【ホラー映画】「破墓(パミョ)」の歴史意識　日帝強占期時代、風水侵略と鉄杭[04/10] [LingLing★]

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[仁川の朝]「パミョ」の歴史意識
ユン・セミン敬仁女大映像放送学科教授

寒食は冬至後105日目になる日で、陽暦では4月5日頃だ。ソルラル、端午、秋夕と共に4大名節の一つで、一定期間、火の使用を禁じながら、冷たい食べ物を口にする古代風習に由来した。伝統的に、寒食には祖先の墓所を訪れて祭祀をして、伐草をしたり、墓の芝をきれいに整えたりする。

この寒食を控えて、「墓を再び掘る」映画の『パミョ』が１千万観客を突破し、興行突風と話題をさらっている。何よりも「パミョ」（破墓：墓を移したり、埋め直すために墓を掘る出すを意味）という新鮮な素材とチェ・ミンシク、キムゴウン、ユ・ヘジン、イ・ドヒョンら俳優の神がかりな熱演、オカルト（超自然的な現象、悪魔、悪霊ストーリーを土台とした心霊映画、ホラー映画）ジャンルに没頭してきたチャン・ジェヒョン監督の念入りな演出などが合力してできた結果と評価される。

『パミョ』は、巨大な富を蓄積した家門の長孫の家庭が患う病を解決するために、有名な巫女と風水師、そして葬儀師が力を合わせて行った奇怪な墓と関連した心霊事件を暴くことが作品の大筋だ。

『パミョ』は韓国人の伝統思想である墓場および風水地理を主要な素材としている。そこに韓国式巫俗シャーマニズムと日本神道のアニミズム(精霊信仰)が互いに対決を繰り広げ、日帝強占期時代に行われた侵略の歴史と高位親日派たちによる売国の歴史を想起させる。

特に、日帝が我が民族の血脈と気運を抑えるために名山に鉄杭を刺したという、いわゆる「風水侵略」が言及されているが、風水侵略と鉄杭は、この映画で叙事と雰囲気を反転する重要な転換点でもある。この過程で、日本の呪術師が太白山脈に鉄の杭として「オニ」(妖怪とされる日本の伝説上の存在)を植えておいたという設定と、登場人物の名が実際に存在した独立運動家たちを連想させ、映画前半部の依頼人の親日行跡などがこの映画の抗日テーマを強調している。

そして、『パミョ』は日帝強占期の歴史で過ったことを正し、この地の傷を治癒するというメッセージを大衆的に簡単に解いている。物語自体の興味、大衆的な面白さも一役買っているが、私たちの時代が欲する話を新たに発掘したという側面から、より新鮮だ。

『パミョ』はオカルト映画のジャンル的魅力を新鮮な内容と構成、ずば抜けた演出と演技を通じて大衆親和的に感じさせる。さらに、我が民族の情緒と一緒に呼吸し、我々が見逃しがちだった、あるいは見過ごしていた歴史意識を、寒食の節気に際して改めて振り返らせる機会も提供している。まるで眠っていた我々の意識を新たに「パミョ」するように。

ソース　京畿日報（韓国語）
https://n.news.naver.com/mnews/article/666/0000038534
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