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次世代の哲学を育むスレ Part 10
- 887 :考える名無しさん:2020/08/13(木) 11:00:07 ID:0.net
- エピローグ 見出された〈世界〉。複雑なものを単純化・一般化・線形化せずにそのまま見ようという姿勢は、
哲学の現象学に通じるものがある。普遍的な一般理論が作りにくくなったという傾向は、自然科学だけでなく
観念的とされてきた数学にも見られ、科学全体の変容を予感させられる。『ニーチェのツァラトゥストラはかく
語りき』における人間の精神の変容になぞらえて言えば、19世紀までの科学はラクダ、20世紀はライオン、
これからは小児に変化しなければならない。
「複雑系」の科学には、確かに小児の遊戯に似た面がある。例えばアナロジー(ここでは「類推」というより
隠喩=メタファーに近い?)が多用されるが、それは恣意的解釈に繋がりやすいという危険性がある。
そうした危険性を克服した上で、こう言えるかもしれない。地動説の登場になぞらえ、人間は物自体を認識
せず認識形式が現象を構成するとしたカントの「コペルニクス的転回」に対し、天動説になぞらえ、物自体を
認識するという「プトレマイオス的逆転回」が起こる時が来るのかもしれない、と。
https://tonikaku-read.hatenablog.コム/entry/fukuzatsukei-toha-nanika
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