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朝鮮哲学

1 :考える名無しさん:2021/03/13(土) 12:00:44.31 0.net
ないので立てました

2 ::2021/03/13(土) 12:14:41.61 0.net
朝鮮民主主義人民共和国

3 :考える名無しさん:2021/03/13(土) 14:38:03.37 0.net
ヨギヌン ピョンヤン イムニダ

4 :考える名無しさん:2021/03/13(土) 14:49:28.24 0.net
朝鮮思想史を概観すると、思想の純粋性をめぐる激烈な闘争が繰り返し展開されてきたことがわかる。
思想闘争は政治闘争と直結し、その様相は朝鮮時代の儒教や、解放後の韓国と北朝鮮のイデオロギーに典型的に見られる。
そしてその思想の純粋志向性はやがて運動となり、国家や共同体の成員の肉体的生命を超え「朝鮮的霊性」が燃え上がる――それが現代の韓国・北朝鮮の激烈な思想運動にもつながってきた。
朝鮮思想をできるだけ客観的に捉え、全体を俯瞰するはじめての試み。

5 :考える名無しさん:2021/03/13(土) 14:50:03.95 0.net
第1章 韓国哲学の道

第2章 元暁――韓国仏教のルーツ

第3章 知訥――至誠を尽くしても砂でご飯は炊けない

第4章 花潭・徐敬徳――ヒバリを眺めて年を送る

第5章 晦斎・李彦迪――論争を通じて性理学を根づかせる

第6章 退溪・李滉――人が馬を行かせるのか、馬が人を行かせるのか

第7章 栗谷・李珥――王様の上には民衆が、民衆の上には米が

第8章 霞谷・鄭斉斗――わが心こそ万物の理致

第9章 燕巌・朴趾源――激動の人生を歩んだ北学の父

第10章 茶山・丁若ヨウ――土地は、農民にあらずんば所有すべからず

第11章 現代における韓国哲学

6 :考える名無しさん:2021/03/13(土) 15:54:24.14 0.net
激烈な思想闘争

これぞ朝鮮の伝統

7 :考える名無しさん:2021/03/13(土) 16:14:07.41 0.net
男性が絵文字とか顔文字使ってたら引くわ

8 :考える名無しさん:2021/03/13(土) 18:14:15.36 0.net
ドイツ哲学も英米哲学も終わった

これからは朝鮮哲学だ

9 :考える名無しさん:2021/03/14(日) 07:43:04.63 0.net
朝鮮哲学といえば朱子学だ

10 :考える名無しさん:2021/03/14(日) 10:40:21.35 0.net
かつては、ユナといえば少女時代だった

11 :考える名無しさん:2021/03/14(日) 10:40:39.47 0.net
でも今は、ユナといえばITZY

12 :考える名無しさん:2021/03/14(日) 19:19:15.96 0.net
時代は変わった

13 :考える名無しさん:2021/03/15(月) 12:05:29.15 0.net
アイズワンは予定通り終了する

14 :考える名無しさん:2021/03/15(月) 12:06:10.49 0.net
トワイスはまだ続く

15 :考える名無しさん:2021/03/17(水) 19:59:11.69 0.net
朝鮮し続ける

16 :考える名無しさん:2021/03/30(火) 09:19:47.20 0.net
いまこそ、韓国に謝ろう

17 :考える名無しさん:2021/03/30(火) 15:41:13.55 0.net
ヨギヌン ピョンヤン イムニダ

18 :考える名無しさん:2021/04/02(金) 09:49:19.63 0.net
ウィデハン スリョン キムイルソンドンジ

19 :考える名無しさん:2021/04/15(木) 22:05:48.53 0.net
『朝鮮思想全史』 小倉紀蔵、ちくま新書 (2017)

朝鮮思想史を概観すると、思想の純粋性をめぐる激烈な闘争が繰り返し展開されてきたことがわかる。
思想闘争は政治闘争と直結し、その様相は朝鮮時代の儒教や、解放後の韓国と北朝鮮のイデオロギーに典型的に見られる。
そしてその思想の純粋志向性はやがて運動となり、国家や共同体の成員の肉体的生命を超え
「朝鮮的霊性」が燃え上がる―それが現代の韓国・北朝鮮の激烈な思想運動にもつながってきた。
朝鮮思想をできるだけ客観的に捉え、全体を俯瞰するはじめての試み。

第1章 朝鮮思想史総論
第2章 神話および「古層」
第3章 高句麗・百済・新羅
第4章 高麗
第5章 朝鮮時代1―朱子学(性理学)
第6章 朝鮮時代2―「実学」、陽明学、儒教以外の思想
第7章 朝鮮末期および大韓帝国
第8章 併合植民地期
第9章 朝鮮民主主義人民共和国
第10章 大韓民国

20 :考える名無しさん:2021/04/15(木) 22:06:19.17 0.net
『人物でみる韓国哲学の系譜―新羅仏教から李朝実学まで』
金教斌、金明順 訳、日本評論社 (2008)

韓国に哲学があるのか??教え子の質問に衝撃を受けた著者が構想10年、
誰もが予備知識なしに読める韓国伝統哲学の入門書。
思想家を中心に韓国の思想をわかりやすく書いた一冊。

第1章 韓国哲学の道
第2章 元暁―韓国仏教のルーツ
第3章 知訥―至誠を尽くしても砂でご飯は炊けない
第4章 花潭・徐敬徳―ヒバリを眺めて年を送る
第5章 晦斎・李彦迪―論争を通じて性理学を根づかせる
第6章 退渓・李滉―人が馬を行かせるのか、馬が人を行かせるのか
第7章 栗谷・李珥―王の上には民衆が、民衆の上には米が
第8章 霞谷・鄭斉斗―わが心こそ万物の理致
第9章 燕巖・朴趾源―激動の人生を歩んだ北学の祖
第10章 茶山・丁若〓(よう)―土地は、農民にあらずんば所有すべからず
第11章 現代における韓国哲学

21 :考える名無しさん:2021/04/15(木) 22:06:42.15 0.net
この辺は良書

22 :考える名無しさん:2021/04/16(金) 08:13:43.88 0.net
朝鮮哲学史を学ぼう

23 :考える名無しさん:2021/04/16(金) 08:15:40.89 0.net
世界で最もイデオロギーが先鋭化する国

24 :考える名無しさん:2021/04/17(土) 22:04:11.19 0.net
知らんかった。

25 :考える名無しさん:2021/04/18(日) 08:09:45.16 0.net
李退渓こと李滉(1502年〜1571年)は李氏朝鮮の儒学者

李珥(栗谷)と並んで、朝鮮朱子学における二大儒と称される

26 :考える名無しさん:2021/04/18(日) 08:11:06.02 0.net
李栗谷こと李珥(1536年 - 1584年)は、李氏朝鮮の儒学者

朱子学者として李滉(退渓)とならぶ二大儒と称され、李滉の主理説に対し主気説を展開した

朝鮮王朝に仕えていたが、政争や貧困が蔓延して国防が疎かになっている国内の様相を憂いていた事でも知られている

27 :考える名無しさん:2021/04/18(日) 08:12:28.30 0.net
朝鮮朱子学といえば、理気二元論

理の李退渓と、気の李栗谷

この2人が朝鮮の2大儒者

28 ::2021/04/18(日) 14:57:49.37 0.net
織田信長は浅井の子供をやってしまった。
それにより浅井長政は、織田に反旗を翻した。その意味がわかるのが織田信孝になる。

29 :考える名無しさん:2021/04/18(日) 15:00:35.32 0.net
水曜どうでしょう班

30 ::2021/04/18(日) 16:49:46.46 0.net
やばいよ、まじ

31 :考える名無しさん:2021/04/18(日) 18:42:48.64 0.net
お前たちも、李退渓と李栗谷の教えを学ぶと良いぞ

32 :考える名無しさん:2021/04/18(日) 18:52:00.72 0.net
朝鮮儒学には、東洋の叡知が凝縮されている

33 :考える名無しさん:2021/04/18(日) 18:55:50.47 0.net
李氏朝鮮での儒教は16世紀に最盛期を迎えた。
趙光祖の宋明理学を人々の間に普及させる努力は、朝鮮の二人の最も著名な儒学者の登場によって受け継がれた。

李滉(1501年–1570年)と李珥(1536年–1584年)は、しばしば退渓(テゲ)と栗谷(ユルゴク)という号で呼ばれ、
今日では、大韓民国の1千ウォン札と5千ウォン札にそれぞれ描かれたり、ソウル中心部の主要な大通りにその名が付けられて、記念されている。

34 :考える名無しさん:2021/04/18(日) 19:00:30.56 0.net
李退渓の思想は明で盛んになった陽明学を退け、あくまで朱子学を尊重することで、朱子学の提要である「格物致知」の概念や「理気二元論」に基づいて、精緻で稠密な議論を展開する主理説に特色がある。

「東方の小朱子」と呼ばれ、同時代の李珥とともに朝鮮儒学の代表者とされている。
その学説を継ぐ者たちは嶺南学派と呼ばれるが後に、李珥の系統を引く畿湖学派と鋭く対立した。

35 :考える名無しさん:2021/04/18(日) 19:03:46.23 0.net
朱子学者として、李滉と並び称される李栗谷

彼は儒学のみならず多種多様の学問を積み、従来の朱子学をさらに発展させた。

理気論でも、必ずしも朱熹の説に依拠せず、理通気局説を唱えて合理的解釈を行った。
理の気に対する優位は認めたが、理の動静は否定した。徐敬徳の気一元論や荘子の哲学の影響を受けていた。

36 :考える名無しさん:2021/04/18(日) 19:08:19.21 0.net
理気二元論とは何か?

例えば、反日朝鮮人が「慰安婦に謝罪するニダ。日本はけしからんニダ」と騒いでいたとする。これが「理」だ

一方で、同じ反日朝鮮人が日本のビールを飲み、別府温泉に来て「日本に来ると、ホッとするニダ〜」と言い出す。これが「気」だ

日本人から見れば、「そんなに日本が嫌いなら来るなよ」と思うのだが、当の朝鮮人は理気二元論だから平気だ

「建前と本音」というより、「観念と現実」といったところだろう

37 :考える名無しさん:2021/04/18(日) 19:12:45.30 0.net
韓国・朝鮮は、非常に理念にこだわる

日本のように現実的で柔軟性のある国ではない

それが、朱子学で最も重要な「理」なのだ

「お前の歴史認識はけしからんニダ」
「いや、お前のほうこそ歴史認識がまちがっとるニダ」
こんなやり取りで泥沼の党派対立が延々と続き、一方の派閥が権力を握ると、対立派閥は処刑される

血で血を洗う理念闘争こそ、朝鮮王朝の五百年だ

38 :考える名無しさん:2021/04/18(日) 19:15:50.77 0.net
李退渓と李栗谷の両巨頭

「東人」と呼ばれる官僚集団は李退渓を信奉し、「西人」と呼ばれる官僚集団は李栗谷を信奉した

流血沙汰が絶えない、激しい理念闘争が勃発した

39 :考える名無しさん:2021/04/18(日) 19:31:06.94 0.net
この宇宙は、「理」によってできている

理とは、西洋風にいえばイデア、観念だ

物質界は、「気」が集まってできている

これが、朱子学の理気二元論

40 :考える名無しさん:2021/04/20(火) 06:04:25.25 0.net
理気二元論

儒教の中の宋学(朱子学)の理念。

宋代に興った朱子学(宋学)の中心概念で、宇宙万物の形成を、理(宇宙の根本原理)と気(物質を形成する原理)の一致として説明する存在論。
古来の中国の思想を発展させ、北宋の程頤、張横渠が組み立て、南宋の朱熹(朱子)が完成させた、宋学の存在論にあたる考え方となった。

朱子の理気二元論は、16世紀の朝鮮王朝(李朝)の時代に、李退渓と李栗谷という二人の儒者によってさらに展開されることになった。
前者は「理」を根源的なものと見なして主理説を唱え、後者は「気」を重視する主気説を唱え、互いに論争しながら理論を深めていった。
特に前者の思想は江戸時代の日本にも受けいれられていった。

しかし次第に議論は観念的、末梢的になって行き、19世紀のヨーロッパの合理思想が浸透してくると、その影響力を急速に失っていった。

41 :考える名無しさん:2021/04/20(火) 06:05:25.15 0.net
【闇】統合失調症患う(両親の主張)娘を10年以上監禁して凍死させた両親…“無罪主張”したが控訴棄却 [和三盆★]http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1618835198/
1和三盆 ★2021/04/19(月) 21:26:38.47ID:xJrn3QAW9
 プレハブ小屋に長女を10年以上監禁して凍死させた罪に問われた両親の控訴審で、大阪高裁は懲役13年とした1審判決を支持して両親の控訴を棄却しました。

 柿元泰孝被告(58)と妻・由加里被告(56)は、統合失調症を患っていた長女・愛里さん(当時33)をプレハブ小屋に10年以上監禁し、十分に食事を与えずに凍死させた保護責任者遺棄致死の罪などに問われていました。

 1審の大阪地裁は2人に懲役13年を言い渡しましたが、2人は判決を不服として控訴し、無罪を主張していました。

 4月19日の判決で大阪高裁は、犯行について「行動の自由を制限して尊厳を著しく損なうもの」とした上で、量刑についても「事案に相応で合理的なもの」として、控訴を棄却しました。
http://www.mbs.jp/news/sp/kansainews/20210419/GE00037911.shtml
過去ニュース
33歳長女、体重19キロ
起訴状によると、両被告は07年3月ごろから監視カメラや内側から解錠できない二重扉が設置された自宅内のプレハブの小部屋に愛里さんを監禁。17年12月ごろまでに急激にやせ衰えていたのに十分に食事を与えたり、医師の診察を受けさせたりせず、同月に凍死させたとされる。

 検察側は冒頭陳述で、愛里さんが12歳のころに不登校になり、それ以降、中学まで登校しなかったと説明。両被告は愛里さんに愛情を抱けず、一緒に生活したくないと考えて監禁し、粗雑な扱いをして死亡させたと主張した。小部屋の大きさは1.6平方メートルと畳1枚分程度で窓はなく、亡くなる直前の小部屋の温度は10〜12度。食事は1日1回、水はチューブを通して与えていたと指摘。衣類を着せず、入浴や歯磨きもさせず、死亡後の解剖結果では愛里さんは身長145センチ、体重が19キロで、歯はぼろぼろでいくつかは抜け落ち、ひざがまっすぐに伸びない状態だったと述べた。
http://www.asahi.com/amp/articles/ASN273G2KN27PTIL001.html

42 :考える名無しさん:2021/04/20(火) 15:08:58.88 0.net
まず大前提として、儒教は性善説である

これは、朱子学でも陽明学でも変わらない

もちろん、主理論も主気論も性善説

43 :考える名無しさん:2021/04/20(火) 19:11:45.99 0.net
後醍醐天皇や楠木正成が熱心に学び、建武の新政における行動理念になったことでも知られる「朱子学」

44 :考える名無しさん:2021/05/30(日) 02:03:05.18 0.net
江戸時代の日本人は、イテゲとイユルグクの儒学を学んだ

45 ::2021/05/30(日) 03:36:19.22 0.net
しのみやってどうだすごいだろう!
今年の2月から今の今まで走りに走った……

46 :考える名無しさん:2021/06/04(金) 16:06:37.69 0.net
イテゲは日本思想の生みの親

47 :考える名無しさん:2021/06/06(日) 06:03:30.89 0.net
李 滉(り こう / イ ファン、1502年1月3日 - 1571年1月3日)は李氏朝鮮の儒学者

号は退渓、陶翁、清涼山人、真宝人。李珥(栗谷)と並んで、朝鮮朱子学における二大儒と称される

48 :考える名無しさん:2021/06/06(日) 06:04:22.64 0.net
李 珥(り・じ、イ・イ、1536年 - 1584年)は、李氏朝鮮の儒学者。号は栗谷(りっこく、ユㇽゴㇰ)

朱子学者として李滉(退渓)とならぶ二大儒と称される。李滉の主理説に対し主気説を展開した

朝鮮王朝に仕えていたが、政争や貧困が蔓延して国防が疎かになっている国内の様相を憂いていた事でも知られている

49 :考える名無しさん:2021/06/06(日) 06:06:04.87 0.net
主理説の李退渓に、主気説の李栗谷

この朝鮮2大儒は、江戸時代の日本に大きな影響を及ぼした

50 :考える名無しさん:2021/06/20(日) 16:44:42.22 0.net
この世は理と気でできている

51 :考える名無しさん:2021/06/20(日) 16:45:26.69 0.net
理を重視するのが東人派、気を重視するのが西人派

52 :考える名無しさん:2021/06/26(土) 06:45:59.92 0.net
血で血を洗う党派抗争が起きた

53 :考える名無しさん:2021/07/30(金) 13:19:27.25 0.net
人類史上、最も熱い哲学論争

54 :考える名無しさん:2021/07/30(金) 13:19:43.51 0.net
まさに命懸けだった

55 :考える名無しさん:2021/09/11(土) 04:30:25.24 0.net
朱子学者として、李滉と並び称される彼は決して儒学のみならず多種多様の学問を積み、従来の朱子学をさらに発展させた。
理気論でも、必ずしも朱熹の説に依拠せず、理通気局説を唱えて合理的解釈を行った。
理の気に対する優位は認めたが、理の動静は否定した。徐敬徳の気一元論や荘子の哲学の影響を受けていた。

56 :考える名無しさん:2021/09/11(土) 04:31:45.66 0.net
李滉は理気二元論において、理と気は互いに独立して対立しており、どちらか片方が欠けると宇宙を構成できないとした。
それに対し李珥は、理は無形無為の存在であり気は有形有為の存在として、理は気の主宰者ではあるが気は理が乗るだけであり、一元論でも二元論でもなく宇宙の構成は理と気がそれぞれ互いを包括しているという気を念頭に置いた主張を行った。

「四端七情」と呼ばれる人の性に議論を置き換えてもそれは同じで、李滉は四端は理が発し気がそれに従い、七情は気が発し理がそれに乗るという理と気の相互の能動性を説いた。
それに対し李珥は四端や七情がいずれも、気が発して理がそれに乗るという一つの形式であるという包括関係を説いた。

57 :考える名無しさん:2021/09/11(土) 04:34:02.19 0.net
李退渓と李栗国は、両方とも朱子学者だ

あくまでも、朱子学の理気二元論の枠内での論争

朱子学と陽明学のように、根本的に考えが異なるわけではない

58 :考える名無しさん:2022/01/25(火) 22:47:25.40 0.net
日本で評価の高いあの人の名前がない

59 :考える名無しさん:2022/01/26(水) 23:08:12.80 0.net
日本の国宝にも描かれ、今解明が急がれているあの人の哲学は難しかったか

60 :考える名無しさん:2022/01/28(金) 00:50:25.16 0.net
そのような哲学は、中国にも日本にもないが、イスラムには近いものがあったりする

61 :考える名無しさん:2022/01/29(土) 02:59:48.65 0.net
それは理の哲学の究極的な形だが、>>37-38のような話とは正反対の性格を持つ

62 :考える名無しさん:2022/01/30(日) 23:46:33.75 0.net
朝鮮の一流の哲学を知るには、日本や世界の一流の哲学も知っておく必要がある。
古代から現代までを見通し、マルクスも仏教もイスラムもやって初めて、真に価値のあるものを知ることができる。

63 :考える名無しさん:2022/02/01(火) 01:26:58.28 0.net
神学と中世哲学など、精神史のピークは9-13世紀頃。

1235年、チンギス・ハンの孫フレグ・ハンがモンゴル軍を率いてバグダートを侵攻し、
西洋と東洋の文明が衝突。世界史意識が形成された。

イブン・アラビーやトマス・アクィナスの時代で、
ルネサンスの方向性を決定づけた「12世紀ルネサンス」もある。

紫式部やヒルデガルト・フォン・ビンゲンといった女性の思想家も出てきた。

64 :考える名無しさん:2022/02/01(火) 01:27:34.05 0.net
そういうグローバルな観点から、朝鮮哲学(中国や日本についても)を評価できているか

65 :考える名無しさん:2022/02/01(火) 01:28:39.87 0.net
朱子が評価した周敦頤の太極図説は東洋のカバラ

ヨゼフ・ギカティラ(1248-1305)の本に書かれたセフィロトの樹
https://www.meisterdrucke.jp/kunstwerke/1200w/Unbekannt_-_Portae_Lucis_Gates_of_Light_by_Joseph_Gikatilla_-_%28MeisterDrucke-708318%29.jpg

周敦頤(1017-1073)による太極図
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/9c/%E5%91%A8%E6%B0%8F%E5%A4%AA%E6%A5%B5%E5%9B%B3.png/320px-%E5%91%A8%E6%B0%8F%E5%A4%AA%E6%A5%B5%E5%9B%B3.png

“無極にして太極。太極動いて陽を生じ、動くこと極まって静なり。
 静にして陰を生じ、静なること極まって復た動く。
 一動一静、互に其の根と為り、陰に分かれて陽に分かれて両儀立つ。
 陽変じ陰合して水火木金土を生じ。五気順布して四時行はる。
 五行は一陰陽也。陰陽は一太極也。太極は本無極也。
 五行の生ずるや、各々其の性を一にす。無極の真と二五の精と妙合し凝る。
 乾道は男と成り坤道は女と成り、二気交感して万物を化成す。”
― 周敦頤 『太極図説・通説・西銘・正蒙』 西晋一郎、小糸夏次郎 訳註、岩波文庫 (1938) p17、21-22

66 :考える名無しさん:2022/02/01(火) 01:30:59.27 0.net
周敦頤は、陰と陽が分かれる前の段階として「無極」を策定した(>>65の図の一番上の円)。

これは、プロティノスの「一者」、否定神学の「名指しし得ぬもの」、
シャンカラの「無属性ブラフマン」、イブン・アラビーによる「神の名で呼ばれる以前の神」、
井筒俊彦がいうところの「根源的な絶対無分節者」に相当する。

「無極」は『老子』第28章に出てくる言葉。

67 :考える名無しさん:2022/02/01(火) 07:49:57.38 0.net
唐代は仏教が盛んな時代だった。仏教といっても、当時の仏教は加持祈祷がメイン

唐朝は、国を挙げて加持祈祷に狂奔する迷信深い社会だった

宋代の新儒教は、それに対する啓蒙思想として登場してきた。だから、千年近く前の中世思想にしては驚くほど合理的

でも現代人から見れば、宋学だって十分にオカルトっぽい(笑)

68 :anonymouse :2022/02/02(水) 02:38:52.15 0.net
ネットで韓国や朝鮮の人間をストローマン論法でキャラクタライズするとき、
怒りっぽいという象徴を与えることがあるのは、
あはれの文学に代表されるように、日本の人間が悲観的であることの裏返しではないか?
つまるところ、怒りと悲しみはある種の対になっていて、
悲壮的な群衆の心理を逆手にとってというか、
木を見て森を見ず、自分が何に属しているかもわかってないんだろうなと
ようするに、韓国、朝鮮の人間は別段、怒りっぽいのではない
違いますかね、

69 :anonymouse :2022/02/02(水) 02:51:49.13 0.net
韓国国旗の太極図の赤と青は、
個人的に、一つの見方として、赤が憤怒を、青が悲哀を表しているように思える
ところで韓国国旗の太極図の周りにある卦は、八卦のうちの四つしかない
それは、易学の本家の中国に謙遜の意味も込めてそうしてるとwikiに書いてあったけど、
赤と青が、喜怒哀楽のうちの怒と哀を表していると考えると、八卦のうちの四つしかないというのと合致はする?

70 :anonymouse :2022/02/02(水) 02:56:00.47 0.net
そんなことはどうでもよくて、
韓国行って焼肉と冷麺食いたい

71 :anonymouse :2022/02/02(水) 03:23:12.85 0.net
俺は韓国料理が好きだ、それだけのことなんだよな

72 :考える名無しさん:2022/02/07(月) 00:33:40.18 0.net
>>69
八卦には、そのような感情の意味合いはない。

八卦wiki #卦象
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E5%8D%A6#%E5%8D%A6%E8%B1%A1

73 :考える名無しさん:2022/02/07(月) 00:35:40.66 0.net
韓国の国旗「太極旗」の由来は?
http://kr-wind.com/archives/5378873.html

李氏朝鮮王の旗(李氏朝鮮時代:1392年〜1910年)>>65
https://livedoor.blogimg.jp/bencun2020/imgs/b/b/bbd16df4-s.png

韓国の国旗「太極旗」

74 :考える名無しさん:2022/02/07(月) 00:36:09.95 0.net
>>67
君がよく知っているもの
・加持祈祷
・オカルト

君がよく知らないもの
・形而上学
・自然哲学

75 :考える名無しさん:2022/02/07(月) 00:36:59.87 0.net
形而上学としての『易経』

西洋の「メタフィジックス」(「meta 後」+「physica 自然学」)は、
アリストテレスが自然学の後に配置した著作群に端を発すると共に、自然の背後にある原理を探求するものであった。
それに相当する漢語の「形而上学」は、『易経』の註釈部分である「繋辞上伝」に由来する。


“是故形而上者謂之道、形而下者謂之器(この故に形よりして上なる者これを道と謂い、形よりして下なる者これを器と謂う)”
(眼に見えぬ実在(形而上)が「道」、それが形となって表われた現象(形而下)が「器」である)

― 『易経(中国の思想7)』 「繋辞上伝」 丸山松幸 訳、松枝茂夫、竹内好 監修、徳間書店 (1965) p256-257

76 :考える名無しさん:2022/02/07(月) 00:37:40.45 0.net
自然哲学としての『易経』

“大哉乾元。万物資始。乃統天、雲行雨施、品物流形。”
 (大いなるかな、 乾 (純陽な天)の 元 (根源)のはたらきは。万物はこれを質(もと)に始(おこ)る。
 すなわち天を統(おさ)め、雲を行かせて雨をほどこし、くさぐさの物に形をあたえる。)

― 『易経 増訂』 「乾」 三浦國雄、東洋書院 (2008) p70-71 (原文参照)


モンゴル>>63の国号「元」の由来

77 :考える名無しさん:2022/02/07(月) 00:39:28.71 0.net
太極図と陰陽思想の影響範囲

韓国の国旗「太極旗」
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/09/Flag_of_South_Korea.svg/800px-Flag_of_South_Korea.png

チベット亡命政府の旗
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/3c/Flag_of_Tibet.svg/1280px-Flag_of_Tibet.png

モンゴル国旗
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/4c/Flag_of_Mongolia.svg/800px-Flag_of_Mongolia.png

台湾・国防大学の校旗
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a6/ROC_National_Defense_University_Flag.svg/780px-ROC_National_Defense_University_Flag.png

シンガポール空軍旗
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/9a/Air_Force_Ensign_of_Singapore_%281973%E2%80%931990%29.svg/800px-Air_Force_Ensign_of_Singapore_%281973%E2%80%931990%29.png

“昔、まだ天地は分れず、陰陽も分れず、鶏卵の中身のように不定形で、混沌のうちに兆しをふくんでいた。”(冒頭)
― 『日本書紀 上』 「神代 上」 山田宗睦 訳、教育社新書 (1992) p13

78 :考える名無しさん:2022/02/07(月) 00:41:28.90 0.net
東アジアの漢字文化圏に広く共有される、最も根本的な形而上学にして自然哲学

79 :考える名無しさん:2022/02/07(月) 00:42:20.79 0.net
『易経』の八卦

伏羲(ふくぎ)(八卦の作者。古代中国神話に登場する神または伝説上の帝王)
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/db/Ma-Lin-Fuxi-and-turtle.jpg
足元に八卦が描かれている

八卦の生成
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/88/Creation-of-bagua.png

ライプニッツによる八卦と二進法の比較
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/e4/Leibniz_bagua.png/464px-Leibniz_bagua.png
『ライプニッツ著作集 10 中国学・地質学・普遍学』 下村寅太郎ほか 監修、工作舎 (1991) p12

80 :考える名無しさん:2022/02/07(月) 00:42:43.46 0.net
井筒の『意識と本質』では、易経の「八卦」も、ユダヤ=キリスト教の「カバラ」も、仏教の「マンダラ」も同様に、
万物の生成過程を説明する「元型的イマージュの相互連関システム」と説明している。
コンピュータの原理ともなったライプニッツの二進法までもが同類。

81 :考える名無しさん:2022/02/07(月) 22:23:19.63 0.net
井筒俊彦 『意識と本質』 岩波文庫 (1991)

82 :anonymouse :2022/02/08(火) 14:59:22.03 0.net
太極の陰は湿っていて冷たいもの、陽は暖かくて乾いているもの
岩波の易経の解説にある
陰陽の概念は相補性のある対のものであるのなら、拡大解釈できる
概念としての感情にまで拡大するのは間違いかもしれんが

ボーアやユングが易経に触発されたというのも有名

83 :anonymouse :2022/02/08(火) 15:24:49.46 0.net
易経の生みの親である漢民族は農耕をしていて、
降雨を知ることが生活の上で重要だった。

64あるうちの本卦は、8ある八卦を上下に重ねたものだが、
3つの陰の爻からなる八卦である「坤」が上に、
3つの陽の爻からなる八卦である「乾」が下にくる、
「地天泰」が最もめでたいとされる。

それは、湿った冷たい空気が上に、乾いた暖かい空気が下にあるとき、上昇気流が発生して雨が降るからだ。

陰陽が交わり合うことを易経は尊ぶ。

84 :死廃神酔天魔法狂廃遊舞鬼神龍騎禅軍呪妖幻術医国文師悪魔召喚居士:2022/02/08(火) 15:27:46.28 0.net
大極拳より対局健か。このご時世。いずれも悪くない。神戸大学の清明寮よろしく。精神医学の教科書買った。

85 :学術@死廃神酔天魔法狂廃遊舞鬼神龍騎禅軍呪妖幻術医師悪魔召喚居士:2022/02/08(火) 15:29:10.22 0.net
☯これだよね。幻妖妃

86 :学術@死廃神酔天魔法狂廃遊舞鬼神龍騎禅軍呪妖幻術医師悪魔召喚居士:2022/02/08(火) 15:30:06.33 0.net
あらがくるくる回ってはじけるわけ。陰陽と。術策の時。ハングル国旗に近い。

87 :学術@死廃神酔天魔法狂廃遊舞鬼神龍騎禅軍呪妖幻術医師悪魔召喚居士:2022/02/08(火) 15:30:38.57 0.net
あれがくるくる回ってはじけるわけ。陰陽と。術策の時。ハングル国旗に近い。

88 :学術@死廃神酔天魔法狂廃遊舞鬼神龍騎禅軍呪妖幻術医師悪魔召喚居士:2022/02/08(火) 15:31:06.05 0.net
そういう文献が人気ということ何しろ相手兵士の減り方が違う。

89 :学術@死廃神酔天魔法狂廃遊舞鬼神龍騎禅軍呪妖幻術医師悪魔召喚居士:2022/02/08(火) 15:32:02.58 0.net
別に今回の紛争でも使えなくない。幻術は幻覚。妖術は設営。

90 :学術@死廃神酔天魔法狂廃遊舞鬼神龍騎禅軍呪妖幻術医師悪魔召喚居士:2022/02/08(火) 15:32:26.24 0.net
俺は金のもってる。

91 :学術@死廃神酔天魔法狂廃遊舞鬼神龍騎禅軍呪妖幻術医師悪魔召喚居士:2022/02/08(火) 15:33:01.70 0.net
ちょうど朝鮮だし。中間点ぐらいか。

92 :学術@死廃神酔天魔法狂廃遊舞鬼神龍騎禅軍呪妖幻術医師悪魔召喚居士:2022/02/08(火) 15:33:39.83 0.net
三国志シリーズ 歴史シミュレーションゲームから出典。

93 :死廃神酔天魔法狂廃遊舞鬼神龍騎禅軍呪妖幻術医国文師悪魔召喚居士:2022/02/08(火) 15:40:25.82 0.net
踊り 妖 舞 幻のことだ。

94 :anonymouse :2022/02/08(火) 15:51:23.19 0.net
武と舞か

95 :考える名無しさん:2022/02/09(水) 02:02:25.62 0.net
ニールス・ボーア - wikiより

ボーアは、量子論の解き明かした粒子と波動の二重性、位置と速度の間の不確定性などの世界像を「相補性」と名付け、
後半生には量子物理学と東洋哲学に類似性があるとして東洋哲学、特に易経を研究していた。

さらに、次のようにも言っている。「原子物理学論との類似性を認識するためには、
われわれはブッダや老子といった思索家がかつて直面した認識上の問題にたち帰り、
大いなる存在のドラマのなかで、観客でもあり演技者でもある我々の位置を調和あるものとするように努めねばならない。」

その傾倒ぶりは、偉大な功績により、デンマーク最高の勲章であるエレファント勲章を受けた時、
「紋章」に選んだのが、陰と陽、光と闇の互いが互いを生み出す様を表した東洋の意匠、太極図であったことからもうかがえる。

ボーアの勲章
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/da/Coat_of_Arms_of_Niels_Bohr.svg/220px-Coat_of_Arms_of_Niels_Bohr.svg.png

96 :考える名無しさん:2022/02/09(水) 02:03:41.15 0.net
ニュートンの古典力学からアインシュタインの相対性理論までの世界は、
「神が世界を創った」という、ユダヤ=キリスト教的な決定論的世界観だった。

それに対し、ボーアの量子力学や易は、世界を偶然的に捉えている。

それで、量子力学に反対したアインシュタインは「神はサイコロを振らない」と言った。

97 :考える名無しさん:2022/02/09(水) 02:04:06.11 0.net
>>96
マラルメの『骰子一擲』から、ドゥルーズやメイヤスーの「偶然性の哲学」が、こうした時代の哲学

98 :考える名無しさん:2022/02/09(水) 02:04:35.18 0.net
易の影響を受けたジョンケージは、
作曲過程に偶然性が関わる「チャンス・オペレーション」を始め、
貨幣を投げて音を決めた『易の音楽』などを作曲した

99 :考える名無しさん:2022/02/10(木) 23:52:52.96 0.net
John Cage - Music Of Changes(易の音楽)
https://www.youtube.com/watch?v=Yn3QZzw0vlY

100 :考える名無しさん:2022/02/10(木) 23:54:15.79 0.net
>>77
トゥヴァ人民共和国国旗(1921-1926)
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/bf/Flag_of_Tannu_Tuva_%281921-1926%29.svg/780px-Flag_of_Tannu_Tuva_%281921-1926%29.svg.png

トゥヴァは、ホーミーが有名なところで、テュルク系か。

04 Dream Time In Lake Jackson
https://www.youtube.com/watch?v=bWebqCRw7o4&t=569s

101 :考える名無しさん:2022/02/10(木) 23:55:11.53 0.net
>>96
宿命論の背景。


“わたしたちが語るのは、隠されていた、神秘としての神の知恵であり、
 神がわたしたちに栄光を与えるために、世界の始まる前から定めておられたものです。”

― 新約 「コリントの信徒への手紙1」 2:7 (新共同訳)

102 :考える名無しさん:2022/02/10(木) 23:58:23.22 0.net
>>101
ただ、後に続く表現も鑑みれば、(人の目には)偶然に映ることもありえなくはない。


“目が見もせず、耳が聞きもせず、/人の心に思い浮かびもしなかったことを、/神は御自分を愛する者たちに準備された”

― 新約 「コリントの信徒への手紙1」 2:9 (新共同訳)

103 :考える名無しさん:2022/02/10(木) 23:59:06.07 0.net
9〜10世紀イスラムのアシュアリー神学では、あらゆる時間性や因果性が断ち切られ、
毎瞬間、毎瞬間、世界は新しく創造されるという。

アラビア語には、未来のことを言う時に付け足す「インシャ・アッラー(全ては神の思し召し)」という有名な慣用表現があるが、
砂漠の過酷な環境下では、何事も人間の思い通りにはうまくいかず、先のことは神(アッラー)のみが知る、ということだとか。

104 :考える名無しさん:2022/02/11(金) 00:01:29.37 0.net
“この世界は、まったくの偶然で、別様の世界に変化しうる。”

― カンタン・メイヤスー 『有限性の後で:偶然性の必然性についての試論』 (2016)

105 :考える名無しさん:2022/02/13(日) 01:42:50.90 0.net
>>95-96
(1)【16分解説】量子力学の世界
https://www.youtube.com/watch?v=Kh4nf9GAaBU
・ニュートン→アインシュタイン→量子力学(確率的、偶然的な世界)

(2)【量子力学】波と粒子の量子の世界。量子力学を礎を構築した学者達の軌跡。
https://www.youtube.com/watch?v=2zpaXaMqHNU
ボーアの「相補性原理」と「コペンハーゲン解釈」

106 :考える名無しさん:2022/02/13(日) 01:45:21.14 0.net
>>79
“この計算でびっくりすることは、0と1によるこうした算法の中に、
 中国古代の王であり賢者であった伏羲の発明した実線と破線とからなる不思議な図形が潜んでいるということである。
 伏羲は四千年以上前の人物であると信じられ、中国人は彼を自分たちの帝国および諸学の創始者であるとみなしている。
 彼がつくったといわれる実線・破線図形は何種類もある。しかしそれらすべてはいま述べた算法に帰着する。
 しかしここではもっとも基本的といえる八卦の図だけを示す。
 そして実線「―」は一つまり1、破線「- -」は零つまり0だということだけ述べておけば説明はそれで十分であろう。”

― ライプニッツ 『ライプニッツ著作集 10 中国学・地質学・普遍学』 下村寅太郎ほか 監修、工作舎 (1991) p12

107 :考える名無しさん:2022/02/13(日) 01:49:50.53 0.net
今やっているのは、朝鮮哲学をやる下準備。
ドゥルーズ、デリダ、メイヤスーなどをやった上で、その先の朝鮮哲学がイメージできるかどうか。

108 :考える名無しさん:2022/02/15(火) 01:13:41.14 0.net
メイヤスーからガブリエルまでの新実在論もやっておいて欲しいね。

109 :考える名無しさん:2022/02/17(木) 03:25:58.07 0.net
今時の実在論に繋がるピカピカの話を、朝鮮哲学史の一体どこでやっていたのか?

110 :考える名無しさん:2022/02/17(木) 03:27:49.68 0.net
>>37-38>>51-54
そのような話を賞賛している人っている?

111 :考える名無しさん:2022/02/17(木) 03:31:42.95 0.net
“李朝社会が後代に及ぼした弊習の中で最も大きなものは「士禍と党争」に要約できるが、
 これは官人支配層内の無慈悲な権力争奪のための「内紛」であった”

― 朴正煕大統領 「わが民族の過去を反省する―李朝社会史の反省」 (『韓国学のすべて』 古田博司、小倉紀蔵編、新書館、2002、p184)

112 :考える名無しさん:2022/02/17(木) 03:32:08.49 0.net
“朝鮮王朝では朱子学と政治権力が密接に結びつき、朱子学の学説上の対立が政争とリンクし、多くの犠牲者が出た。”

― 『江戸の朱子学』 土田健次郎、筑摩選書 (2014) p223

113 :考える名無しさん:2022/02/17(木) 03:32:37.17 0.net
“朝鮮も朱子学によって安定した面は多い。
 だが朝鮮では同時に、朱子学の原理性が統治の不安定性を将来することにもなった。
 それが端的に現われたのが、士林派と勲旧派の尖鋭な対立であった。”

― 『朝鮮思想全史』 小倉紀蔵、ちくま新書 (2017) p139

114 :考える名無しさん:2022/02/17(木) 03:33:20.83 0.net
>>38
“士林派が執権した途端、朝鮮の政界は朋党争いの泥沼に巻き込まれていった。
 政敵を糾弾するかれらの個人文集は多いが、朝鮮王朝を代表する
 国家的文化事業のほとんどは、勲旧派によるものである。” p292

“士林派が東人派と西人派に分かれて以来、各党派は「大同」をもって団結するよりは
 「小異」を拡大して分裂に次ぐ分裂をつづけ、
 お互いに論争する段階からそれが高じて、殺し合いの段階にまで悪化した。” p422

“端的にいえばこの65年間は、いちいち説明するのも煩わしいほど、
 党派間の中傷や誹謗、謀略と誅戮、政治と党争の混同など、
 朝鮮儒教史から切り捨ててしまいたいほどの汚辱の歴史であった” p424

― 『朝鮮儒教の二千年』 姜在彦、講談社学術文庫 (2012)

115 :考える名無しさん:2022/02/17(木) 03:34:40.58 0.net
>>43-44>>46
“朝鮮の儒教社会は、李朝時代に中国の儒教が体制教学として採用され、
 儒者官僚による苛酷なイデオロギー強制が、上は王から下は奴婢まで適用された”

“日本では、朱子学を朝鮮より90年早い1200年に受容したが、
 徳川時代に朱子学が体制教学として幕府に採用されたという事実はない”

― 古田博司 「儒教の実践と社会改造」 (『韓国学のすべて』 古田博司、小倉紀蔵編、新書館、2002) p216

116 :考える名無しさん:2022/02/17(木) 03:35:04.90 0.net
>>43-44>>46
進研ゼミからの回答
定期テスト対策 高校地歴公民

【江戸時代〜近現代の日本思想】儒学者、国学者について
https://benesse.jp/teikitest/kou/social/ethics/k00491.html

<中江藤樹>
最初は朱子学を学んだが、外面的な規範を重視する考え方に疑問を持ち、心のこもった実践を重視する陽明学に賛同するようになった。

<山鹿素行>
はじめ朱子学を学んだが、やがてその抽象的・観念的な傾向を批判した。
そして、周公や孔子の教えに立ち戻り、後世の学者の解釈を排して学ぶべきであると主張し、古学を提唱した。

<伊藤仁斎>
はじめ朱子学を学んだが、やがてその形式的な考え方に疑問を持つようになった。
そして、『論語』こそが「最上至極宇宙第ー」の書であるとの確信に至り、儒教本来の精神を明らかにするためには『論語』『孟子』の原典を直接研究するべきだと考えて、古義学を提唱した。

117 :考える名無しさん:2022/02/17(木) 03:35:33.18 0.net
こうした朱子学への反動から、本居宣長のような国学が生まれた。
それが「漢意(からごころ)」からの「大和心(やまとごころ)」。

118 :考える名無しさん:2022/02/17(木) 03:36:35.29 0.net
今の韓国でも、大統領が任期を終えると訴追されたりすることを繰り返している。
こうした問題を解消するにはどのようにすべきか。

・第18代大統領、懲役22年
・第17代大統領、懲役17年
・第16代大統領、退任後に捜査を受け、投身自殺
・第13代大統領、懲役17年
・第11-12代大統領、死刑判決→無期懲役

119 :考える名無しさん:2022/02/19(土) 23:15:31.70 0.net
朝鮮哲学関連

『朝鮮思想全史』 小倉紀蔵、ちくま新書 (2017)
『人物でみる韓国哲学の系譜:新羅仏教から李朝実学まで』 金教斌、金明順 訳、日本評論社 (2008)

『韓国学のすべて』 古田博司、小倉紀蔵 編、新書館 (2002)

『朝鮮儒教の二千年』 姜在彦、講談社 (2012)
『朝鮮儒学の巨匠たち』 韓亨祚、春風社 (2016)
『朝鮮儒教の特質と現代韓国:李退溪・李栗谷から朴正煕まで』 邊英浩、クレイン (2010)
『朝鮮仏教史』 鎌田茂雄、講談社学術文庫 (2020)
『入門 朱子学と陽明学』 小倉紀蔵、ちくま新書 (2012) ※補足

『ソウルで考えたこと:韓国の現代思想をめぐって』 尹健次、平凡社 (2003)
『韓国の西洋思想受容史:哲学的オーケストラの実現のために』 李光来、御茶の水書房 (2010)
『韓国近代哲学の成立と展開:近代、理性、主体概念を中心に』 姜栄安、世界書院 (2005)
『philosophyから「哲+學」へ』 許智香、図書出版文理閣 (2019)

『完本 高橋亨京城帝國大學講義ノート:朝鮮思想史編』 高橋亨、三人社 (2021)
『完本 高橋亨京城帝國大學講義ノート:朝鮮儒學史編』 高橋亨、三人社 (2021)



“栗谷は天才の評判が高い。『栗谷全集』巻頭にある坡州「花石亭」の詩を、〈略〉
 小説でもあるまいに、一度に十五行しか読めないと謙遜(?)するのだ。”

― 韓亨祚 『朝鮮儒学の巨匠たち』

120 :考える名無しさん:2022/02/19(土) 23:16:10.63 0.net
李退渓 『李退渓全集:日本刻版』 阿部吉雄 編、李退渓研究会 (1975)
李退渓 『自省録 (東洋文庫;864)』 難波征男 校注、平凡社 (2015)

李栗谷 『国訳栗谷性理学全書 (韓国古典国訳叢書 ; 第2輯)』 韓国古典国訳委員会 訳註、高麗大学校出版部 (1961)


李退渓(1000ウォン紙幣)
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/8c/1000_won_serieIII_obverse.jpeg

李栗谷(5000ウォン紙幣)
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/b/bb/5000_won_serieV_obverse.jpeg

121 :考える名無しさん:2022/02/19(土) 23:17:06.09 0.net
>>26
朝鮮王朝時代の儒学を、主理派と主気派に分けて整理をすることを提起したのは高橋亨らしい

122 :考える名無しさん:2022/02/19(土) 23:17:49.92 0.net
>>119
旧帝レベルの人は、高橋本ぐらいから始めてほしいね

https://i.imgur.com/qah5DDc.jpg

123 :考える名無しさん:2022/02/19(土) 23:20:01.14 0.net
>>117
「尊王攘夷」という言葉も、儒学の理想に由来する言葉。
江戸幕府が官学として導入した朱子学の作用と反作用が、かえってその後の王政復古を導いた。

124 :考える名無しさん:2022/02/20(日) 00:34:38.67 0.net
『現代思想 2018年8月号 特集=朝鮮半島のリアル』 青土社 (2018)

125 :考える名無しさん:2022/02/22(火) 20:31:40.55 0.net
孔子 → 儒学(孔子など四書五経のまとめ) → 朱子(儒学のまとめ=新儒学) → 朱子学(朱子の教えのまとめ)

126 :考える名無しさん:2022/02/22(火) 20:32:07.87 0.net
東洋哲学の見どころは三つ

1.形而上学
2.実在論
3.身体知

127 :考える名無しさん:2022/02/22(火) 20:32:41.56 0.net
朱子学関連

『「朱子語類」抄』 三浦國雄、講談社学術文庫 (2008)
『「朱子語類」訳注』 全140巻、汲古書院 (2007〜) 刊行中

解説
『入門 朱子学と陽明学』 小倉紀蔵、ちくま新書 (2012)
『朱子学と陽明学』 島田虔次、岩波新書 (1967)
『意識と本質』 井筒俊彦、岩波文庫 (1991) 4章

128 :考える名無しさん:2022/02/22(火) 20:33:44.91 0.net
 用     体

 気     理

 形     形
 而     而
 下     上

 器     道

 已     未
 発     発

 和     中

 動     静
    心
 ┌─┴──┐
 情     性
/\    /\
欲 情   気 本
︵      質 然
人      の の
欲      性 性
︶        ︵ 
         天
         理
         ︶
情=惻隠・羞悪・辞譲・是非、また七情も
性=仁・義・礼・智・信

朱子学の諸概念 (島田虔次 『朱子学と陽明学』 岩波新書、1967、p93)

129 :考える名無しさん:2022/02/22(火) 20:34:50.81 0.net
>>128
朱子学は、中国の古典を体系的に整理している。

古くからある体用論というのは「体=本体」、「用=作用・現象」。
カントの物自体と現象のような二重世界。

「形而上、形而下、道、器」は『易経』>>75。など。

「理」と「氣」は、

“ 人之所以生,理與氣合而已。”
 (人が生まれるのは、理と氣が結合するからである。)”

― 朱子 『朱子語類』 (『「朱子語類」抄』 三浦國雄、講談社学術文庫、2008、p360-361)

130 :考える名無しさん:2022/02/22(火) 20:35:39.21 0.net
>>128
「動-情」

フロイト、ラカン、ドゥルーズらの心理学/記号論は「欲動(libido)」の分析をベースとしている。


“人生而静、天之性也、感於物而動、性之欲也”
 (人生まれて静なるは天の性なり、物に感じて動くは性の欲なり)

― 『礼記(中)新釈漢文大系28』 「楽記」、竹内照夫著、明治書院 (1978) p561


「静-性」

座禅、静坐、坐忘、ヨーガ、マインドフルネスなどはこちら側で、「未発」の「中」において観想する。


“喜怒哀樂之未發、謂之中”
 (喜怒哀楽が未だに発動しないニュートラルな状態、これを中という)

― 「中庸」 一段二節 『大学 中庸 新釈漢文大系2』 竹内照夫著、明治書院 (1978) p561 (原文参照)

131 :考える名無しさん:2022/02/22(火) 20:35:57.10 0.net
明確にレイヤーが違う

132 :考える名無しさん:2022/02/22(火) 20:36:36.96 0.net
儒教・朱子学の「静坐」=仏教の「座禅」=荘子の「坐忘」


“始學工夫。須是静坐。静坐則本原定”
 (初学者のなすべき修行は静坐である。静坐をすれば根本が定ま〈る〉)”

― 朱子 『朱子語類』 (『「朱子語類」抄』 三浦國雄、講談社学術文庫、2008、p145)

133 :考える名無しさん:2022/02/22(火) 20:37:00.76 0.net
マインドフルネスでもヨーガでも良いが、そういう経験があるとイメージしやすい

134 :考える名無しさん:2022/02/23(水) 21:56:50.08 0.net
>>59
新羅の義湘(625-702)と善妙

この女性は、中国唐(ちゅうごくとう)時代に、ある港町に住んでいた長者の娘で、名を善妙(ぜんみょう)といいます。
彼女は、新羅(しらぎ)の国から仏教の勉強のためにやってきた僧が美男であることを知り、憧(あこが)れていました。
義湘(ぎしょう)という名のその僧が、たまたま彼女の家に托鉢(たくはつ)に訪れたとき、善妙は自分の恋心を伝えます。
けれども、義湘は「自分は僧であるから、恋を受け入れることはできない。
その心をもっと広く持って仏法(ぶっぽう)を支える気持ちになさい」と諭(さと)します。

やがて、留学を終えて義湘は帰国します。出航したあとにそれを知った善妙は、
義湘のために取り揃えていた仏具(ぶつぐ)などを持って港に行きますが、船は遠くにかすんでいます。
善妙は、仏具の箱を船に向かって投げ入れ、そして自分も海に飛び込みます。
すると、善妙の心の深さのために、その身が龍に変わり、義湘の航海を守ることになるのです。

国宝 華厳宗祖師絵伝(けごんしゅうそしえでん) 義湘絵(ぎしょうえ) 高山寺蔵 13世紀
https://i.imgur.com/nlLMNHw.jpg

135 :考える名無しさん:2022/02/23(水) 21:57:34.27 0.net
一─微─塵─中─含─十 初─發─心─時─便─正─覺─生─死
│         │ │               │
一 量─無─是─即 方 成 益─寶─雨─議─思─不─意 涅
│ │     │ │ │ │           │ │
即 劫 遠─劫 念 一 別 生 佛─善─賢─大─人 如 槃
│ │ │ │ │ │ │ │ │       │ │ │
多 九 量 即 一 切 隔 滿 十 海─入─能─境 出 常
│ │ │ │ │ │ │ │ │ │       │ │
切 世 無 一─念 塵 亂 虚 別 印─三─昧─中─繁 共
│ │ │     │ │ │ │           │
一 十 是─如─亦─中 雜 空 分─無─然─冥─事─理─和
│ │         │ │ 
即 世─互─相─即─仍─不 衆─生─隨─器─得─利─益─是
│                           │
一 相─二─無─融─圓─性─法 叵─際─本─還─者─行─故
│ │             │            
一 諸 智─所─知─非─餘 佛 息 盡─寶─莊─嚴─法─界
│ │ │       │ │ │ │         │
中 法 證 甚─性─眞─境 爲 忘 無 隨─家─歸─意 實
│ │ │ │       │ │ │ │     │ │
多 不 切 深─極─徹─妙 名 想 尼 分─得─資 如 寶
│ │ │       │ │ │ │     │ │ │
切 動 一─絶─相─無 不 勤 必 羅─陀─以─糧 捉 殿
│ │       │ │ │ │         │ │
一 本─來─寂─無─名 守 不 不─得─無─縁─善─巧 窮
│           │ │             │
中─一─成─縁─隨─性─自 來─舊─床─道─中─際─實─坐

義湘「華厳一乗法界図」の図印、『大正蔵(大正新脩大蔵経) 第45巻』 大正新脩大蔵経刊行会 (1924-34) p711

海印図 https://i.imgur.com/WTr3LEq.jpg
海印=静かに澄み渡った海が万象を映すように、宇宙の一切を識る仏の智恵

136 :考える名無しさん:2022/02/23(水) 21:58:06.76 0.net
>>135
真ん中にある「法」という字から読み進み「佛(仏)」という字で終わる。
その過程にある七言三十句は、華厳の世界観を表すもので、以下のようになっている。

137 :考える名無しさん:2022/02/23(水) 21:58:55.96 0.net
>>135の内容
(1)法性円融無二相(法性は円融であって一体であり)
(2)諸法不動本来寂(万物は動かず本来的に静寂である)
(3)無名無相絶一切(名称も姿もなく一切を超越している)
(4)証智所知非余境(それは悟りの智恵を持つ人だけが分かり、他の人はわからない)
(5)真性甚深極微妙(真理は奥深く、とても微妙で)
(6)不守自性随縁成(自性を守らず縁にしたがってはたらきだす)
(7)一中一切多中一(一の中に一切があり、多の中に一がある)
(8)一即一切多即一(一はそのままで一切であり、多はそのままで一である)
(9)一微塵中含十方(一つの微塵の中に十方世界を含み)
(10)一切塵中亦如是(このことは一切の塵の中でも同様である)
(11)無量遠劫即一念(数えきれないほどの時間もそのまま一瞬であり)
(12)一念即是無量劫(一瞬はそのままで数えきれないほどの時間である)
(13)九世十世互相即(九世と十世とは互いに混じり合うが)
(14)仍不雑乱隔別成(同時にそれぞれの姿も保っている)
(15)初発心時便正覚(初めて悟りの心を起こした時そのままが悟りであり)
(16)生死涅槃常共和(生死と涅槃とは常に一緒である)
(17)理事冥然無分別(絶対の世界と相対の世界とは融け合って区別が無い)
(18)十仏普賢大人境(それは十仏と普賢菩という優れた方々が知れる世界なのだ)
(19)能入海印三昧中(釈仏は海印三昧の中で)
(20)繁出如意不思議(思い通りになる不思議なことを次々と出し)
(21)雨宝益生満虚空(宝を雨らせ、衆生に利益を与えて虚空に満る)
(22)衆生随器得利益(衆生は能力に応じて利益を得る)
(23)是故行者還本際(それゆえ行者は本源に帰るけれども)
(24)?息妄想必不得(妄想を息めることが難しいと悟りは得られない)
(25)無縁善巧捉如意(無縁の善巧によって如意を捉え)
(26)帰家随分得資糧(家に帰り分に応じて資糧を得る)
(27)以陀羅尼無尽宝(陀羅尼の無尽の宝をもって)
(28)荘厳法界実宝殿(法界の真実の宝殿を荘厳し)
(29)窮坐実際中道床(実際、中道という究極の床に座って)
(30)旧来不動名為仏(本来的に不動であることを仏と名付ける)
佐藤厚 「儀礼文献としての『一乗法界図』」 (2018) https://core.ac.uk/download/pdf/195811286.pdf

138 :考える名無しさん:2022/02/25(金) 21:12:10.61 0.net
>>134
華厳は東大寺の大仏、
高山寺は「鳥獣戯画」でも知られるから日本人にも馴染みがある。

https://artflow-jp.com/wp-content/uploads/2021/04/Chouju_giga-sumo.jpg

139 :考える名無しさん:2022/02/25(金) 21:13:27.54 0.net
>>135
海印図は本で紹介されても、おまけぐらいの扱いだったが、
よくよく読んでみると、これだけ短い文章で、
ここまで高度な仏教の奥義と哲学観が読めるテクストはあまりない。

140 :考える名無しさん:2022/02/25(金) 21:14:22.43 0.net
>>137
> (3)無名無相絶一切(名称も姿もなく一切を超越している)

偶然だとしても、この箇所で真の実在が、
「無名」という老子の言葉(広説佛教語大辞典)と、
「無相」というのはブッダの言葉が居並んで表されていることは象徴的。

141 :考える名無しさん:2022/02/25(金) 21:15:11.23 0.net
>>140
「老子」上篇 第一章

道可道、非常道。
名可名、非常名。
無名天地之始、有名萬物之母。
故常無欲以觀其妙、常有欲以觀其徼。
此兩者同出而異名。同謂之玄。玄之又玄、衆妙之門。

[口語訳]

『道(世界の根本原理)』が語りうるものであれば、それは不変の道ではない。
『名』が名づけられるものであれば、それは不変の名ではない。

名の無い『無名』は天地の始まりであり、名の有る『有名』は万物の母である。
その為、無欲の者は、世界の妙(素晴らしい本質)を見ることができるが、
欲にまみれた者は、世界の徼(取るに足りない末端)しか見ることができない。

この二つ(無名と有名)は同じものから出てくるが、それぞれに名前が異なっている。
この同じものを『玄(神秘)』といい、
玄の中でも最も玄なもの、それが衆妙の門(「全ての妙」を生み出す門)である。

142 :考える名無しさん:2022/02/25(金) 21:15:34.36 0.net
>>140
“無相のおもいを修せよ”(342)

― ブッダ 『ブッダのことば:スッタニパータ』 中村元 訳、岩波文庫 (1984) p71

143 :考える名無しさん:2022/02/25(金) 21:18:32.88 0.net
>>140
老荘と仏教の類似性が指摘されることはしばしばあり(ex.格義仏教)、
ヘーゲルも『哲学史序論』でこう言っているぐらいだ。


“老子その人について彼の一派は、人間でありながら恒久に存在する神となった仏陀だと言う。”

― ヘーゲル 『哲学史序論』 岩波文庫 (1967) p217

144 :考える名無しさん:2022/02/25(金) 21:59:19.71 0.net
無名は名無し

145 :考える名無しさん:2022/02/27(日) 20:12:02.04 0.net
老子と仏氏

146 :考える名無しさん:2022/02/27(日) 20:28:07.78 0.net
>>135>>137
実際の運用方法

https://livedoor.blogimg.jp/yoshi_imajuku/imgs/a/5/a5e1c38b.jpg
> ほとんど廃れてしまった韓国の仏教ですが、この華厳一乗法界図(海印図)は現在でも実践に使われているそうです。
> お寺の境内に大きな海印図を模った迷路を作り、人々がその道を歩くことによって功徳を積むことができるとされているのだそうです。

https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/7b5971e53b63505dd01c1db60dbce43e6b636922.61.2.9.2.jpeg
> 迷路のようですが、華厳一乗法界図になっているそうです。道のところにぎっしりお経のような字でぎっしり埋まった形になっています。

147 :考える名無しさん:2022/02/27(日) 22:27:47.01 0.net
哲学を読んでいて奇跡的だと思ったのは、「キリストのケノーシス」と>>140

148 :考える名無しさん:2022/02/27(日) 22:28:20.58 0.net
キリストの「ケノーシス kenosis(自己無化、自己卑下)」


“キリストは、神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しようとは思わず、
 かえって自分を無にして、僕の身分になり、人間と同じ者になられました。”

― 新約 「フィリピの信徒への手紙」 2:6-7 (新共同訳)


"ὃς ἐν μορφῇ θεοῦ ὑπάρχων οὐχ ἁρπαγμὸν ἡγήσατο τὸ εἶναι ἴσα θεῷ,
 ἀλλ’ ἑαυτὸν ἐκένωσεν μορφὴν δούλου λαβών,
 ἐν ὁμοιώματι ἀνθρώπων γενόμενος· καὶ σχήματι εὑρεθεὶς ὡς ἄνθρωπος" (Προς Φιλιππησίους 2:6-7)

― Novum Testamentum Graece: Nestle-Aland 28, Stuttgart, Deutsche Bibelgesellschaft


ἐκένωσεν(ekenōsen)の英訳は「emptied」で、「空」とも訳される。

149 :考える名無しさん:2022/02/27(日) 22:28:46.20 0.net
>>148
ケノーシスについて論じているのは、

・『世界のなかの日本の哲学』 藤田正勝、ブレット・デービス、昭和堂 (2005)
├「自己を空ずる神と動的な空」 阿部正雄
└「神はどこまで自己を空ずるか −阿部正雄のケノーシス論をめぐる議論」 ブレット・デービス
・デリダ 『名を救う:否定神学をめぐる複数の声』 ポイエーシス叢書 (2005)
・レヴィナス 『超越と知解可能性』 彩流社 (1996)
・ドゥルーズ 『ニーチェと哲学』 国文社 (1984)(同等の問題)
・西田幾多郎 「場所的論理と宗教的世界観」 (1945)(西田の遺稿)

150 :考える名無しさん:2022/03/02(水) 22:51:28.87 0.net
>>149
この板でも最も人気のある哲学者たちは、
こういう話をしていたのだということ

151 :考える名無しさん:2022/03/02(水) 22:52:53.62 0.net
義湘の仏教界での評価も、華厳の2番手か3番手だったところ、
井筒が義湘の「理理相即」に注目して、イブン・アラビーの「存在一斉論」を
華厳的「理理無礙」になぞらえて比較したことで注目されるようになった。

井筒俊彦 「事事無礙・理理無礙−存在解体のあと」 『コスモスとアンチコスモス』 岩波書店 (1989)

152 :考える名無しさん:2022/03/02(水) 22:53:30.07 0.net
>>151
『朝鮮思想全史』や『入門 朱子学と陽明学』の
小倉の説明も、井筒の話を発展させている

153 :考える名無しさん:2022/03/02(水) 22:54:15.73 0.net
華厳教学の四法界
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BE%84%E8%A6%B3
四法界とは現象世界に対する四つのものの見方である。

1.事法界(じほっかい)
  我々凡人の普通の物の見方である。

2.理法界(りほっかい)
  すべての物に実体はなく、空であるという見方。

3.理事無礙法界(りじむげほっかい)
  実体がなく空であるという理と具体的なものごとが妨げあわずに共存しているという見方。

4.事事無礙法界(じじむげほっかい)
  一切の物が空であるという理が姿を消し、一切の物事が妨げあわずに共存するという見方。


義湘の場合は、理理無礙となる。

154 :考える名無しさん:2022/03/02(水) 22:54:52.32 0.net
「理理相即」の成立背景と解釈については以下が詳しい。

゙潤鎬、佐藤厚「韓国華厳学の研究」『韓国仏教学』(8)、韓国留学生印度学仏教学研究会 (2000)
https://minobu.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=1135&file_id=22&file_no=1

155 :考える名無しさん:2022/03/02(水) 22:55:48.40 0.net
>>151は、こういう時代の話。

“ジャック・デリダの「解体」哲学、ドルーズ=ガタリの「リゾーム」理論に代表される
 現代ヨーロッパの前衛的思想フロントは、明らかにアンチコスモス的である。

 コスモスへの反逆、「ロゴス中心主義」的存在秩序の解体。
 西洋思想のこのアンチコスモス的動向が提起する存在論的、意識論的問題群にたいして、
 東洋哲学はどのような対応を示すであろうか。”

― 井筒俊彦 『コスモスとアンチコスモス』 岩波書店 (1989) p193-194

156 :考える名無しさん:2022/03/02(水) 22:56:36.54 0.net
“東洋思想の立場から申しますと、存在解体そのものよりも、むしろ、
 存在解体の後で、一体、何が起こるのか、ということのほうがもっと大事なのです。〈略〉
 存在を解体してしまったあとの、その後始末のつけ方が、
 時代により、場所により、文化の性格によって、大きく違ってくる。”

― 井筒俊彦 『コスモスとアンチコスモス』 岩波書店 (1989) p33

157 :考える名無しさん:2022/03/02(水) 22:57:21.73 0.net
>>153
デリダの脱構築と比べても鮮やか

158 :考える名無しさん:2022/03/02(水) 22:58:14.57 0.net
>>37-38>>61
義湘の「理理」は無礙でぶつかり合うことも妨げ合うこともない

159 :考える名無しさん:2022/03/02(水) 23:09:57.22 0.net
>>158
こういうのが「相互浸透」。
鈴木大拙が華厳の説明に用いている。
ドゥルーズもキーワードにしていた。
量子力学の世界もそう。
【量子力学】トンネル効果。人も壁をすり抜けられるのか?
https://www.youtube.com/watch?v=QUvp9YxRiz0
例)カミオカンデ、ニュートリノ、地球貫通
音楽で例えると>>100

160 :考える名無しさん:2022/03/10(木) 06:27:28.22 0.net
現実主義の日本人と比べると、韓国人はもともと観念的で哲学向きな国民性だ

残念なのは漢字が読めないこと。哲学書はどうしても漢字だらけにならざるを得ないので、韓国語では哲学ができない。彼らが哲学をやろうとしたら最低でも英語か日本語のどちらかを習得する必要がある

161 :考える名無しさん:2022/03/24(木) 08:21:03.49 0.net
姜って朝鮮では重視されないの?日本の儒学に決定的な影響を与えた人だと習ったけど

162 :考える名無しさん:2023/04/02(日) 23:54:34.79 ID:0.net
てst

163 :考える名無しさん:2023/04/20(木) 04:09:15.96 0.net
shooo 511

164 :考える名無しさん:2024/01/12(金) 20:32:51.04 0.net
はい

165 :考える名無しさん:2024/01/12(金) 22:50:43.89 0.net
朝鮮? しょうもね〜

政治的文化を探るには朝鮮戦争前後ころに
米軍に入りその後、グレゴリー・ヘンダーソンが著した
「朝鮮の政治社会」とかが参考になるとか。

しかしまあ簡単にはそれにも記されてるらしいが
欧州や日本のような封建時代が無いのが不幸の始まりだと感じるな。
何故ならそれは必然で健全なものだから。
それを経た国家では日本でも解るように
その後もある程度以上の発展したと言えるから。

166 :考える名無しさん:2024/01/12(金) 22:54:50.14 0.net
>>115
古田博司 「儒教の実践と社会改造」
(『韓国学のすべて』 古田博司、小倉紀蔵編、新書館、2002) p216

そんな古田氏により広まり参考になるのが
朝鮮とは「助けるな、教えるな、関わるな」

167 :考える名無しさん:2024/01/13(土) 02:33:29.84 0.net
ありがとうLINE

168 :考える名無しさん:2024/01/14(日) 02:42:26.86 0.net
「朝鮮がダメだったのは儒教によるもの」とかな話を聞くが、
そうじゃない。

特に儒教やその他に関係なく
その何かに立派なことが記されていたとしても
それから何を取り入れるのかは取り入れる者の勝手でしかないから。

169 :考える名無しさん:2024/01/14(日) 02:48:44.24 0.net
更に根本的な事を言うならやはり
165のように朝貢国に甘んじたゆえに封建社会の未発達だろうな。

人治主義的に必然な腕力全盛の恩恵は計り知れないだろうからだ。

170 :考える名無しさん:2024/01/14(日) 11:35:33.57 0.net
>>161
これどうなん?おれも気になる

171 :考える名無しさん:2024/01/15(月) 13:55:29.34 0.net
朝鮮の歴史説明が5分で終わると言われるように何か語ることが有るのかね?

172 :考える名無しさん:2024/01/15(月) 18:01:51.24 0.net
だけど面白いというか滑稽過ぎて

最近明らかになったことだが
東西と並んで南北として分断されたのはだ、
英米ソなヤルタ会談で解るようにユダ金が牛耳っている連合国による
対立的分断が武器販売目的で都合よかったからしかないのに、
在こはその連中のパヨ的な言説の乗っかってるわけだから滑稽でしかないんだよ。

173 :考える名無しさん:2024/01/16(火) 21:35:39.73 0.net
元々碌でもないから無かったのと違うのか?

>>1 考える名無しさん
2021/03/13(土) 12:00:44.310
ないので立てました

174 :考える名無しさん:2024/01/17(水) 13:00:49.35 0.net
哲学板よりもハングル板でホルホルしてなさい。

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