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東欧の歴史

78 :世界@名無史さん:2018/05/01(火) 00:54:52.67 ID:X1OqwUq9t
>>77

革命というものは、裁判を含む、過去の国家権力による諸決定が遡及的に覆される
ということなのであり、ポーランドも、ソ連圏を離脱した時にそれをやっているはずですが、
それが不十分であったということであれば、革命を完遂するために、過去の裁判を
覆すことは当然でしょう。

また、憲法無用論の立場に立たないとしても、憲法の硬性が大き過ぎることは、
それによって機能不全に陥り瓦解した、かつてのポーランド・リトアニア共和国
(第一共和国)の轍を踏まないためにも好ましくない、と私自身も思います。

更に言えば、最高裁の裁判官達を含め、その任命権を、少なくとも事実上行政府が
掌握するのは、少なくともアングロサクソン系の諸国においては常識であり、この点
でもカチンスキらの考え方は間違っていない、と私は思います。

私自身の基本的な見立ては、ポーランドの現行の第三共和制(1989年〜)は、
ソ連によって粉砕された1956年のハンガリー動乱、同じくソ連によって粉砕された
1968年のチェコスロヴァキアのプラハの春、そして、結局失敗に終わった1980年代
後半におけるソ連のペレストロイカ、の同類項であって、マルクスレーニン主義
(スターリン主義)からマルクス主義への回帰を建前ないし事実上目指す試みであるが、
人民の人間主義者化を図る方法論を持ち合わせていないことから、外国による妨害の
有無にかかわらず早晩失敗することが運命付けられている、というものです。

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