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【ドラえもん】ゾイド星にのび太たちが来たら・・・

1 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/24(月) 22:20:34.18 ID:???.net
ゾイド復活&スパロボ参戦記念
のび太たちがゾイドの星で冒険をしたら...
なんて妄想するスレ

2 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/24(月) 22:46:38.15 ID:???.net
ドラえもんがオーガノイド扱いされたり
のび太がシールドライガーのったりするのを妄想したんですけど

3 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/24(月) 23:12:22.51 ID:???.net
上山が好きそうなネタだな
ってかドラえもん風のバン達のイラスト描いてたな

4 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/24(月) 23:22:28.19 ID:???.net
>>3
おれもそう思った

5 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 00:06:38.83 ID:???.net
のび太の恐竜
のび太の宇宙開拓史
のび太と鉄人兵団
のび太と竜の騎士
のび太とアニマル惑星

この辺りはそのままスレタイに使えそうな気がしないでもない

6 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 09:34:50.94 ID:???.net
―――パチン、カシャカシャ…パチン、カチャカチャ…パチン、カチャカチャ………

………

……



のび太「出来たぁーーー!パパに買ってもらったカノントータス!ついに完成したぞぉ〜!カッコイイなぁ…。さっそく空き地でみんなに自慢しよ〜っと。いってきまぁ〜す」

7 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 09:43:07.61 ID:???.net
―空き地

子どもA「見てよ、僕のレッドホーン。背中の武器を回しながら歩くんだぜ。」

子どもB「僕のゴルドスだってカッコイイぞぉ〜」

ジャイアン「どいつもこいつも弱そうだなぁ。オレ様のゾイドを見ろよ!」

子どもA「すげぇ〜」

子どもB「アイアンコングだぁ」

ジャイアン「へっへ〜、すげぇだろ。家の手伝いして買ってもらったんだぜ」
―ウィーン…ギー、ガガッ、ギー、ガガッ

子どもAB「カッコイイ〜」

8 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 09:52:25.33 ID:???.net
スネ夫「やぁ、みんな。みんなもゾイド作ったんだね」

ジャイアン「スネ夫。おまえもゾイド持ってんのか?」

スネ夫「もちろん。僕のゾイドはこれだよ」

子どもA「これって…サラマンダー?」

子どもB「でもサラマンダーは青色だろ?なんでこれは赤いんだ?」

スネ夫「良いところに気がついたね。これはサラマンダーの海外版さ。」

一同「海外版!?」

スネ夫「そ。パパの知り合いがアメリカにいてね。僕のために買ってきてくれたのさ。ま、こんなの持ってる小学生は日本で僕くらいだろうね」

9 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 10:00:55.86 ID:???.net
ジャイアン「ふぅ〜ん…どうでもいいけどさ、サラマンダーっておまえに似てるよな。鶏ガラみたいでさ」

スネ夫「…自分だってゴリラのくせに」ボソッ

ジャイアン「ん?なんか言ったか?」

のび太「お〜〜い、みんな〜!」

スネ夫「のび太」

のび太「すごいもの見せたげようか」

ジャイアン「おう、のび太。オレ様もすげぇまん見せてやるよ。ほら、オレ様のゾイド、アイアンコングだ」

スネ夫「僕のゾイドはこれだよ。海外版のサラマンダー」

のび太「………アイアンコング………サラマンダー………」

10 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 10:08:15.00 ID:???.net
ジャイアン「で、のび太。すげぇもんってなんだよ?」

のび太「え?……いや、その………」

スネ夫「あ、なんか隠した」

ジャイアン「なんだよ、見せろよ」ガシッ

のび太「い…いたい…。や…やめてよ、ジャイアン!」

ジャイアン「いいから見せろって!」カシャン

のび太「あっ!」

ジャイアン「ん?なんだこれ?ゾイド?」

スネ夫「それカノントータスだ」

11 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 10:16:06.57 ID:???.net
ジャイアン「これ…おまえのゾイド?」

のび太「う…うん」

スネ夫「これが…見せたかったすごいもの?」

のび太「う…うん」

一同「……………」

のび太「……………」

一同「あはははははははwwwww!!!」

ジャイアン「あはははwwこりゃいいやwカメのゾイドかwwのび太にピッタリだぜww」

スネ夫「持ち主に似てトロそうだもんねww」

のび太「うっ……うっ……」ダダッ

ジャイアン「のび太〜カメと仲良くしろよ〜ww」

12 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 10:32:25.12 ID:???.net
凄くそれらしくてわろたwwwww

13 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 10:40:09.03 ID:???.net
雷おやじはマッドサンダーもしくは雷竜ってことでビガザウロだな

14 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 10:41:53.97 ID:???.net
のび太「ドラえも〜〜〜〜〜〜〜〜ん
タララタララ タララタララ タララタララ タラララン♪
タララタララ タララタララ タララタララ ララララン♪
ラララ ラララ ラララ ラララ ラララ ラララ ララララ♪
タララララララララララララン♪ズンッズンズチャッチャッ
こんなこといいな♪
出来たらいいな♪

15 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 10:48:32.80 ID:???.net
声の出演
ドラえもん:大山のぶ代 のび太:小原乃梨子
しずか:野村道子 スネ夫:肝付兼太
ジャイアン:たてかべ和也
バン:岸尾大輔 フィーネ:大本眞基子
アーバイン:藤原啓治 ムンベイ:渡辺久美子
レイブン:斎賀みつき プロイツェン:大塚芳忠

『ドラえもん
のび太と機獣大戦争』

16 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 10:52:31.74 ID:???.net
またスパロボ出るの?

17 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 10:59:05.70 ID:???.net
―パチン、カチャカチャ…パチン、カシャカシャ…パチン…………

……



ドラえもん「出来たぁ〜!うふふふ…同じ猫科のロボットだし、僕に似てカッコイイなぁ〜」

―ッダッダッダッダ、ガラッ!!

のび太「ドラえも〜〜〜ん!!」グスッグスッ

18 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 11:02:04.47 ID:???.net
ウルトラの正面ハッチを四次元ポケットに見立ててもいいかもだ
色々ひみつ道具っぽいもの搭載できるし

19 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 11:04:50.36 ID:???.net
ドラえもん「あ、のび太くんお帰り。またジャイアンとスネ夫に馬鹿にされたんだね?」

のび太「うわぁ〜ん!!ジャイッ……!スネ……グスッグス」

ドラえもん「カノントータスを持っていったら、もっとすごいゾイドを持ってたんだね」

のび太「う………あぁ……グズッ……ヒック……グスン」

ドラえもん「だからもっとすごいゾイドを作って二人を見返したいんだろ」

のび太「…まだ何も言ってないのに」

ドラえもん「言わなくてもわかる」

のび太「…泣きがいがないなぁ。ま、いいや。じゃ、ゾイド出して」

20 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 11:06:39.74 ID:???.net
ドラえもんに一番似てるのはレイズタイガーかしら?

21 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 11:10:46.04 ID:???.net
>>20
シールドライガーもあってない?

22 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 11:13:41.32 ID:???.net
ドラえもん「ないよ」

のび太「無い!?嘘だぁ」

ドラえもん「本当さ。ゾイドは22世紀には無いんだよ。22世紀のマニア達がわざわざタイムマシンで買いにくるくらいだからね」

のび太「じゃそれは何?」

ドラえもん「あ、これ?これはパパが僕にも買ってくれたの。ヘルキャット、カッコイイでしょ。さっき完成したんだよ」

のび太「そんなボールみたいな手でよく作れたね」

ドラえもん「うるさいなぁ…」

23 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 11:19:41.63 ID:???.net
元々ゼンマイ駆動だし、ひみつ道具の「生命のねじ」は使えそうだな

24 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 11:20:25.68 ID:???.net
ドラえもん「じゃ、せっかく作ったんだし、乗って遊ぼうか」

のび太「乗って遊ぶ?」

ドラえもん「そうさ。それが22世紀のゾイドの遊び方なんだ」
のび太「すごい!乗ろう乗ろう!」

ドラえもん「“ガリバートンネル”」タッタラタ タ〜ラ〜ラ〜♪

ドラえもん「これで小さくなってこっちで操縦するんだ。“なんでもそうじゅう機”」タッタラタ タ〜ラ〜ラ〜♪

25 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 11:29:07.00 ID:???.net
―ウィーン、ガシャン、ウィーン、ガシャン

のび太「すごいすごい!ドラえもん!見て!僕のカノントータスが歩いてる」
―カシャン、カシャン、カシャン

ドラえもん「僕のヘルキャットもカッコイイでしょう〜」

のび太「同じ猫型なのに、全然似てないね」

ドラえもん「うるさいなぁ…」
のび太「僕、空き地に行ってみんなに自慢してくる」

ドラえもん「あっ、のび太くん!」

26 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 11:39:48.37 ID:???.net
―ウィーン、ガシャン、ウィーン、ガシャン…

のび太「なかなか進まないなぁ…。小さいし、亀だし、仕方ないか…。…あっ、あれは!」

―ウィーン、ガシャン、ウィーン、ガシャン

のび太「しずかちゃ〜〜〜ん!!!」

しずか「のび太さん?」

のび太「しずかちゃん、こっちこっち、下だよ下」

しずか「下?」

のび太「あっ!!」パンツマルミエ

しずか「キャー!のび太さんのエッチ!!」

のび太「しずかちゃん!待っ!」ガッシャン!

27 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 11:47:00.57 ID:???.net
―数分後

しずか「そうなの。ドラちゃんの道具で」

のび太「そうなんだ。しずかちゃんも一緒に遊ぼうよ」

しずか「楽しそうね。どうせなら剛さんやスネ夫さんも誘って、みんなで空き地で遊びましょうよ」

のび太「え?ジャイアンやスネ夫も!?う〜ん……ま、いっか。大勢の方が楽しいもんね」

28 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 11:51:50.16 ID:???.net
―空き地

しずか「剛さ〜ん、スネ夫さ〜ん」

スネ夫「あ、しずかちゃんだ。お〜い」

ジャイアン「しずかちゃん、それのび太のカノントータスじゃ……あ、のび太!」

のび太「やぁ、ジャイアン、スネ夫」

スネ夫「またドラえもんの道具だな」

ジャイアン「やい、のび太!オレ達もゾイドに乗せろ」

のび太「うん、いいよ。一緒に遊ぼう」

ジャイアン「乗せないと酷い目に………え?いいの?」

のび太「うん、大勢の方が楽しいもんね」

29 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 11:58:38.44 ID:???.net
―20分後、空き地

―ズシン、ズシン

子どもA「レッドホーンの出撃だぁ」

―ガシャンッガシャンッ

子どもB「行けぇ!ゴルドス!」

―バサッバサッ

スネ夫「しずかちゃん、僕が貸したレイノスはどう?」

しずか「えぇ、とっても良い乗り心地よ」

スネ夫「良かった。好きなだけ使っていいからね。僕はいっぱいゾイド持ってるから」

しずか「ありがとう、スネ夫さん」

30 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 12:04:21.30 ID:???.net
―ドッシン、ゴゴゴゴ、ドッシン

ジャイアン「のび太、さっきは悪かったな」

―ウィーン、ガシャン、ウィーン、ガシャン

のび太「うん、もういいよ」

ジャイアン「こうして近くで見ると、おまえのカノントータスもカッコイイじゃん」

のび太「ありがとう。ジャイアンのアイアンコングもカッコイイね」

ジャイアン「そうだろう?」



―物影

?「あれは…ゾイド?…地球にもゾイドが…。イヴが言っていた通りだ…。あの人達なら…」

31 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 12:07:17.57 ID:???.net
ヤバい、遅刻するわ

また夜にでも続き書くかもです

32 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 12:50:34.30 ID:???.net
>>31


33 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 19:22:45.55 ID:???.net
これは良スレ&良SS
しかしのび太は乗り換えとかあるかな?
さすがにいつまでもカノントータスっての無理が出てきそう

34 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 23:04:53.37 ID:???.net
―夕方

スネ夫「あぁ〜楽しかった」

しずか「まさか自分がゾイドに乗れるとは思わなかったわ」

ジャイアン「オレさ、ゾイド作る時にいっつも思ってたんだ。自分がこいつに乗って操縦出来たらいいなぁ〜って。おかげで夢が叶ったよ。ありがとな、ドラえもん」

ドラえもん「うふふふふ。喜んでもらえて良かったよ。また遊ぼう」

一同「うん」

スネ夫「じゃあさ、今度は裏山で遊ぼうよ。空き地より広いし、森の中ならもっと楽しいよ」
一同「賛成〜〜」

35 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 23:09:35.90 ID:???.net
お、続き来た来たwwww

36 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 23:24:12.74 ID:???.net
―翌日、裏山

―ドスン、ドスン、ドスン

ジャイアン「どけどけ〜!ジャイアンコング様のお通りだぁ〜!」

―ヒューン…

しずか「レイノスで飛ぶのは気持ちいいわぁ。あ、兎さんの親子がいる。可愛い」

ドラえもん「僕はこの岩の上で日向ぼっこ」

のび太「ドラえもん、それじゃいつもと変わらないじゃない」

―ヒューン

スネ夫「サラマンダーからの景色は最高だなぁ。…ん?川の向こうで何か光った?ジャイアーン!」

―キーン

37 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 23:28:13.02 ID:???.net
ジャイアン「なに!?川の向こうにお宝?」

スネ夫「いや、お宝かどうかは…」

ジャイアン「よし、さっそく調査に向かうぞ。探検だ」

のび太「探検?僕も行くよ」

ジャイアン「よし、ジャイアン部隊出撃だぁ」

スネ夫「すぐその気になっちゃうんだから…」ボソッ

38 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 23:38:03.89 ID:???.net
―ザアァァ

スネ夫「小さい川だけど、ゾイドに乗ってると結構おっきいね。僕は飛んで渡れるけど、君達はどうする?」

ジャイアン「オレ様のアイアンコングを見くびるでない、スネ夫隊員。これぐらいの川なら、あの木のツルを使って飛び越えられる」

スネ夫「さすがゴリラ…。でものび太はどうする?カノントータスじゃツルは掴めないぞ」

のび太「心配いらないよ。カノントータスは亀のゾイドだよ?こんな川くらいへっちゃらさ」

―バシャバシャ…ズブズブ…ブク…ブクブクブク

のび太「わぁ!!中に水が入ってきた!」

―ザアァァ

のび太「うわぁぁぁぁ」

ジャイアン「大変だ!のび太が流された!ドラえもーーーーん!!」

39 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 23:43:19.56 ID:???.net
ドラえもん「なんだって!?のび太くんが?ダメだよ。僕らが乗ってるのはプラスチックの玩具なんだ。水の中なんて入れない」

しずか「早く追いかけましょう」

ドラえもん「スネ夫としずかちゃんは空から追いかけて。僕とジャイアンは走って追いかけよう!」

一同「うん」

40 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 23:47:48.58 ID:???.net
―ダダッ、ダダッ、ダダッ、ダダッ

ドラえもん「のび太くーーん!!」

しずか「のび太さーーん!!」

ジャイアン「のび太ーー!!」

スネ夫「あ、いた!みんな、あそこだ!」

ドラえもん「この先はどんどん流れが速くなる。ここで追い付かないと!」

―ダダッダダッダダッ

41 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/25(火) 23:56:38.29 ID:???.net
―ダダッダダッダダッ

ドラえもん「だ…ダメだ…追いつかない!」

スネ夫「あ、前から何かくる!さっきの光ってたやつだ!」

―シュタッシュタッシュタッ……

―バッシャーン、ガシッ、ザバァ…

ジャイアン「なんだぁ?白い豹みたいな奴がのび太のカノントータスを掬い上げたぞ。あれもゾイドか?おいドラえもん、あれ知り合いか?」

ドラえもん「う…ううん。あんなゾイド持ってる人知らないよ」

42 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/26(水) 00:03:22.40 ID:???.net
―び太くん…のび太くん…のび太くん!

のび太「はっ!ゲホッゲホッ…ど…ドラえも〜ん…」

ドラえもん「のび太くん…良かった〜」

ジャイアン「ったくぅ、心配かけんなよぉ」

しずか「良かったわ、のび太さん」

43 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/26(水) 00:12:49.92 ID:???.net
ドラえもん「あの…ありがとうございました。おかげで助かりました」

謎の豹型のゾイド「………」

のび太「?」

ドラえもん「のび太くん、この人がこのゾイドに乗って君を助けてくれたんだよ。知ってる人かい」

のび太「ううん。知らないよ。こんな綺麗なゾイド初めて見た。あの…、ありがとうございました」

謎の豹型のゾイド「私の名は…パルス」

ドラえもん「パルスさん?あなたもガリバートンネルを使って、自分のゾイドに乗っているんですか?」

パルス「ガリバートンネル?あなた達が使っている、体が小さくなる不思議な道具のことですか?いいえ、違います。私には誰も乗っていません。私は私自身の思考で動き、話しています」

一同「え!?」

44 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/26(水) 08:27:15.24 ID:???.net
オーガノイドキター(゜∀゜)ーーーーー!!!!

45 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/26(水) 16:07:02.36 ID:???.net
ドラえもん「…パルスさん、あなたはいったい…」

パルス「私は惑星Ziという星からやってきた、オーガノイドと呼ばれる生き物です」

ドラえもん「惑星Zi…オーガノイド……」

パルス「ご存知ないのも無理はないでしょう。惑星Ziは地球から遥か彼方の星です。私は時空を飛び越えてやってきたのです。」

ドラえもん「時空を飛び越えて?そんな遠い星から、いったい何をしに来たんですか?」

パルス「…率直に申し上げます。あなた方に惑星Ziを救っていただきたいのです。」

一同「えぇ!?」

46 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/26(水) 16:54:07.08 ID:???.net
のび太は乗り代えしても最終的にカノントータスがいいな

47 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/26(水) 17:16:25.96 ID:???.net
ジャイアン「救うって…」

しずか「どういうことですか?」

パルス「順を追って説明しましょう。まず惑星Ziについてですが、地球と同じように多くの人類が生活している星です。そして人類の他にも、あなた達のよく知る物が…」

ドラえもん「よく知る物?」

パルス「ゾイドです。」

一同「ゾイド!?」

パルス「そうです。私もオーガノイドというゾイドの一種なのです。」

しずか「でもゾイドは地球の玩具です。」

パルス「そのようですね。しかし惑星Ziではそれがプラスチックの玩具ではなく、金属生命体として生きているのです。」

48 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/26(水) 17:27:25.04 ID:???.net
続きキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

49 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/26(水) 17:40:21.30 ID:???.net
ドラえもん「金属生命体…」

ジャイアン「ってことはさ、アイアンコングとかも?」

パルス「えぇ、いますよ。惑星Ziではアイアンコングもカノントータスも生きています。」

ジャイアン「すっげぇ〜」

パルス「ゾイドとは、その多くが巨大な体躯と金属質の堅い外殻を持つ、強力な生命体です。そして惑星Ziの人類は遥か昔からゾイドを使って戦争を繰り返してきました。」

のび太「ゾイドを使って戦争を?」

パルス「そうです。ゾイドは強い生命体であると同時に、人類にとって強力な武器になるのです。今現在もヘリック共和国とガイロス帝国という二つの国が大陸間で戦争を繰り広げています。」

スネ夫「へ…ヘリック共和国にガイロス帝国?せせせ…戦争だって?」

パルス「あなた方にお願いしたいのはただ一つ、ガイロス帝国の宰相プロイツェンの野望を止めてほしいのです。」

50 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/26(水) 18:18:11.33 ID:???.net
ゾイドのほうはアニメ無印ベースかね?

51 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/26(水) 18:21:24.17 ID:???.net
パルス「プロイツェンは摂政という立場だけでは飽きたらず、現ガイロス皇帝を密かに暗殺し、自らがガイロス皇帝になろうとしています。そして果ては、中央大陸及び惑星Zi全土をその支配下におこうとしているのです。」

ドラえもん「摂政が現皇帝を暗殺…?」

パルス「そしてプロイツェンは星を支配するための力として、破滅の魔獣と呼ばれる非常に強力なゾイドを蘇らせようとしています。」

ジャイアン「破滅の魔獣だって?」

パルス「かつて破滅の魔獣が創り出された際には、その時に存在した文明が全て滅ぼされたほどの強力なゾイドです。その上プロイツェンは最近になって、ある不可思議な力を手に入れたのです。」

しずか「不可思議な力?」

パルス「そうです。惑星Ziの現在や未来はもちろん、過去さえも変えてしまうような力です。」

ドラえもん「過去を?それはどんな力なんですか?」

パルス「…私にもわかりません。惑星Ziに生きる者からして、理解の範疇を超えた物なのです。そのため、地球に住むあなた方に助けを求めたのです」

52 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/26(水) 18:33:28.86 ID:???.net
ドラえもん「あの〜…なんでそれを僕たちに?」

パルス「予言があったのです。」

ドラえもん「予言?」

パルス「惑星Ziには全てのゾイドの母たる存在がいます。ゾイドイヴです。」
のび太「ゾイドイヴ?」

パルス「私もまたゾイドイヴから生まれました。ゾイドイヴはかつて破滅の魔獣が生まれた時に、それを封印するために長い眠りにつきました。その時に予言を遺したのです。

―この星に危機が訪れた時、地球に住む5人のゾイド乗りが救世主となるだろう

と。」

53 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/26(水) 18:40:17.59 ID:???.net
のび太「地球に住む…」

ジャイアン「5人のゾイド乗り…」

パルス「初めて地球を訪れたとき、この星には生きたゾイドはいないと知り、私は予言を実現させることを半ば諦めていました。
しかし昨日、ゾイドに乗るあなた方を見て確信しました。予言にあった5人のゾイド乗りとはあなた方のことなのだと。
お願いです。私と一緒に来て、惑星Ziを救って下さい!」

一同「………。」

54 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/26(水) 18:54:26.35 ID:???.net
なるほどドラえもんはタイムトラベル物だからサーガも絡めたのね
ということはライガーゼロとか/0とかも絡むのかな?

55 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/26(水) 20:48:44.21 ID:???.net
続きまだ〜?

56 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/26(水) 21:29:20.33 ID:???.net
のび太たちがziに転移する時期はいつ頃になるかな
バン一行との絡みが楽しみだぜ

57 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:8) :2013/06/26(水) 22:37:15.56 ID:???.net
勿論歓迎しましょう。

58 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/26(水) 22:53:16.16 ID:???.net
スネ夫「そんな…」

のび太「そんなこと急に言われても…」

ジャイアン「………」

しずか「私怖いわ…」

ドラえもん「……僕たちじゃないとダメなんですか?」

パルス「…予言の通りならば。地球上でゾイドに乗っていたのはあなた方だけなのです。」

しずか「…でも、私達はまだ子どもです。今操縦してたのも玩具だし…」

パルス「惑星Ziでもゾイドに乗っている子どもはいます。惑星Ziのゾイドは生き物です。動かすのに年齢は関係ありません。ゾイドを動かすのに大切なのは…」

スネ夫「無理だよ!!!」

59 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/26(水) 23:00:40.35 ID:???.net
のび太「スネ夫…」

スネ夫「戦争なんだよ?遊びやゲームじゃない、本物の戦争なんだ!僕たちみたいな子どもが行って何が出来る!?」

ジャイアン「……」

スネ夫「銃弾が当たったらお仕舞いなんだ!死んじゃうんだよ?ゲームみたいにやり直しは出来ないんだよ?」

のび太「うっ………」

しずか「…私、やっぱり恐い」グスッ

ドラえもん「スネ夫…」

パルス「…」

60 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/26(水) 23:08:23.76 ID:???.net
ドラえもん「あの…」

パルス「…はい」

ドラえもん「プロイツェンって奴は摂政って言ってましたけど、もしかして皇帝は…」

パルス「…」

のび太「ドラえもん、せっしょうって?」

ドラえもん「もしも国の王様が子どもだったら、政治の仕事が出来ないだろ?だからその代わりにやる人のことさ」

のび太「王様が子ども?」

パルス「…あなたの言う通り。ガイロス帝国の現皇帝ルドルフ・ゲアハルト・ツェッペリン3世は若干10歳の子どもです。」

一同「ええ!?」

61 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/26(水) 23:20:18.18 ID:???.net
ジャイアン「じゃ…じゃあその…プロなんとかっちゅうやつは、子どもを殺そうとしてんのか!?」

しずか「そんな…!ひどいわ!」

のび太「許せないよ!」

ドラえもん「うん、放ってはおけない」

ジャイアン「行こうぜ、みんな!プロなんとかって悪い奴をやっつけて、子どもの王様を助けてやろうぜ」

スネ夫「ま…待ってよ、みんな!戦争なんだよ?死んじゃうかもしれないんだ!そんなの大人の軍人に任せておけばいいんだよ!」

パルス「それは無理です。プロイツェンだけならともかく、破滅の魔獣や例の不可思議があるかぎり、惑星Ziの人間では彼の野望を砕くことは出来ません。」

スネ夫「…で…でも…。だからって僕たちが…」

62 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/26(水) 23:32:34.14 ID:???.net
ジャイアン「…スネ夫!!」

スネ夫「!?」

ジャイアン「スネ夫…、オレだって怖いよ。死んじゃうかもしんないって思ったらかあちゃんに叱られるよりも怖い…」

スネ夫「…」

ジャイアン「でもよ、王様はもっと怖いんじゃないか?オレ達よりもちっちゃくて、オレ達みたいな仲間も、ドラえもんもいない。今も一人で震えてるかもしれない。そんなの放っておけんのかよ?」

スネ夫「…そんなの………」ボソッ

一同「………」

スネ夫「そんなの……………………放っておけるわけないじゃないか!!」

63 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/26(水) 23:41:38.83 ID:???.net
ドラ、のび「スネ夫」

しずか「スネ夫さん」

スネ夫「ぼ…僕は王様を助けるだけだからね。た…戦ったりはしないからね。」

ジャイアン「安心しろ。オレ達にはドラえもんがついてる。」

ドラえもん「任せなさい。」

のび太「調子良いなぁ、ドラえもんは」

一同「はははははww」

パルス「では…皆さん…」

ドラえもん「はい、ガイロス帝国の皇帝陛下を、惑星Ziを助けに行きます!」

64 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/27(木) 00:20:54.94 ID:???.net
パルス「…ありがとうございます!」

ジャイアン「オレ達の大好きなゾイドを使って悪いことしようとしてる、ってのも許せねぇ」

パルス「ジャイアンさん…。それでは皆さん、早速出発してもいいですか?」

のび太「え?も…もう?」

パルス「異なる時空に存在し続けるのはかなりのエネルギーを要するのです。出来ればすぐに発ちたいのですが…。」

しずか「パパとママに何も言わずに行って平気かしら?」

パルス「心配いりません。私は時空を越えられるのです。私たちが出発して、すぐ後の時間に帰ってくることが出来ますよ。」

65 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/27(木) 00:27:44.31 ID:???.net
スネ夫「で…でも…もしかしたら、パパやママに会うのも最後になるかも…」

ジャイアン「縁起でもないこと言うなっつーの!!」

のび太「大丈夫さ。僕たちみんなで帰ってこられる。」

スネ夫「う…うん」

パルス「よろしいですか?では皆さん、手を繋いで私を囲うように輪になってください。いいですか?いきますよ。」キューーン

しずか「ぱ…パルスさんの体が光ってる…」

―ギュワァァァァ……


―キィィン!!

………

……

66 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/27(木) 08:12:33.33 ID:???.net
投下乙

67 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/27(木) 17:53:29.91 ID:???.net
続き楽しみだな
速く来ないかな

68 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/27(木) 22:55:24.44 ID:???.net
しかしziについたときにドラえもんの秘密道具は何かの理由で
使えなくなったほうが内容的には面白そう 
そのまんま使えちゃうとちょっとチートなんで

69 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/27(木) 23:31:51.13 ID:???.net
―ヒィーン………

パルス「ここは時空の狭間です。」

のび太「ドラえもんのタイムマシンと似てるね。」

パルス「タイムマシン?」

ドラえもん「過去や未来を行き来することができる22世紀の乗り物です。」

パルス「なんと…あなた方も時空を越える術をお持ちでしたか…。」

―ガリガリガリ

しずか「きゃあ!」

70 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/27(木) 23:37:41.95 ID:???.net
パルス「この辺りの時空間には歪みが生じています。私から離れないよう、気をつけてください。時空の狭間で迷子になったら、もう戻れませんよ。」

―バリバリバリ…ガリガリ

のび太「わぁ!」

スネ夫「ママー!!」

パルス「しっかり手を繋いで!私から離れないでください!もうすぐ歪みを抜けますよ」

―ヒュイィーバリバリ…ィー………

71 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/28(金) 01:32:12.32 ID:???.net
―ヒュイーン…ヒュイーン…

パルス「だいぶ安定してきましたね。そろそろ惑星Ziにつきますよ。」

ジャイアン「まずは王様を助ければいいんだよな?」

パルス「そうです。ルドルフ皇帝はミレトス城という城にいます。ですが、その前にまずはゾイドを手に入れましょう。」

しずか「ゾイドを?」

パルス「えぇ。惑星Ziではゾイドが無ければ移動さえも困難ですからね。そろそろつきますよ。準備はいいですか?」

―キュイィィィ!!!

のび太「わっ!」

ジャイアン「ま…眩しい!」

72 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/28(金) 01:40:03.36 ID:???.net
―シュウゥゥゥ……

スネ夫「こ…ここは?」

しずか「ここが惑星Zi」

パルス「そうです。ここはレッドリバーと呼ばれる地です。数日前にここで戦闘が行われました。その時に乗り捨てられたゾイドがたくさんいるはずですので、ここでゾイドを調達しましょう。」

ジャイアン「調達ったって…」

しずか「戦闘のあとじゃあ、みんな壊れてしまってるんじゃ…」

パルス「大丈夫です。私達オーガノイドにはゾイドを癒す力があります。完全にコアが停止していない限り、回復して乗ることが出来ますよ。」

73 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/28(金) 01:47:23.61 ID:???.net
パルス「乗りたいゾイドを見つけたら仰ってください。私が乗れるように回復します。」

ジャイアン「本当か?じゃあ、でっかくて強いゾイド探してくるぜ!やっほぉーぅ!」

スネ夫「あ、ジャイアン待ってよぉ」

のび太「僕たちも探しに行こう」

ドラえもん「うん。」

しずか「ええ。」

74 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/28(金) 01:57:00.91 ID:???.net
―レッドリバー渓谷

しずか「パルスさん!」

パルス「はい」
しずか「この子…直せますか?」

パルス「コマンドウルフですか。良いゾイドですね。……どうやらまだコアは生きているようですね。直せそうです」

―パアァァ……

―………グ……グググググ……
ゴゴゴゴゴ……
ズシン、ズシン

コマンドウルフ「アオォォォォォーーーン!!」

75 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/28(金) 02:06:25.84 ID:???.net
しずか「す…すごい…」

パルス「早速乗ってみてください。」

しずか「でも私…ちゃんと操縦する自信が無いんです…」

パルス「しずかさん…大丈夫です。ゾイドはただのロボットじゃない。金属生命体、生き物なんです。ゾイドを動かすのに必要なのは、テクニックではなく心なのですよ。あなたが心を開けば、コマンドウルフもきっとあなたをパイロットとして認めてくれるはずです。」

しずか「…わかりました。やってみます。」

―ウィーン、ガシャン

しずか(コマンドウルフさん、お願い。ルドルフ皇帝やこの星を守るために、あなたが必要なの。あなたの力を貸して。)

コマンドウルフ「…ウォォーーン」

パルス「あなたをパイロットと認めたようです。おめでとう。これでコマンドウルフはあなたのゾイドです。」

76 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/28(金) 02:19:44.14 ID:???.net
―レッドリバー断崖の麓

ジャイアン「うぉぉ!見つけたぞ、心のゾイドよ!お〜い!パルス〜!こいつを直してやってくれ〜!」

パルス「これは…アイアンコング。これほどの巨大なゾイドまで眠っていたとは…。」

ジャイアン「直せるか?」

パルス「えぇ、任せてください。」

―パアァァァァ……

―ズズゥゥン……ゴロゴロゴロ……ガラガラガラ
ゴゴゴゴゴゴゴ……
ズズゥゥン、ズズゥゥン

スネ夫「すっげぇ〜……」

77 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/28(金) 02:29:31.39 ID:???.net
パルス「アイアンコングほどの巨大なゾイドと心を交わすのは少し難しいです。しかし…」

ジャイアン「おぉい!オレ様の心のゾイドよ!ジャイアンコングとして、オレ様と一緒に暴れようぜ!プロなんとかって悪い奴をやっつけて、王様を助けるんだ!」

アイアンコング「………グオォォォ!」ドンドンドン

パルス「どうやらアドバイスは必要ないようですね。」

スネ夫「良いなぁ、ジャイアン。僕もアイアンコングに乗りたい!」

パルス「アイアンコングは二人乗りです。スネ夫さんも乗せてもらったらどうですか?」

ジャイアン「よし、行こうぜスネ夫。ジャイアンコングの出撃だ!」

スネ夫「うん!」

78 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/28(金) 02:48:17.02 ID:???.net
―20分後

ジャイアン「ドラえもんはプテラス…あとはのび太だけか」

スネ夫「でも…」

―ドッスン!ガシャン!ガッシャン!ドゴン!

のび太「あわわわわ!と…止まって!言うこと聞いてぇ」

セイバータイガー「ガアァアアアア!!」

パルス「これは…無理そうですね。」

ドラえもん「のび太くぅ〜ん!!もう諦めなよぉ」

スネ夫「無理しないでカノントータスにしておけよ!」

しずか「のび太さぁ〜ん!危ないわぁ!」

79 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/28(金) 08:00:09.81 ID:???.net
それでこそのび太だ wwwww

80 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/28(金) 08:16:29.27 ID:???.net
―ズシン、ズシン

のび太「とほほ…結局またカノントータスか…」

ドラえもん「元気だしなよ、のび太くん。カノントータスだって立派なゾイドじゃないか。」

パルス「強力な大砲と分厚い装甲を持ち、砲撃力と防御力に秀でた優秀なゾイドですよ。」

スネ夫「似合ってるぞ、のび太」

ジャイアン「カノントータスだってカッコイイじゃんか」

しずか「そうよ。素敵よ、のび太さん」

のび太「そ…そうかな。えへへへ…」

81 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/28(金) 08:51:57.93 ID:???.net
パルス「ルドルフ皇帝の住むミレトス城はここから北西方向にあります。私も同行して案内しようと思っていたのですが…」

しずか「どうしたんですか?」

パルス「はい…。どうやら時空を越えるのに思っていた以上にエネルギーを消耗してしまったようで…もうほとんどエネルギーが残っていないんです。私は一度ゾイドイヴの側に戻って、エネルギーを蓄えなくてはなりません。」

スネ夫「そんな…」

ジャイアン「でも王様はすぐ助けないといけないんだろ?」

パルス「そうですね。プロイツェンはいつ動き出すかわかりません。ルドルフ皇帝の救出は一刻を争います。」

ジャイアン「じゃあ、オレ達だけでも行ってくるぜ。」

のび太「僕たちよりも小さい子が殺されちゃうなんて許せないよ。」

スネ夫「う…うん。」

パルス「皆さん…。」

82 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/28(金) 09:02:00.48 ID:???.net
パルス「ありがとうございます。皆さんにお任せすることになってしまって、申し訳ありません。しかしヘリック共和国とガイロス帝国は未だ激しい戦闘を繰り返しています。決して無理はなさらないでください。」

のび太「大丈夫さ。こっちにはドラえもんがいるもんね。」

ジャイアン「ジャイアンコングもいるしな。」

ドラえもん「みんなのことは僕が守ります。心配しないでください。」

パルス「心強いですね。もし私の力が必要になったら、心の中で強く思ってください。ゾイド達を通じて私に伝わります。」

しずか「わかりました。」

ジャイアン「よし!じゃあ、行くぞみんな!王様を助けるんだ」

一同「おう!」

83 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:8) :2013/06/28(金) 20:32:36.56 ID:???.net
続き待ってるぜ

84 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/29(土) 02:34:12.56 ID:???.net
―レッドリバーから続く荒地

―ズシン、ズシン
ガシャン、ガシャン

のび太「地球に比べると随分植物がすくないね。」

ドラえもん「うん。荒野や砂漠が多いみたいだね。」

しずか「よく見ると色んな所にゾイドが倒れているわ。」

スネ夫「せ…戦争中だからね。きっとあちこちで戦ってるんだよ。」

ドラえもん「巻き込まれないように気を付けないとね。なるべく他のゾイドに出会わないようにしよう。」

ジャイアン「ちぇ〜。つまんないの。せっかくゾイドの星に来たんだから、色んなゾイドに会いたかったぜ。」

スネ夫「じょ…冗談やめてよ。戦争してるんだよ?ゾイドは戦争の兵器なんだ。そんなの会いたくないよ。」

ジャイアン「バカ野郎。ゾイドは生きてんだぞ。ただの兵器なんかじゃないっつうの。こいつらはオレ達の心の友さ。」

85 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/29(土) 03:04:24.59 ID:???.net
―荒野、夜

のび太「見てよ。月が二つもある。」

しずか「綺麗ねぇ。」

スネ夫「…ママ。」

ドラえもん「“グルメテーブルかけ”さぁ、皆。ご飯にしよう。」

ジャイアン「やっほぉ〜。オレ、カツ丼!」

のび太「僕はカレーライス!」

しずか「私はスパゲティがいいわ。」

スネ夫「ぼ…僕はステーキ。」

86 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/29(土) 03:27:32.85 ID:???.net
―……………ザザ、………ザザザザザ

のび太「ミレトス城まではどれくらいかな?」

ドラえもん「このまま行けば明日には着くと思うよ。」

しずか「早くルドルフ皇帝を助けてあげたいわ。」

スネ夫「…まだ生きてればいいけど。」

ジャイアン「縁起でもないことばっか言うなっちゅうの!」

スネ夫「ご…ごめん。」

ドラえもん「まだ大丈夫だと思うよ。皇帝陛下が亡くなったら、きっともっと大騒ぎになっているはずさ。だけど急がないと、プロイツェンが何をしだすかわからな」

―ビビビビビビビビビビビビビ!!!!

スネ夫「わぁ!!」

87 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/29(土) 03:29:52.44 ID:???.net
ドラえもん「金属探知チョークの音だ!」

のび太「ゾイドが来たのかな?」

ドラえもん「わからない…。とにかくみんな自分のゾイドに乗って!」

ジャイアン「行くぞスネ夫!」

スネ夫「ママーー」

88 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/29(土) 03:39:41.19 ID:???.net
―ギギギギ、ガシュガシュ


ジャイアン「ガイサックだ。ものすごい数だぞ。」

しずか「地面の下からどんどん出てくるわ。」

スネ夫「ぼ…僕達は敵じゃありません!攻撃しないで。」

ドラえもん「あの〜、僕たちは兵士じゃないんです。戦争する気はありません。どうか話を」

―ギシュギシュギシュ

ジャイアン「お…おい、ドラえもん。なんか様子が変だぞ。」

しずか「ドラちゃん!このガイサック人が乗ってないわ!」

ドラえもん「なんだって!?あ、本当だ。野良ゾイドって奴かな?なら戦わなくても…」

―ピュン…ドゴォーン!

ドラえもん「のび太くん!!」

89 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/29(土) 03:53:15.71 ID:???.net
ジャイアン「の…のび太ーー!!」

のび太「だ…大丈夫。カノントータスが頑丈で助かったよ。」

スネ夫「なんで攻撃してくるんだ!?野良ゾイドじゃなかったの?」

ドラえもん「わかったぞ!これはヘリック共和国の無人機なんだ!敵のゾイドを発見したら自動で攻撃するように作られてるんだ。」

スネ夫「そ…そんなぁ。」

ジャイアン「どうすんだドラえもん。とても相手出来るような数じゃないぞ。」

―ガシュンガシュン

のび太「く…くるぞ。」

スネ夫「ママーーー!!」

ドラえもん「“スモールライト”!!」

―ビカァーーーー……
―ガシャンガシャン、ガシュン、カシュン、カシュン、カシュクシュ、カチャカチャ、カチカチ、チチチチ……

ジャイアン「た…助かったぁ〜。」

90 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/29(土) 04:09:45.05 ID:???.net
―ヘリック共和国軍駐屯地

駐屯兵A「スリーパーガイサックが所属不明のゾイドを発見!」

ハーマン「ガイロスか?」

駐屯兵A「わかりません。ただ奇妙なことが…」

ハーマン「奇妙なこと?」

駐屯兵A「ガイサックからの信号が急に小さくなったんです。今も出続けてはいるのですが、ほとんど消え入りそうなくらいになっています…。」

ハーマン「ふむ…。信号が出ているならやられたわけではないのか。よし、様子を見に行こう。」

91 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/29(土) 09:58:56.82 ID:???.net
ハーマンと合流フラグか

92 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/29(土) 11:24:26.64 ID:???.net
ハーマン撃墜フラグ

93 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/29(土) 11:33:22.80 ID:???.net
そのの名もハマシュート

94 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/29(土) 16:55:02.88 ID:???.net
―ドラえもん一行の夜営地

ドラえもん「危なかったね。きっと僕たちのゾイドに反応したんだ。」

しずか「ゾイドが見つかったらまたさっきみたいに襲われるかもしれないわ。」

ドラえもん「夜の間はゾイド達はしまっておこう。“壁紙格納庫”さぁ、皆。ゾイドをこの中へ。」

―ズシン、ズシン、ズシン……

95 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/29(土) 17:04:00.33 ID:???.net
―野営地近く、深夜

調査兵A「ハーマン大尉、ガイサックを発見しました…」

ハーマン「む。どこだ?」

調査兵A「そ…それが…。」スッ
―キシキシキシ…

ハーマン「な…なんだ、これは!?」

調査兵A「信号もこいつから出ています。我が軍のガイサックに間違いないようです。」

ハーマン「こ…こんなことがありえるのか?一体何が起こったんだ?」

調査兵B「ハーマン大尉!」

ハーマン「どうした?」

調査兵B「この先の岩山の影で野営をしている4人組がいるようです。青い小さなタヌキ型ゾイドも一緒です。」

ハーマン「そいつらが何か知っているかもしれん。行ってみよう。」

96 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/29(土) 17:10:37.96 ID:???.net
―野営地

ジャイアン「むにゃむにゃ…もう食えないよ……。」

スネ夫「ママァ…。」

しずか「スー…スー…」

ドラえもん「ぐ〜…ぐ〜…」

のび太「Zzz…。」

ハーマン「これで全員か?」

調査兵B「は。そのようです。」

ハーマン「よし、取り囲め。」

兵士達「は!」

97 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/29(土) 17:19:19.37 ID:???.net
ハーマン「おい!貴様ら起きろ!」

スネ夫「ん?…ママ…?……ん…んわぁ!!じゃじゃ…ジャイアン!ドラえもぉん!!」

ジャイアン「なんだよ、スネ夫…人がせっかく気持ちよく…うわぁ!!」

しずか「ん…どうしたの…?…あっ!」

ドラえもん「あぁ!」

のび太「…?…うわぁ!ど、ドラえもん…」

ハーマン「全員目を覚ましたようだな。私は共和国軍大尉、ロブ・ハーマンだ。貴様らは完全に包囲されている。我々の質問に答えろ。」

ジャイアン「共和国軍だって?」

スネ夫「ママー!!」

ハーマン「貴様らいったい何者だ?ここで何をしている?」

98 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/29(土) 17:29:56.27 ID:???.net
しずか「わ…私達は地球から来たんです。」

ハーマン「チキュウ…?」

ジャイアン「オーガノイドのパルスに頼まれたんだよ。」

ハーマン「オーガノイドに頼まれただと?いったい何を言っているんだ?…我が軍のガイサックに…何か妙な細工をして小さくしたのは貴様らか!?」

ドラえもん「あ、それは僕がスモールライトという道具で…」

ハーマン「た…タヌキのゾイドがしゃ…喋った!!?」

―ザワッ!

ドラえもん「たぬ!?…ぼ、僕は22世紀の猫型ロボット!ドラえもんです!」

ハーマン「な…なんだこいつら…?まったくもってわけがわからない…。」

99 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/29(土) 17:37:41.81 ID:???.net
ハーマン「あ…怪しい奴らめ!い…いったい貴様らここで何をしているんだ!?」

ドラえもん「そ…それはそのぉ…」

ジャイアン「だからパルスに頼まれて、この星とルドルフ皇帝を助けに来たんだって!なんも悪いことしてないっちゅうの!」

ハーマン「ルドルフ皇帝を助けるだと!?やはり貴様ら帝国軍のスパイだな!?」

ドラえもん「し…しまった…」

ハーマン「こいつらを取り押さえろ!連行する!」

―ザッザッザ

スネ夫「ま、ママーー!!」

ジャイアン「や、やめろー…」
―ガチャ、ガチャ

100 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/29(土) 17:51:29.39 ID:???.net
―翌日、共和国軍駐屯地内の監房

ジャイアン「くっそー!ここから出せぇ!」

ハーマン「ふん。威勢が良いな。貴様らには聞きたいことが山ほどある。だがあいにくと今は作戦中だ。後でゆっくり聞かせてもらうとしよう。」

―スタ、スタ、スタ……

ジャイアン「くっそぉ〜。なんとかなんないのかよ、ドラえもん。」

ドラえもん「こう警備が厳しくちゃあ…。」

スネ夫「だ…だから無理だって言ったんだ!こんな所で死にたくないよぉ…。ママーー!!」

しずか「こうしている間にも、ルドルフ皇帝が…。」

101 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/29(土) 17:57:42.38 ID:???.net
ハーマンらしい行動だなwwwww

102 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/29(土) 18:03:36.95 ID:???.net
―共和国軍駐屯地

オコーネル「…彼らいったい何者なのでしょう?」

ハーマン「わからん。オレの理解を越えている…。」

オコーネル「とても悪い人間には見えませんね。ただの子どもにしか…。」

ハーマン「まぁな…。だが我々は軍人だ。ほんの僅かでも国に害を及ぼす可能性があれば、捨て置くことは出来ん。」

オコーネル「…そうですね。」

ハーマン「ところで、ドクター・ディとは連絡はついたのか?」

オコーネル「えぇ。小さくなったガイサックに興味津々でしたよ。すぐこちらに向かうそうです。」

ハーマン「そうか。あの人らしいな。」

オコーネル「ドクター・ディなら彼らの話も理解出来るでしょうか?」

ハーマン「…だといいがな。」

103 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/29(土) 22:06:56.80 ID:???.net
Dr.Dキタ━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!

104 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/29(土) 22:22:08.41 ID:???.net
バトスト厨の俺にはさっぱり分からんな
プロイツェンってゼネバス皇帝の生き残りじゃなかったかな?

105 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/29(土) 23:07:31.36 ID:???.net
駐屯兵A「ハーマン大尉!報告します!ポイントB3にてセイバータイガーが出現!コマンドウルフ部隊と交戦中です!」

ハーマン「敵の数は!?」

駐屯兵A「…1機です。」

ハーマン「なに?たった1機で攻め込んできたと言うのか?」

駐屯兵A「そ…それが…例の黒いオーガノイドも確認されまして…。」

ハーマン「レイヴンか!総員戦闘配置だ!」

オコーネル「このタイミングで…。やはり彼らは帝国のスパイなのでしょうか?」

ハーマン「…わからん。行くぞ!」

106 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 00:03:13.88 ID:???.net
レイヴンがセイバータイガーに乗ってるてことは
まだ共和国の首都が攻められる前か

107 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 01:27:40.98 ID:???.net
―監房

―バタバタ、ドタドタドタ

しずか「どうしたのかしら?」

のび太「皆急に慌ただしくなってきたぞ。」

ドラえもん「何かあったのかな?」

ジャイアン「なんでもいいけど、今なら逃げられるんじゃないか?」

ドラえもん「うん、そうだね。“通り抜けフープ”」

スネ夫「た…助かったぁ〜。」

ドラえもん「外に出たらカメレオン帽子で逃げよう。」

108 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 01:47:59.43 ID:???.net
―ポイントB3

―ズドドドド、ズギャ、ズガガ…

レイヴン「弱い。弱すぎる。これが共和国の誇る高速部隊か?弱すぎて暇潰しにもならない。」

―ドゴォ!ズドドド…

ウルフパイロットA「くそ、何て奴だ!攻撃が当たらない。」

レイヴン「もうお前達に用はない。死ねぇ!!」

―ドガァアン!!

109 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 02:03:00.54 ID:???.net
―駐屯地付近

のび太「なんとか逃げられたね。」

ドラえもん「うん、でも皆何を慌ててたんだろう?」

スネ夫「なんだっていいよ。早くここを離れよう。」

―…ドォン…

一同「!?」

のび太「爆発音だ。」

しずか「あっちの方から聞こえてきたわ。」

ドラえもん「きっと何かが戦ってるんだ。」

ジャイアン「行ってみようぜ!」

スネ夫「ええ!?なんでぇ!?」

ジャイアン「だって気になるじゃねぇか。カメレオン帽子で近づけば大丈夫さ。」

110 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 08:34:32.37 ID:???.net
カメレオン帽子についてkwsk

111 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 08:37:07.14 ID:???.net
>>110
光学迷彩

112 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 08:54:57.36 ID:???.net
しかしこうも簡単に脱獄されるとは流石は共和国だwwwwww

113 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 14:52:57.10 ID:???.net
バンよりもレイヴンの方が先か

114 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 15:03:13.16 ID:???.net
―ポイントB3

―ドドドド、ゴシュゥ、ドガァア…

のび太「あっ、あそこだ!ゾイドが戦ってる!」

しずか「コマンドウルフがたくさんいるわ。」

ジャイアン「すげぇ…。あのゾイド、たった1機であんなたくさんのコマンドウルフと戦ってる…。」

―バシューーーッ、ズドドド…ズガァアン!

ウルフパイロットA「うわっ!」ズズゥン

レイヴン「とどめだ。」

―バキッ、ゴシャア、ブチブチ…ズドォ

コマンドウルフ「グゥォォ…」

115 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 15:11:37.70 ID:???.net
しずか「あっ…。」

スネ夫「ひぇぇ…。」

ジャイアン「あいつ…もう動けなくなった相手に…。」

―バキッ、メキメキ、グチッ、メチメチ…

しずか「ひ…ひどい…。」

ドラえもん「倒したゾイドを全部完全に破壊するつもりだ…。」

のび太「なんで…なんであんなこと…。」

ジャイアン「あ…あのやろぉ…。」

―ズドォ、バキッグシャ…

しずか「ひどい…もうやめて…。」

116 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 15:25:10.01 ID:???.net
ジャイアン「ゆ…許せねぇ…!ドラえもん、壁紙格納庫出してくれ!」

ドラえもん「ジャイアン、いったいどうするつもり?」

ジャイアン「あの野郎、ぶっ飛ばしてやる!」

スネ夫「何言ってるんだよ!無理だよ!殺されちゃうよ!」

しずか「そうよ。危ないわ剛さん!」

ジャイアン「だからってほっとけるかよ!目の前でゾイドが殺されてんだぞ?」

ドラえもん「ジャイアン、とりあえず落ち着いて…」

ジャイアン「うるせぇ!オレは行くぞ!」

ドラえもん「あっ…」

117 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 15:41:47.81 ID:???.net
コマンドウルフ「…グ…グウゥ…。」

レイヴン「まだ生きているやつがいたか。」

―ズゥン、ズゥン…

ウルフパイロットB「や…やめてくれ…。」

レイヴン「…死ね。」

ウルフパイロットB「う…うわぁぁぁぁ!!」

ジャイアン「やめろぉぉ!!」

―ドドッ、ドドッ、ドドッ

レイヴン「なに!?」

118 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 15:49:27.50 ID:???.net
レイヴン「アイアンコング?いったいどこから現れたんだ?」

ジャイアン「もう勝負はついてんだろ!なんでそんな酷いことするんだ!」

レイヴン「お前には関係ないだろ。何者か知らないが…邪魔するならお前も殺してやる!」

ジャイアン「お前なんかに負けるか!」

レイヴン「ふん。アイアンコングに乗っているなら、少しは僕を楽しませてくれよ。」

ジャイアン「うぉぉぉ!!」

―ドドン、ドドン、ドドン…ブゥウン!!

ジャイアン「く…くそ!」

レイヴン「なんだそのパンチは?お前本当にアイアンコングを扱えるのか?」

ジャイアン「う…うるせぇ!!」

119 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 16:00:51.55 ID:???.net
―共和国軍駐屯地

警備兵A「ハーマン大尉!申し訳ありません、あの子ども達が脱走しました!」

ハーマン「なに!?いったいどうやって?」

警備兵「そ…それが…、少し目を離した隙に煙のように消えてしまって…。鍵はかかったまま、壁や床にも傷一つなく、いったいどうやって出たのか…。」

ハーマン「ますますわけがわからんな…。」

オコーネル「…やはり帝国のスパイなのでしょうか?」

ハーマン「…わからん。」

駐屯兵A「報告します!ポイントB3に突然アイアンコングが出現しました!」

ハーマン「なんだと!?帝国の増援か?」

駐屯兵A「い…いえ、それが…。セイバータイガーと交戦中とのことで…。」

ハーマン「突然現れたアイアンコングがレイヴンのセイバータイガーと交戦中?まさかあの子達と関係が…。我々もB3へ急ぐぞ!」

120 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 16:56:02.76 ID:???.net
ジャイアン覚醒キタ━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!

121 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 17:52:48.40 ID:???.net
―ポイントB3

―ズズゥン、ブン、ブゥン、ズン、ブォウ

ジャイアン「ちくしょう…全然当たらねぇ…。」

レイヴン「どうやら本当に素人だったようだな。もういい。お前も死ね。」

―ドンッ

ジャイアン「うわぁ!」

のび、スネ「ジャイアン!」

しずか「剛さん!」

のび太「ドラえもん!このままじゃジャイアンが!」

ドラえもん「待ってろジャイアン、今いくぞ!」

レイヴン「終りだ!」

―ピュウ、ピュウゥ

122 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 18:02:37.43 ID:???.net
―キィィィィーーーーン

ドラえもん「“ひらりマント”!」

―バシュッ、バシュウ

レイヴン「なに!?」

ジャイアン「ど、ドラえも〜ん…」

レイヴン「ビーム砲を跳ね返しただと?なんだあのプテラスは?どこから現れた?アイアンコングといい、妙な奴らだ…。」

ドラえもん「まったく…。一人で無茶ばかりして。」

ジャイアン「助かったよ。ありがとう、ドラえもん。」

ドラえもん「二人であいつをやっつけよう!」

ジャイアン「おう!」

123 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 18:12:28.93 ID:???.net
ドラえもん「行くぞぉ!今度はこっちの番だ!“瞬間接着銃”!」ビュッ!

―サッ

レイヴン「ふん。そんなもの当たるわけないだろ。」

―グチュ

ドラえもん「やった!踏んづけた!今だ、ジャイアン!」

ジャイアン「おう!」

レイヴン「な…なに!?脚が動かない!!く…はっ!?」

―ドッゴォオン

レイヴン「うわぁぁ!!」

ジャイアン「やったぜ!」

スネ夫「やった!」

のび太「いいぞ、ジャイアン!」

124 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 18:22:16.35 ID:???.net
ドラえもん「どうだ!これ以上暴れるならスモールライトで…」

レイヴン「よくも…。」

―メキ、メキメキ…ブチブチブチ

ジャイアン「あいつ…自分で脚を…。」

レイヴン「許さない…許さないぞ!お前ら!シャドォーー!!」

シャドー「グォォ!」

―ピュゥゥン、カァァァッ
……バシュウゥゥゥゥゥ…

ジャイアン「な…なにが起きたんだ?」

ドラえもん「ちぎれたはずの脚が!」

―ザッ、ヒュン、ドゴォ!

ジャイアン「うわぁ!」

125 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 18:30:45.53 ID:???.net
ドラえもん「じゃ…ジャイアン!えぇ〜い、これでもくらえ!“スモールライト”!」ピカッ

―サッ、ザサッ
ドラえもん「あ…あたらない!?」

レイヴン「もうお前の変な攻撃は受けないぞ。」

―ドゥッ、ゴォン

ドラえもん「わぁぁ!」

のび太「ど…ドラえもん!!」

スネ夫「あ…あ…そんな…ドラえもんまで…。」

しずか「のび太さん!どこへ行くつもり!?」

のび太「ドラえもん達を助けないと…。」

しずか「そんな…無理よ!」

スネ夫「そうだよ!そんな亀じゃすぐに殺られちゃうぞ!!」

のび太「で…でもこのままじゃ二人が!」

126 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 18:49:46.40 ID:???.net
亀死亡フラグ

127 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 18:50:23.47 ID:???.net
―ザッ、ザッ、ザッ

レイヴン「悪あがきも終わりみたいだな。とどめをさしてやる。」

ジャイアン「く…くそっ…。」

のび、スネ「ジャイアン!!」

しずか「剛さん!!」

レイヴン「死ねっ!」

バン「やめろぉぉぉぉぉぉ!!」

―ダダッ、ダダッ、ダダッ

レイヴン「バン!?」

バン「やめろやめろぉぉ!オレが相手だ、レイヴン!!」

アーバイン「また無茶苦茶に暴れやがって。」

レイヴン「ふっ…。面白い。今度こそケリをつけてやるぞ、バン!」

128 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 18:58:00.30 ID:???.net
バンキタ━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!

129 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 19:47:57.02 ID:???.net
最終回はプロイツェン生き残ってムンベイと握手で

130 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 19:52:29.30 ID:???.net
>>129
いったいどうやったらそのような状況になるのか

131 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 20:24:04.69 ID:???.net
私はガイロス皇帝が許せなかった
そしてその矛先をお前に向けてしまった

プロイツェン、これからいい国を作っていこう

132 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 20:32:18.74 ID:???.net
―ドウドウッドウッ

レイヴン「ふんっ。」

―サッ、バシュッバシュウ

バン「くっ…。」

―サッ

レイヴン「へえ…。少しは腕をあげたみたいだな、バン。」

アーバイン「オレのことも忘れんなよ。」

―ドウンッドウンッ

―サッ、クルッ

アーバイン「ちっ。なんて動きしやがる。」

バン「うぉぉぉ!」

―ザッ、グアッ、ガシャッ

レイヴン「僕に接近戦を挑むつもりかい?バン」

―グググググ…

133 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 20:40:24.53 ID:???.net
レイヴン「この程度か?バン。」

―グググ…

バン「くっ…お…おされる…」
―ググッ…

レイヴン「ガッカリだよ、バン。」

―ガシッ

バン「なに!?」

―ブゥオン

バン「うわぁあ!」

―ビュゥウ
アーバイン「なっ!?」
―ガッシャアン!!

バン、アーバイン「うわぁあ!!」

レイヴン「どうしたんだ?二人そろってその程度かい?」

134 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 20:47:42.84 ID:???.net
ジャイアン「す…すげぇ…。なんて戦いだ…。」

ドラえもん「ジャイアン、無事かい?」

ジャイアン「あぁ、あの二人のおかげで助かったよ。いったい何者なんだ?」

ドラえもん「わからない。でも敵じゃ無さそうだ。」


アーバイン「ぐ…くそっ。バン、生きてるか。」

バン「当たり前だ。まさか投げ飛ばされるとは思わなかったぜ。」

アーバイン「相変わらず無茶苦茶な強さだな。」

バン「ああ。でも負けるわけにはいかない。これ以上あいつにゾイドは殺させないぞ!」

アーバイン「ああ!」

―ダダッダダッ

135 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 20:55:28.60 ID:???.net
―ズドドド
ドウンッドドウッ
ダンッダダッ
バキッ、ズダッ、ガシャン

スネ夫「す…すごい…。」

のび太「これがゾイド同士の戦いなのか…。」

スネ夫「…これでわかっただろ?僕たちなんかじゃどうすることも出来ないんだ。」

のび太「…。」

しずか「ドラちゃんと剛さんは無事かしら…。」

のび太「…あ、あそこ。アイアンコングの側に二人ともいるよ。無事みたいだ。」

―ドッ、ズダッ

レイヴン「まだわからないのか?お前達じゃあ僕には勝てない。」

バン「そんなの…わかんねぇ!」

―バッバッ、ブゥゥゥゥゥゥゥゥン…

136 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 21:06:15.99 ID:???.net
レイヴン「シールドか…。無駄だよ、バン。そんなものすぐに破ってやるさ!」

―ガシュッ、バチバチバチバチバチ…グググググ……

バン「うぉぉぉ…負けるな、ライガー!!」

シールドライガー「グオオォォ!!」

―バチバチバチバチ…ググッ

レイヴン「どうしたセイバータイガー!お前の力はそんなものか!僕に恥をかかせるな!」

セイバータイガー「グゥゥ………ガアァ!」

―グググ、バキッメキメキ…バチバチ、バリ…バリバリ…

バン「な…なに!?」

137 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 21:15:35.18 ID:???.net
―バチバチ、バキッ、バリバリ…

レイヴン「そぉら、バン…もうすぐ破れるぞ。覚悟はいいか。」

バン「く…。」

アーバイン「や…やばい。バン!」

―ダダッ

レイヴン「邪魔をするな!」

―ドンッドンッ

アーバイン「ぐわっ!」

―バリバリバリ…

バン「や…破られる…。」

138 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 21:23:53.53 ID:???.net
ジャイアン「あいつ…やられそうだ…。」

ドラえもん「あのセイバータイガーが強すぎるんだ…。」

ジャイアン「くそっ!」ダッ

ドラえもん「ジャイアン!?何をする気?」

ジャイアン「あいつを助けてくる。」

ドラえもん「そんな無茶な!君が行っても何も出来ないよ!」

ジャイアン「そんなの…そんなのわかってる。でも…ほっておけないだろ!」

―ズゥン

ドラえもん「あっ、ジャイアン!」


レイヴン「これで終りだ!バン!」

―バリンッ!

バン「くっ!」

レイヴン「死ね!」

―グアッ!

139 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 21:58:01.39 ID:???.net
―ガシイッ

レイヴン「なに!?」

バン「あ…アイアンコング…。」

レイヴン「くっ…離せ!この死に損ないめ!」

―ブゥン、ガガガ、ドォン

ジャイアン「うわぁぁ!」

レイヴン「そんなに死にたければ、お前から先に殺してやる!」

バン「や…やめろぉ!」

―ドッゴォオン!!

レイヴン「うわっ!な…なんだ!?」

―シュゥゥ…

レイヴン「カノントータス!?いったいどこから現れたんだ!」

ジャイアン「の…のび太…。」

140 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 23:16:58.57 ID:???.net
やばい、熱いぜwww
のび太ファイト!

141 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 23:31:19.97 ID:???.net
のび太「スネ夫の言った場所を狙ってみたけど…。」

スネ夫「地球の玩具と同じならそこでいいはずだけど…。」

しずか「うまくいくかしら…。」


レイヴン「くそっ、さっきから何なんだ?いきなりゾイドが現れ…」

バン「うぉぉお!」

レイヴン「!?…くっ。」

―ッガクン

レイヴン「なに!?まさか今の砲撃で駆動系がやられたのか?」

シールドライガー「ゴァアアア!!」

―ズガァアン!

レイヴン「うわぁぁぁぁ!!」

142 :名無し獣@リアルに歩行:2013/06/30(日) 23:42:19.52 ID:???.net
セイバータイガー「―コンバットシステム フリーズ」

レイヴン「フリーズだと!?ふざけるなっ!!動けっ!動けぇえ!!」

ハーマン「そこまでだレイヴン!!」

レイヴン「!?」

ハーマン「貴様は我々共和国軍に完全に包囲されている。大人しく投降しろ。」

―ザッザッ

レイヴン「くそっ!シャドー!!」

―バシュウゥ

レイヴン「バン!そしてお前ら!覚えていろよ。次にあった時には必ず倒してやる!」

―ドヒュウゥゥゥゥーーー…

ハーマン「くっ。逃げられたか…。」

143 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/01(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ジャイアン「か…勝ったのか?」

ドラえもん「そうみたい…。」

のび太「ジャイアン!ドラえもん!大丈夫?」

ジャイアン「のび太!みんな!」

スネ夫「まったく…。無茶するんだから。」

ジャイアン「悪い悪い。のび太、助けてくれてありがとな。」

のび太「スネ夫がセイバータイガーの弱点を教えてくれたんだよ。」

しずか「みんな無事で良かったわ。」

バン「お〜い!」

スネ夫「あっ、シールドライガーに乗ってた人だ。」

ジャイアン「まだ子どもじゃんか!」

144 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/01(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
バン「ありがとうな、お前達のお陰で助かったよ!オレはバン!そんでこっちはアーバイン!」

アーバイン「お前ら、いったい何者なんだ?恰好も妙だし、それにさっき何もない所からカノントータス現れたように見えたが…。」

のび太「そ…それはその…。」

バン「そんなことどうだっていいだろ?オレ達、こいつらのお陰で助かったんだから。」

アーバイン「まぁ、そうだが…。」

ハーマン「謎のゾイドの正体はやはり君達だったか。」

―ザッザッ

アーバイン「よう、ハーマン。元気か。」

ハーマン「バン、アーバイン、セイバータイガーを撃破してくれて感謝する。」

バン「こいつらがいなかったら倒せなかったぜ。」

ハーマン「あぁ。どうやら帝国のスパイでは無いようだな。拘束したりして悪かった。」

ドラえもん「いえ、わかってもらえたならいいんです。」

バン、アーバイン「!!!??タヌキのゾイドが喋った!?」

ドラえもん「…僕はネコ型ロボットです。」

145 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/01(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ハーマン「もう君達を拘束したりするつもりはない。だがもう少し待っていてくれないか?君達の話を理解出来そうな人物がここにやってくるのだ。」

アーバイン「ディじいさんならもうすぐ来るぜ。」

ハーマン「なに?」

アーバイン「オレ達はディじいさんに付き合わされてここまで来たんだ。じいさんたちはムンベイのグスタフで向かってる。」

ハーマン「そうだったのか。」

バン「ああ。そのお陰でレイヴンを倒せたぜ。」

アーバイン「そうか。拘束された子ども達ってのはお前らのことか。突然現れるゾイドに、喋るタヌキ…確かにおかしなことだらけだ。じいさんが喜びそうだぜ。」

―…ガラガラガラガラガラ…

アーバイン「お、噂をしてたら来たようだな。」

ムンベイ「おーーーーい!」

フィーネ「バーーーーン!」

バン「フィーネ!ムンベイ!」

146 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/01(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
フィーネ「やったね、バン!」

バン「見てたのか?あぁ、ついにレイヴンに勝ったぜ!こいつらのお陰さ。」

ハーマン「ドクター・ディお待ちしておりました。」

ドクター・ディ「うむ。この子達じゃな?例の子どもというのは。」

ハーマン「そうです。」

ドクター・ディ「ふむ…。まぁ、こんな所で立ち話もなんじゃ。お前らの基地でゆっくり話を聞くとしよう。」

ハーマン「そうですね。」

アーバイン「見ろよ、ムンベイ。このタヌキゾイド言葉を話すんだぜ。」

ドラえもん「ネコ型ロボット!」

ムンベイ「!!!?うひゃあ!!あんたどうなってんの!?」

147 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/01(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
>>133
半数以上が効果音とか

148 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/01(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
そういうこと突っ込むなよ

149 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/01(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
そういえばレイヴンのセリフはマウントオッサの時のセリフと似せてあるんだな

150 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/01(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
のび太の射撃の腕は宇宙一イイィィィ!
やっぱカノントータスですよ

151 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/01(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net ?2BP(0)
>>150
でも途中で乗り換え有りそう
ジェノザウラー辺りに破壊されたりしてさ

152 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/01(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
中破したトータスからのラストシューティングなんてシチュエーション

153 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/01(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
乗り換えるとしたら一応主役なんだしゴジュラスか
未来から来たライガーゼロ、トリニティライガーとかで

154 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/01(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net ?2BP(0)
自分はゴジュラスで
たまにはライガー以外で
ガナーならのび太に会わなくもないし

155 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/01(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ミスった
会わなくもじゃなくて合わなくもだったwwwww

156 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/02(火) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―共和国軍駐屯地

ドクター・ディ「ふむ…。なるほどな。つまり、お前さんがたは他の星から来た異星人で、その目的はこの星を救うことなんじゃな?」

ドラえもん「はい、そういうことです。」

ドクター・ディ「ふ〜む…。」

ハーマン「…どう思いますか?」

ドクター・ディ「確かに突拍子もない話じゃが…、実際にこうして我々の科学力を遥かに越えた技術を目にしている以上、信じないわけにはいかんじゃろう。」

ハーマン「そうですね…。」

ドクター・ディ「どうも思っていたよりも深刻な事態のようじゃな…。しかしプロイツェンは皇帝になったとして、その後どうやってこの星を支配するつもりなのじゃ?そう易々と共和国軍を打ち破れるとは思わんが…。」

ハーマン「もちろんです。」

ドラえもん「それには破滅の魔獣という強力なゾイドを利用するつもりだそうです。」

フィーネ「破滅の魔獣!?」ガタッ

バン「フィーネ?」

フィーネ「破滅の…魔獣…。」ブルブル

157 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/02(火) NY:AN:NY.AN ID:???.net
バン「どうしたんだフィーネ?」

ムンベイ「何か知っているの?」

フィーネ「分からない…。でも…破滅の魔獣を…デスザウラーを蘇らせてはダメ…。」

バン「フィーネ…。」

アーバイン「デスザウラー?」

ドラえもん「彼女はいったい…?」

ドクター・ディ「彼女はフィーネ。あそこにいるオーガノイドのジークと共に、遺跡のカプセルの中で眠っておったのじゃ。」

ドラえもん「遺跡の中で?」

ドクター・ディ「あぁ。あの子に関しても謎が多くてな。詳しいことは何もわかっておらんのじゃ。」

フィーネ「バン…、お願い。プロイツェンを止めて。デスザウラーを復活させないで…。」

バン「あ…あぁ。」

ドクター・ディ「…これはますます放っておくわけにはいかんな。」

ハーマン「…ええ。」

158 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/02(火) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガイガロス、官邸

プロイツェン「やられたようだな、レイヴン。」

レイヴン「ふん。あのセイバータイガーが弱いせいだ。」

プロイツェン「確かにあの機体では、お前の能力を十二分には引き出せてはいなかったようだな。」

レイヴン「それに奴ら妙な力を使っていた。」

プロイツェン「妙な力?」

レイヴン「何もない所からゾイドが現れたり、こちらの攻撃を跳ね返したり…。」

プロイツェン「ほう…。」

レイヴン「そんなことより何のようだ?僕をこんな所に呼び出して。」

プロイツェン「なに。お前にちょっとしたプレゼントを用意してな。」

レイヴン「プレゼント?」

プロイツェン「ついてこい。」

―カツカツカツ…

159 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/02(火) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―官邸地下

レイヴン「これは…。」

プロイツェン「虐殺竜ジェノザウラーだ。」

レイヴン「ジェノザウラー…。」

プロイツェン「君とシャドーの力を最大限に引き出すことの出来るゾイドだ。気に入ったかな?」

レイヴン「…悪くない。」

プロイツェン「それは良かった。これからもその力を我が帝国のために役立ててくれ。」

レイヴン「ふん。僕は僕のためにゾイドを殺し続けるだけだ。」

―スタスタスタ…

プロイツェン「ふん、ガキめ。まぁいい。奴も所詮駒に過ぎん。もうすぐだ…。もうすぐ私が全てを支配する時がくるのだ。ふふふふ。デスザウラーと、神の力がある限り、私は無敵だ。ふはははは!」

160 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/02(火) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―共和国軍駐屯地

ドクター・ディ「ではわしは破滅の魔獣とその対処法を調べておこう。バンとアーバインはドラえもん達と共にルドルフ皇帝の救出を頼んだぞ。」

バン「ああ、任せとけ!」

ムンベイ「私はディじいさんの手伝いしてるからね。しっかりやんなさいよ、あんた達。」

アーバイン「おう。」

ハーマン「我々は今までの話を軍の上層部に伝えておく。いざとなったらプロイツェンと戦うための戦力も集めておく必要があるだろうからな。」

ドラえもん「皆さん、本当にどうもありがとうございます。」

ドクター・ディ「なに。感謝するのはわしらの方じゃ。おぬしらはわざわざ違う星からわしらのことを助けに来てくれたのじゃからな。」

アーバイン「お前ら、本当に宇宙人なのか?」

スネ夫「え…ええ。僕らから見たらあなたがたの方が宇宙人ですけど。」

ムンベイ「あはは。確かにアーバインは宇宙人っぽいわね。」

161 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/02(火) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ジャイアン「な…なぁ、バン。」

バン「ん?」

ジャイアン「あのさ…その…オレにゾイドの操縦の仕方…教えてくんねぇか?」

バン「操縦の仕方?」

ジャイアン「ああ。さっきレイヴンって奴と戦ったときは全然上手く動かせなくてさ。そんで…」

バン「そっか。あぁ、いいぜ。」

ジャイアン「本当か?」

アーバイン「やめとけやめとけ。」

バン「なんだよ、アーバイン!」

アーバイン「バン、お前コングなんて乗ったことないだろ。」

バン「そ…それはそうだけど。」

アーバイン「オレが教えてやる。」

バン「!?お前こそコングなんか乗ったことあんのか?」

アーバイン「ま、一通りはな。ただし時間は無いから、ミレトス城へ向かいながら…ってことになるけどな。」

ジャイアン「それでいいよ!ありがとう!」

162 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/02(火) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ドクター・ディ「おい小僧。」

のび太「え?ぼ…僕?」

ドクター・ディ「そうじゃ。さっきのレイヴンとの闘い、わしも途中から見ておったが、あの時の砲撃は狙って撃ったのか?」

のび太「砲撃?」

ドクター・ディ「セイバータイガーの駆動部をカノントータスの砲撃で潰したじゃろ?」

のび太「ああ、あれはスネ夫があそこに撃てば、セイバータイガーの動きを止められるかもしれないって言うから…」

ドクター・ディ(ほう…。不意打ちとはいえ、レイヴンの乗るセイバータイガーにあれほど正確に撃ち込むとはな。なかなか面白い小僧じゃ。)

のび太「…?」

ドクター・ディ「小僧。ルドルフ皇帝を救出したら、わしの所へ来い。」

のび太「え?」

ドクター・ディ「お主に乗ってもらいたいゾイドがおる。」

のび太「乗ってもらいたいゾイド?」

ドクター・ディ「そうじゃ。とにかく、終わったら来い。いいな?」

のび太「は…はい。」

163 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/02(火) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ミレトス城への道

―ドッスン、ドッスン

アーバイン「違う違う。いいか、剛。ゾイドを操ろうとするんじゃない。ゾイドのリズムにあわせて、重心を移動させてやるんだ。」

ジャイアン「重心?」

アーバイン「そうだ。拳を地面についたときに、重心をグッと前に出してやれば、コングはもっとスムーズに動けるはずだ。やってみろ。」

ジャイアン「う…うん。」

―ドッスン、ドッスン、…ドッス、ドッス、…ドッ、ドドッ…ドドッ、ドドッ

アーバイン(ほう…。たった一回言っただけで…。ゾイドとの相性は良いみたいだな。)

ジャイアン「こ…こんな感じか?」

アーバイン「あぁ。そのリズムを忘れるな。」

バン「ジャイアン。ゾイドを動かすのにはテクニックも大事だけど、一番大事なのは心だぜ。ゾイドは心で動かすんだ。」

ジャイアン「わかってるって。オレとジャイアンコングは一心同体さ!な?」

アイアンコング「グォォ!」

―ドドッ、ドドッ

164 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/02(火) NY:AN:NY.AN ID:???.net
>>162
ガンスナイパーか

165 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/02(火) NY:AN:NY.AN ID:???.net
この様子だと今の時間軸は無印の18話と19話の間のパラレルってところか

166 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/02(火) NY:AN:NY.AN ID:???.net
>>164
確かにガンスナイパーならのび太に合ってるな
射撃主体だし身軽だし

167 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/03(水) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ダダッ、ダダッ

バン「そういえば、そのゾイド達とはどこで出会ったんだ?」

のび太「レッドリバーってところで壊れて動かなくなってたゾイドを、パルスが直してくれたんだ。」

バン「へぇ。そのパルスってオーガノイドにも、オレのジークやレイヴンのシャドーみたいな能力があるんだな。」

のび太「バン君はそのシールドライガーとはどこで出会ったの?」

バン「オレもお前達と一緒さ。遺跡の側で壊れてたライガーを、ジークが直したんだ。それ以来、ジークとライガーはオレの一番の相棒さ!な!」

ジーク「グォウ!」

ジャイアン「わかるぜ、その気持ち!オレもこのジャイアンコングは最高の相棒だ。初めて乗った時から心が通じあってんだ、オレ達!」

アイアンコング「グォォ!」

バン「わかるわかる!オレもさ、初めてジークに会った時は…」

アーバイン「やれやれ、熱い奴らだ。ドラえもん、この調子ならあと5〜6時間でミレトス城だが、何か策はあるのか?まさかいきなり門を叩いて皇帝陛下を連れ出すつもりじゃないだろ?」

168 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/03(水) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ドラえもん「夜のうちにお城に潜入して、出来ればルドルフ皇帝に直接事情を説明してついてきてもらうのが一番いいんだけど…。」

アーバイン「潜入ったって、仮にも皇帝が住む城だぜ?そう簡単には行かないと思うが…。」

スネ夫「ドラえもんの道具を使えば簡単に入れると思います。」

アーバイン「なに!?本当か?」

ドラえもん「お城を見てみないとわからないけど、多分大丈夫だと思います。」

アーバイン「へぇ…。便利なんだな、地球の道具は…。なぁ、オレにも今度貸してくれよ。」

バン「何に使うつもりだよ、アーバイン。」

アーバイン「なんだっていいだろ。」

バン「またろくでもないこと考えてんだろ?ドラえもん、こんな奴に貸しちゃダメだぜ。」

169 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/03(水) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―夜、ミレトス城、ルドルフの寝室

ルドルフ(お父様が亡くなられてから、戦争は収まるどころか、ますます激しくなっていく…。本当にこのままプロイツェンに執政を任せていて良いのだろうか…。
やはりシュバルツ少佐の言うように、私が指揮をとるべきなのだろうか…。プロイツェンは国民からの支持も厚いけれど…このままでは戦争の被害はますます拡大するばかり…。)

―ドォン!

ルドルフ「!?」


―ミレトス城付近

ジャイアン「お、城が見えてきたぞ。」

フィーネ「…何か様子がおかしいわ。」

しずか「ゾイドが倒れてるわ!」

アーバイン「あれは…警備用のアイアンコングだ。」

のび太「まさか、プロイツェンがもう!?」

ドラえもん「急ごう!」

170 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/03(水) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ミレトス城外壁

アーバイン「アイアンコングが一撃でやられてるな…。」

バン「いったい誰が…。」

―ドゥッ、ドゥッ
―ドゴ、ドゴォ

バン「うわ!」

ジャイアン「バン!大丈夫か!?」

バン「あぁ…。だけど敵はどこから撃ってきたんだ?」

アーバイン「光学迷彩だ!気をつけろ、敵はまだ近くにいるぞ!」

のび太「光学迷彩!?」

バン「ここはオレとアーバインが引き受ける!ドラえもん達は早くルドルフを!」

ドラえもん「わかった!」

ジャイアン「オレも一緒に戦うぜ!行くぞ、スネ夫!」

スネ夫「う…うん。」

171 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/03(水) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ドラえもん「僕とのび太くんはお城に潜入してルドルフ皇帝を助けてくる!しずかちゃんはここで逃げる準備をしておいて!」

しずか「わかったわ!」

ドラえもん「行こう、のび太くん!」

のび太「うん!」

ドラえもん「“通り抜けフープ”!」



―ミレトス城、ルドルフの寝室

ルドルフ「さっきのは砲撃音?いったい何が起こってるんだ?」

―ガチャ…。

ルドルフ「だ…誰ですか?あなた達は!?」

172 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/03(水) NY:AN:NY.AN ID:???.net
暗殺者A「ルドルフ陛下。悪いがあなたにはここで死んでもらおう…。」チャキッ

ルドルフ「あ…あなた達は…。…いったい誰の命令ですか?」

暗殺者B「心当たりはありませんか?」

ルドルフ「…プロイツェンですか?」

暗殺者A「そういうことです。では…」

のび太「待てっ!」

―ジュッ、ジュッ

暗殺者A「ぐっ…」

暗殺者B「うわ…」

ドラえもん「ルドルフ陛下!お怪我はありませんか?」

ルドルフ「あ…あなた達は?」

ドラえもん「詳しい話はあとで。今はここから逃げましょう!」

ルドルフ「この二人は…」

のび太「“ショックガン”で眠らせただけです。さ、早く!」

173 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/03(水) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ミレトス城外壁

―ドォン、ドゴォ、ガンガシャ

アーバイン「剛、パンチを撃つときは下半身に重心を落とせ!拳に振り回されるな!」

ジャイアン「おう!」

スネ夫「ジャイアン!後ろ!」

―ブン、ドゴオォォン

バン「くそっ!何体いるんだ?きりがないぜ。」

ドラえもん「みんなぁ!大丈夫?」

スネ夫「ドラえもん!」

ジャイアン「ルドルフは助けたのか!?」

のび太「うん!早くここから離れよう!」

ジャイアン「おっしゃあ!」

174 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/03(水) NY:AN:NY.AN ID:???.net
デザルト・アルコバレーノ涙目wwww

175 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/04(木) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ドラえもん「しずかちゃん!準備は出来てるかい?」

しずか「えぇ、大丈夫よ!」

ドラえもん「よし。みんな、少しの間窮屈だけど、我慢してね。“スモールライト”」ビカーーーッ

アーバイン「な…なにぃ!?」

バン「オレやゾイド達が小さく…。」

ルドルフ「こ…これは…いったい!?」

ドラえもん「のび太くん、みんなを持ってコマンドウルフへ!」

のび太「うん!」

しずか「みんな乗ったわね?行くわよ!」

アーバイン「おい待て!まさかコマンドウルフだけで逃げる気か?無理だ!途中でつか…」

―ドヒュゥゥーーーーン!!

バン、アーバイン「!!!??」

―キィィィィーーーーーーー………

176 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/04(木) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ミレトス城と共和国軍駐屯地の間

ドラえもん「そろそろいいかな?みんなを元に戻そう。」

―ビカァァ

アーバイン「こういうことなら始めに言っておいてくれよ。」

ドラえもん「ごめんなさい。急だったもんで…。」

バン「さっきのコマンドウルフ、すごい速さだったな。あれもドラえもんの道具か。」

ドラえもん「あれは“チータローション”足に塗ると目にも止まらぬ速さで走ることが出来るんだ。僕達がルドルフ陛下を助けてる間、しずかちゃんにコマンドウルフの足に塗っておいてもらったんだ。」

バン「へぇ〜。すげぇなぁ。」

アーバイン「確かに道具は便利だが、お前らといると命がいくつあっても足りないぜ…。」

ルドルフ「あ…あの…あなた方はいったい…。」

ドラえもん「あ、そうでした、そうでした。改めましてこんにちは。僕ドラえもんです。」

177 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/04(木) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ジャイアン「自己紹介もいいけどさ。オレ腹ペコだぜ。」

スネ夫「基地を出てから何も食べてないもんね。」

ドラえもん「あ、そうだね。じゃあご飯を食べながら、ゆっくりお話ししましょうか。」

一同「賛成〜!」

ドラえもん「“グルメテーブルかけ”」

アーバイン「なんだ、この布は?」

のび太「この布を広げて食べたいものを言うと、なんでも出てくるんです。」

バン「本当かよ!?じゃあ、パパオの実!」

―ポンッ

バン「すっげぇ〜!!」

アーバイン「…。なんだか、ジークよりもドラえもんの方が欲しくなってきたな…。」

178 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/04(木) NY:AN:NY.AN ID:???.net ?2BP(175)
アーバインwww

179 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/05(金) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガイガロス、官邸通信室

プロイツェン「ルドルフ陛下に逃げられただとぉ!?」

暗殺者A「も…申し訳ありません!陛下をさらったのが妙な力を使う連中でして…。」

プロイツェン「妙な力だと?」

暗殺者A「壁から急に現れたり…、コマンドウルフが風のように走り去ったり…」

プロイツェン「…くっ。もうよい…。レイヴンをここへ呼べ。」

暗殺者A「…はっ。」

プロイツェン(それにしても…、ルドルフ陛下をさらった連中はいったい何者なのだ?)

180 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/05(金) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ドラえもん一行の野営地

ルドルフ「違う星から…ですか…。」

バン「信じられねぇだろ?でも本当みたいだぜ。」

ルドルフ「いえ…、私もドラえもんさんの不思議な道具を目の当たりにしているので…。むしろこれで納得出来ました。」

ドラえもん「信じてもらえましたか。」

ルドルフ「えぇ、もちろん。地球というのはすごい科学力を持った星なのですね。」

のび太「まぁ、ドラえもんは特別なんだけど。」

ルドルフ「それにしても、プロイツェンが…。彼の野心には気づいていましたが、まさかここまでとは…。」

ドラえもん「パルスが言うにはプロイツェンは破滅の魔獣以外にも、何か不思議な力を手に入れたそうです。何か心当たりはありませんか?」

ルドルフ「不思議な力…。いえ…、全く見当もつきません。近くにいながら、彼はそんな素振り微塵も見せませんでした…。」

アーバイン「とんだ蛇野郎だな、そのプロイツェンって奴は。」

スネ夫「何にしても皇帝陛下は助けたんだ。あとは…。」

ドラえもん「うん。あとはプロイツェンをやっつけるだけだね!」

181 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/05(金) NY:AN:NY.AN ID:???.net
バン「あれ?そういえばジャイアンは?」

のび太「ジャイアンならご飯食べてすぐに格納庫に行ったきりだよ。」

バン「格納庫?」

―壁紙格納庫内

―ゴシゴシゴシゴシ…

バン「何してんだ、ジャイアン?」

ジャイアン「おう、バンか。ジャイアンコングを綺麗にしてやってたんだ。」

バン「コングを?」

ジャイアン「あぁ。オレが地球に帰ったらしてやれないからな。」

バン「そうか…。地球にはゾイドがいないんだもんな。」

ジャイアン「あぁ。玩具だけだ。オレさ、玩具でもゾイドが大好きだったから、こうして生きてるゾイドに乗れるのがすっげぇ嬉しいんだ。」

バン「そっか。でも不思議だな。そんな遠くの星に、玩具とはいえゾイドがあるなんて。名前も同じなんだろ?」

ジャイアン「あぁ。アイアンコングもシールドライガーも全部おんなじだ。」

バン「不思議だなぁ。なんか関係があんのかな?………ま、オレ達が考えてもわからねぇか。ははは。」

ジャイアン「そりゃそうだ。あはははは。」

182 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/05(金) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―翌朝、ミレトス城外壁

レイヴン「足跡はコマンドウルフ一体だけ…。だが暗殺者共の話からすれば、ルドルフをさらったのはあいつらに違いない…。ふふふ…。待っていろよ、バン。」


―野営地

ドラえもん「まずはルドルフ陛下をハーマン大尉の所に連れていこう。」

アーバイン「帝国の皇帝陛下を共和国軍の大尉に預けるってのもおかしな話だな。」

ドラえもん「でもこのまま連れていくのは危険過ぎます。」

アーバイン「そりゃそうだ。」

ルドルフ「ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。」

バン「迷惑かけてんのはお前じゃなくてプロイツェンだろ。」

アーバイン「まったくだ。それに今は帝国だ、共和国だ、って言ってる場合じゃねぇしな。」

バン「あぁ。その通りだぜ。今は戦争なんかしてる場合じゃねぇ。プロイツェンと破滅の魔獣を止めないとな。」

スネ夫「こっちにはドラえもんもいるし、きっとなんとかなるよ!ね?」

のび太「もちろん!」

ルドルフ「皆さん…。ありがとう。本当にありがとうございます。」

ジャイアン「よし!じゃあ行こうぜ!」

183 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/05(金) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―共和国軍駐屯地付近

フィーネ「…くる。」

バン「フィーネ?」

フィーネ「バン!来るわ!恐ろしい力を持ったゾイドが!」

バン「なんだって!?」

スネ夫「レーダーに反応あり!後から何かくるよ!す…すごい速度だ!あ…あ…もう…すぐ後ろに…」

レイヴン「やっぱりお前らだったか。」

ジャイアン「その声は!」

バン「レイヴン!」

アーバイン「野郎!もう新しいゾイドを!」

レイヴン「こいつの名前はジェノザウラー。バン、ルドルフを渡して命乞いするなら命だけは助けてやるぞ?」

バン「ふざけるなっ!!」

レイヴン「ふっ…。そう言うと思ったよ。」

アーバイン「ドラえもん!お前らはルドルフを連れてさっさと行け!ここはオレ達がやる!」

184 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/05(金) NY:AN:NY.AN ID:???.net
バン「フィーネ!お前もしずかちゃんのコマンドウルフで基地に向かってくれ。」

フィーネ「でもバン…。」

バン「大丈夫だ。オレはここでレイヴンを食い止めるから、お前はハーマン達を連れてきてくれ!」

フィーネ「……わかったわ!」

のび太「僕も戦うよ。また砲撃で役に立てるかもしれない。」

アーバイン「ダメだ!不意打ちも出来ないんじゃカノントータスじゃ無理だ!お前もドラえもんと一緒に行け!」

のび太「でも…」

ジャイアン「のび太、ここはオレ達に任せろ!」

のび太「…わかったよ。みんな、気をつけて!」

一同「おう!」

ジャイアン「スネ夫、レーダーやミサイルはお前に任せるぞ。」

スネ夫「う…うん!」

ドラえもん「ルドルフ陛下、全速力で飛びますよ!」

ルドルフ「はい!」

レイヴン「バン、本当は僕はルドルフの命なんて興味ないんだ。僕はお前達に復讐しに来たんだ!!」

185 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/05(金) NY:AN:NY.AN ID:???.net
明日から三日間ほど書けなくなります
もし時間があれば明日の午前中に書きますが、無理なら続きは月曜か火曜になると思います

こんな報告必要無いかもしれませんが、念のため…

続けて読んでくださってる方にはお待たせしてしまい申し訳ありません
なんとか来週中には完結したいと思っています

186 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/05(金) NY:AN:NY.AN ID:???.net ?2BP(175)
>>185

楽しみに待ってるよ

187 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/05(金) NY:AN:NY.AN ID:LohxwTYX.net
>>185
面白い

188 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/06(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
保守

189 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/07(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
保守

190 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/07(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
保守なんていらんから

191 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/07(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
保守

192 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/07(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
保守

193 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/07(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
保守

194 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/07(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
保守

195 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/07(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
保守

196 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/07(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
保守

197 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/07(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
保守

198 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/07(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
保守

199 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/07(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
保守

200 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/07(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
保守

201 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/07(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
保守

202 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/07(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
保守

203 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/07(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
保守

204 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/07(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
保守

205 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/07(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
保守

206 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/07(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
保守

207 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/07(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
保守

208 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/07(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
保守

209 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
バン「行くぞ、レイヴン!」

―ドドッ、ドドッ

レイヴン「ふん。」

―ドシュウゥー

スネ夫「う…腕が伸びた!?」

―ガシッ

バン「うわっ!」

―ズズゥゥゥン

レイヴン「そんなものか、バン。」

バン「くそっ。」

アーバイン「スキだらけだぜ!」

―ドウン、ドゥン

―バヒュゥウン
アーバイン「なにっ!?飛んだだと!?」

―ピュン、ピュウン

アーバイン「ぐあっ!」

210 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ジャイアン「うぉぉぉ!」

―ドドッ、ドドッ

―ブン、ブゥン

レイヴン「へぇ。少しはゾイドの扱いを覚えたみたいだな。でも…。」

―ブォン、ドガァ!

ジャイアン「ぐわっ!す…スネ夫!今だ!!」

スネ夫「うん!」

―ズドドドド

バン「あいつら、倒れながらミサイルを…。」

―ピュン、ピュウン、バシッ、バシュッ

アーバイン「な…。あれだけのミサイルを全部撃ち落としたのか…?」

スネ夫「そ…そんなぁ…。」

211 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
レイヴン「お前達…本気でやってその程度なのか?」

バン「くっ…。」

レイヴン「とんだ拍子抜けだ…。もう少し遊びたかったけど…。」

―ガシャン、ガシャン、バッ、バッ、バッ、バッ

バン「な…なんだ?」

アーバイン「まるでゾイド自体が砲身みたいに…。」

レイヴン「これ以上やってもつまらないだけだ…。」

―キュゥィィィィィィィ、バチ、バチバチ…

レイヴン「消えろ!」

―ドシュウゥゥゥゥゥゥゥゥ

アーバイン「よ…避けろ!バン!」

バン「くっ!」

―ズドォォォォォォォォォォォォォォォォ………

バン「い…岩山が消し飛んだ…。」

アーバイン「なんて威力だ…。化け物め…。」

212 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
スネ夫「こ…こんな奴…。どうしようないよ!倒せっこない!」

ジャイアン「それでも、戦わなくちゃ!オレ達が倒さなくちゃいけないんだ!」

アーバイン「剛…。」

バン「その通りだぜ!」

―ババッ、ブゥゥゥゥン

レイヴン「またシールドか。芸の無いやつだ。」

バン「オレ達は………負けられないんだぁぁ!!」

シールドライガー「ガォォォ!」

レイヴン「ふん。真っ直ぐ突っ込んでくることしか出来ないのか。」

―ドシュゥゥ、ガシッ

バン「ぐっ…」

―ブォォォォン

バン「うわぁあ!」

―ドガアァン

213 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
アーバイン「喰らいやがれ!」

―ドドゥン!

レイヴン「おっと…」

―バッ

アーバイン「今だ!剛!」

レイヴン「なに!?」

ジャイアン「うぉぉ!!」

―ブンッ、ズガァ!

バン「あ…当たったのか?」

レイヴン「ここまで操られるようになっていたとはね…。」

アーバイン「く…口で受け止めやがった…。」

ジャイアン「く…ぐぐ…。」

―ギギギギギ

アーバイン「ひくな、剛!肉弾戦ならアイアンコングの方が強い!!」

レイヴン「それはどうかな?」

―ギリギリギリ…

214 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―共和国軍駐屯地

―キィィィィーーーーン………シュゥゥゥゥゥゥ

ドラえもん「ハーマン大尉!ドクター・ディ!」

ドクター・ディ「おぉ、ドラえもん。どうじゃった?ルドルフ陛下は救えたかの?」

ドラえもん「はい、こちらがルドルフ陛下です。」

ドクター・ディ「おぉ。よく無事じゃったな。」

フィーネ「ハーマン大尉!バン達を助けて下さい!」

ドクター・ディ「な…なにごとじゃ?何を慌てとる?」

ドラえもん「レイヴンが新しいゾイドに乗って追いかけてきたんです。今はバン君達が食い止めています。」

ドクター・ディ「な…なんじゃと!?レイヴンが?」

ハーマン「ぜ…全軍出撃準備だ!急げ!!」

のび太「ドラえもん!僕らも行こう!バン君達を助けなきゃ!」

ドラえもん「うん!ドクター・ディ!ルドルフ陛下をお願いします!」

ドクター・ディ「あ!待て!待つんじゃ、小僧!」

のび太「!?」

215 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ドクター・ディ「レイヴンと戦うのなら、わしの開発したゾイドに乗っていけ。お前さんのためにここに運んでおいたんじゃ。」

のび太「え…で…でも僕は…。」

ドクター・ディ「こっちじゃ!」

―ぐいっ

のび太「あ…ちょ…ちょっと…!」

しずか「………のび太さん、乗れるかしら?」

ドラえもん「さ…さぁ…。」

―駐屯地格納庫

ドクター・ディ「こいつじゃ。ガンスナイパー。小型の射撃用ゾイドじゃ。まだ試作段階で運用試験も終わっとらんが、お前さんなら乗りこなせるじゃろう。」

のび太「あ…あの…僕は…。」

ドクター・ディ「ま、とりあえず乗ってみろ。話はそれからじゃ。」

のび太「は…はぁ…。」

―ウィーン…、ガシャン

ドクター・ディ「どうじゃ?なかなかの乗り心地じゃろ?そいつのスナイパーライフルの射程距離は1km以上!お前さんならもっと離れていてもあたるかもしれんな。はっはっは。」

ガンスナイパー「キュアァァァァ!!」

ドクター・ディ「!?」

216 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガシャ、ガシャンッ

ドラえもん「あぁ!やっぱりこうなった…。」

ドクター・ディ「ど…どういうことじゃ?」

ドラえもん「実は…のび太くんは射撃の腕は凄いけど、ゾイドの操縦は苦手なんです…。それでカノントータスに…。」

ドクター・ディ「そ…そんな…。あの小僧なら、わしのゾイドを乗りこなせると思ったのじゃが…。」

ドラえもん「のび太くん!危ないから降りてきなよ!こんな所で暴れたら大変だよ!」

―ガシャンッ、ガシャン

のび太「う…うわっ…ちょっと…待って!」

のび太(こうしている間にも、バン君やジャイアン達が…。)

ガンスナイパー「キュアァァ!!」

ドラえもん「のび太くん!!」

のび太(お願いだよ、ガンスナイパー。皆を助けるために、お前の力が必要なんだ。射撃なら任せて。僕は絶対に外さない!どんな標的も撃ち抜いてみせる!だから………)

のび太「だから力を貸して!!」

ガンスナイパー「……………。」

ドラえもん「の…のび太くん?」

ドクター・ディ「ガンスナイパーが…。」

217 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
続きキタ━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!

218 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:+ks9BhEv.net
続編面白い

219 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―共和国軍駐屯地付近

―ギリ…ギギギギ…

ジャイアン「ぐ…くそ…。」

アーバイン「ば…バカな…。アイアンコングが力で押されている…。」

―ギギギ…

スネ夫「ジャイアン、頑張って…。」

レイヴン「そういえば、お前は僕のことを殴ってくれたね。この腕だったかな?」

―グリ…

アイアンコング「!?グォォォ…!」

―グリ、グリグリ…ブチ、ギリギリ…ブチブチ…ボキン

アイアンコング「グゥオォォォォォ!!」

ジャイアン「じゃ…ジャイアンコング!!」

―グリン!…ブチブチブチ、バキン!!

アイアンコング「グゥアァァァァ!!」

アーバイン「う…腕をねじ切りやがった…。」

220 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
バン「じゃ…ジャイアン…。」

―ズズゥゥゥン…

ジャイアン「ぐわっ!」

スネ夫「うわぁ!」

レイヴン「まずはお前から消してやる。」

―ガシャン、ガシャン、キュゥィィィィィィィ……

レイヴン「死ね!」

―ドシュゥゥ

ジャイアン「く!?」

バン「危ない!!」

―ドン!

ジャイアン「な!?」

―ズガァァァァァァァァァァァァァ!!

アーバイン「ば………バーーーーーーーーーン!!!」

221 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ジャイアン「ば…バン!?バン!!」

スネ夫「あ…あ…シールドライガーが…胴体を貫かれて…あんな…。」

レイヴン「…。ふん。殺す順番が変わってしまったな…。」

アーバイン「くっそぉぉぉぉぉ!!!」

―ダッ!

レイヴン「ふん。」

―ブォン!ガッシャアァン

アーバイン「ぐぁ!」

レイヴン「まぁ、いい…。今度こそお前の番だ…。」

―ザッザッ

スネ夫「あ…ああぁ…。」

―ガシャン、ガシャン、キュゥィィィィィィィ…

レイヴン「…消えろ。」

ジャイアン「くそぉ!!」

スネ夫「ママァーーー!!」

222 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ドキュゥゥゥゥゥゥゥゥン…ドゴォ!

レイヴン「うわぁ!!」

ジャイアン「!?」

レイヴン「な…なんだ!?どこから…」

―ドキュゥゥゥゥゥン…ドォン!

レイヴン「うわぁあ!!ど…どこだ!?どこから撃ってきている!出てこい!!」

―キランッ

レイヴン「な…なに!?まさか、あの岩山か?バカな!ここから1km以上あるぞ!あんな所から狙えるわけが…」

―ドキュゥゥゥゥゥン…ドゴォ!

レイヴン「ぐわぁぁ!!」

アーバイン「な…何が起きてるんだ?」

ジャイアン「のび太…?きっとのび太だ!」

レイヴン「くそ…、くそっ…くそぉ!ゆ…許さないぞ!!」

―ドドドドド……

レイヴン「!?共和国の軍隊か…。くっ!今日の所は引き下がってやる!だが次に会ったときは覚悟しろよ!」

223 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
>のび太…?きっとのび太だ!

のび太ではないフラグですね

224 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ドドドドドドドドドドド……
ハーマン「全員無事か!?」

アーバイン「ライガーと…バンが…。」

フィーネ「バン!?バァン!!」

―ドヒュゥゥゥゥゥゥン……

フィーネ「ジーク!?バンは!?バンはどこ!?」

ジーク「クォォォ……」

―ガパァ…バシュッ、バシュ

フィーネ「バン!?バン、しっかりして!!」

アーバイン「バン!おい、バン!!………………大丈夫だ。息はある。」ホッ

ハーマン「バンとシールドライガーがここまでやられるとは…。レイヴンの新しいゾイドは相当な化け物らしいな。」

ジャイアン「く…くそぉ!オレが!オレのせいで…。」

―ザッザッザッザ……

のび太「おーい!ジャイアン!!スネ夫!!」

ジャイアン「の…のび太?」

225 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
のび太「怪我はない?」

ジャイアン「あぁ。オレ達は大丈夫だ。さっきあいつを撃ったのはのび太か?」

のび太「うん。ジャイアン達がやられそうになってるの見て、走っても間に合いそうになかったから。」

ジャイアン「おぉ!心の友よ!!」ガシッ

のび太「く…ぐるじいよ…ジャイアン…。そ…それより、バン君は大丈夫?」

ジャイアン「あぁ、バンは大丈夫みたいだけど、シールドライガーが…。」

ドラえもん「これは酷い…。コアまでやられてる…。」

ハーマン「残念だが、これではもう助からんな…。」

ジャイアン「くそっ!バンはオレのことを庇って…そのせいであいつのライガーが…。」

アーバイン「仕方ないさ。シールドを張ったライガーでさえこの有り様だ。アイアンコングが喰らっていたら、跡形もなかっただろう…。」

スネ夫「…ごくっ。」

ジャイアン「…………待てよ?“タイムふろしき”!ドラえもん!タイムふろしきならライガーを直せるんじゃないか!?」

ドラえもん「あっ!そうだね!やってみよう!」

―……フィーネ……フィーネ……。

フィーネ「!?誰?」

226 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
アーバイン「なに!?直せるのか?」

ドラえもん「はい。このタイムふろしきを被せれば、元に戻せるかもしれません。」

アーバイン「本当か!?直してやってくれ!ライガーは…あいつの相棒なんだ。」

―……フィーネ、あなたがバンを…助けてあげなさい……あなたとジークの力で………。

フィーネ「………。」

ドラえもん「では早速…。」

ジーク「グォォウ…。」

アーバイン「ん?どうした、ジーク?」

フィーネ「………。」

のび太「フィーネちゃん…?」

―ガパァ、バシュ、バシュウ

アーバイン「何!?」

―ドヒュゥゥゥ………カァァァァァ………ゴゴゴゴゴ……

ジャイアン「な…なんだ!?」

ドラえもん「ジークとフィーネちゃんが…ライガーと合体した!?」

227 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ゴォォォォ……

ジャイアン「ドラえもん、どうだった?」

ドラえもん「う〜ん…、すごいエネルギーが渦巻いていて近寄ることも出来ない…。中の様子もさっぱりわからない…。」

アーバイン「ディじいさんなら何かわかるかもな。」

ハーマン「そうだな。アイアンコングもコマンドウルフも損傷が酷い。一度駐屯地へ戻るとしよう。」


―ガイガロス、官邸通信室

プロイツェン「失敗だとぉ!?」

暗殺者A「…はい。」

プロイツェン(ジェノザウラーの力を持ってしても及ばぬとは…。………だが、ミレトス城からルドルフが消えたことは事実…。)

プロイツェン「ガイロス全土に伝達せよ。ルドルフ皇帝陛下が暗殺された、とな。」

暗殺者A「はっ?し…しかし…。」

プロイツェン「なに…本物のルドルフ陛下は私が皇帝となったあとでゆっくり処分すればいい。ルドルフ陛下不在の今、まずは私が皇帝となり、ガイロス帝国を掌握する。」

暗殺者A「はっ!かしこまりました!」

プロイツェン(ふふふ…。機は熟した。この私が…全てを支配する!)

228 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―共和国軍駐屯地

ムンベイ「コングとウルフはどう?」

ドクター・ディ「あっと言う間に直ったわい。全く、地球というのは凄い技術力じゃ。整備兵もお払い箱じゃな。」

アーバイン「バンはどうしてる?」

ムンベイ「まだ寝ているよ。」

アーバイン「そうか…。」


ハーマン「ここにいたのか。」

ムンベイ「ハーマン。どうしたんだい、難しい顔して。」

ハーマン「少々困ったことになった。お前達も来てくれ。」

―共和国軍駐屯地、通信室

ムンベイ「皆で集まって、どうしたって言うのさ?」

ハーマン「ガイロス帝国の通信を傍受した。聞いてくれ…。」

―………ザッ……ザザッ………

229 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガイガロス中央広場

プロイツェン「幼き陛下の命を奪ったのは、反乱軍の刺客に間違いない!ミレトス城周囲からはコマンドウルフやシールドライガーの足跡がくっきりと残っていたのだ!」

―ザワザワッ、そんな…

プロイツェン「諸君らの不安はもっともだ。我が国の皇帝陛下が、敵国の刺客によって殺されたのだ。これは即ち…我々ガイロス帝国の敗北を意味する!!
だがしかし、本当にそれを認めていいのだろうか!?長きに渡って正々堂々と闘い続けてきた我々に対し、反乱軍はかくも卑劣な手段をとってきた!
ここで敗北を認めれば、明日にでもこの地は反乱軍の物になるだろう!我々が守ってきた大地を、奴らが我が物顔で闊歩する!我々の育てた作物を、残らずかっさらっていくやもしれん!そんなことを許していいのか!?
私は断じて許さない!このまま反乱軍の思うままにはさせられぬ!諸君!若き皇帝陛下を失った悲しみは大きい!だが!ここで膝をつき、目の前の悲劇から顔を背けていてはいけない!
皇帝陛下亡き今、先々代皇帝ツェッペリン1世の遺言に従い、私が皇帝の座を継ぐ!!ついては明後日の建国記念日において、私の戴冠の儀を執り行う!
諸君!不安は大きかろう!しかし!私は約束する!必ずや、諸君を勝利に導くと!この地はガイロス以外の者に指一本触れさせない!そして!卑劣な手段により、幼くして命を落とした皇帝陛下の仇を討ってみせると!!」

―オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!

230 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―共和国軍駐屯地、通信室

ムンベイ「な…何よこれ…。ルドルフが死んだですって?ここにいるじゃないの!」

ハーマン「プロイツェンめ…。ルドルフ陛下が不在なのを良いことに、無理矢理皇帝の座にのしあがるつもりだな…。」

ルドルフ「一体何が彼をこんな風にしたのでしょう。いつもは何事においてももっと慎重を期する人なのですが…。こんな強行策をとるなんて…。」

アーバイン「オレ達が邪魔するから、きっとやけになったのさ…。」

ハーマン「だがこのまま明後日の戴冠の儀を見逃すわけにはいかない。奴が正式に皇帝の座に就いたら、もはや手に負えなくなるぞ。」

アーバイン「じゃあ、乗り込んでいってやめさせるか。」

ドクター・ディ「恐らくそれも奴の狙いじゃろう。わしらが向かった所を狙い打つつもりじゃ。」

一同「………。」


―ガイロス軍駐屯地

帝国兵A「シュバルツ少佐!ガイガロスから通信が!…る……ルドルフ陛下が亡くなった…と。」

シュバルツ「なに!?」

帝国兵A「たった今、プロイツェン閣下からそのように…。」

シュバルツ「…プロイツェンだと。……全軍、直ちに作戦を完了させよ!終わり次第、我々はガイガロスへ帰還する!」

231 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―共和国軍駐屯地

ジャイアン「アーバイン!オレ達に稽古をつけてくれ!」

アーバイン「稽古?」

ジャイアン「あぁ。今のままじゃ、レイヴンには勝てねぇ!明後日までにもっと強くならないと…。もう足手まといはごめんだ!」

アーバイン「…わかった。」

ジャイアン「やった!サンキュー!よし、行こうぜスネ夫!」

スネ夫「ぼ…僕…」

ジャイアン「?」

スネ夫「僕もう嫌だ!!」

ジャイアン「…スネ夫?」

スネ夫「あんな奴に勝てるもんか!今度こそ殺されちゃうよ!ジャイアン、目を覚ませよ!僕達みたいな子供に何も出来るわけないだろ!」

ジャイアン「でも…オレ達にはドラえもんが…」

スネ夫「ドラえもんがいたって、僕達殺されかけたんだぞ!?とにかく、僕もう乗らないからね!」ダッ

アーバイン「あ…、おい!」

ジャイアン「アーバイン!…いいよ。仕方ない。あいつは最初からここに来るのも乗り気じゃなかったんだ。オレ達が無理矢理連れてきちまった…。仕方ないよ…。」

232 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
スネ夫...

233 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―共和国軍駐屯地、医務室

―ガチャッ

ドクター・ディ「ふぅ〜、やれやれ。」

ムンベイ「ディじいさん。ライガー達はどうだった?何かわかったかい?」

ドクター・ディ「な〜んもわからん。恐らくオーガノイドの力なのじゃろうが、詳しいことはさっぱりじゃ。」

ムンベイ「そう…。」

バン「う…。」

ムンベイ「バン!?目が覚めたのかい?」

バン「う…うぅ…。皆は…ジャイアンや…アーバイン達は無事か?」

ムンベイ「えぇ、あんたのお陰でね。二人ともピンピンしてるわよ。」

バン「ライガー……ジークとフィーネは…?」

ドクター・ディ「小僧…それはな…」

ムンベイ「…見に行くかい?」

ドクター・ディ「む…ムンベイ!」

ムンベイ「隠してたって仕方ないさ。どっちにしろ話さなくちゃいけないんだ。バン、歩けるかい?グスタフで連れて行くよ。」

234 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―共和国軍駐屯地付近、ジェノザウラーとの戦場跡

―…ゴォォォォォォォォォォ…

バン「こ…これは…。」

ムンベイ「戦いの後、フィーネとジークが傷ついたシールドライガーと合体したのさ。」

バン「なんで…なんでこんな風に…。中はどうなってんだ…。」

ムンベイ「それは…誰にもわからないんだ。」

バン「く…くそ…。オレの…オレが不甲斐ないばっかりに…。」

ムンベイ「バン…。あんたのせいじゃないさ。あんたは良くやったよ。」

バン「ムンベイ…。しばらく一人にしてくれないか…。頼む…。」

ムンベイ「…わかったよ。」


―共和国軍駐屯地付近、荒野

―ドゴォン!ドドッ、ズザザ

アーバイン「どうした剛!もっと集中しろ!そんなんじゃレイヴンは倒せないぞ!」

ジャイアン「おう!うぁぁぁ!」

235 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―共和国軍駐屯地、格納庫

ドクター・ディ「お主に託して正解じゃったわい。計算以上の性能を発揮しおった。」

のび太「いやぁ、このゾイドが凄いんですよ。」

ドクター・ディ「わしももう少しこいつを改良してやろうかの。こいつの射撃性能がさらに強化されれば、どんなゾイドも倒せるはずじゃ。」


―共和国軍駐屯地、作戦会議室

ルドルフ「この地図で言うと…この地点から潜入出来れば中央広場まですぐなのですが…。どうですか?ドラえもんさん。」

ドラえもん「スモールライトでゾイドを小さくして運べば、見つからずに潜入出来ると思います。」

ハーマン「では我々はこの地点で待機していよう。」

ルドルフ「あ、ハーマン大尉、その地点は警備が厚いのでこちらの方がいいかと…。」

ハーマン「なるほど。それならば…」

236 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―共和国軍駐屯地、夕方

ジャイアン「やっぱ強いな、アーバインは。全然歯がたたないや。」

アーバイン「でも剛だってだいぶ上達したぜ?ゾイドとの相性が良いんだな。相性が良いと上達も早いんだ。」

ジャイアン「そうか!よぅし!夕飯の後も稽古に付き合ってくれ!」

アーバイン「ああ。」

ムンベイ「あんた達、本当に元気だね。」

アーバイン「ムンベイ。バンの様子はどうだ?」

ムンベイ「…バンなら目を覚ましたわよ。」

ジャイアン「本当か!?」

アーバイン「どこにいるんだ?」

ムンベイ「それが…。」

237 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―共和国軍駐屯地付近、ジェノザウラーとの戦場跡

―ドドッ、ドドッ

ジャイアン「バン!!」

バン「ジャイアン…。アーバイン…。」

ジャイアン「バン!す…すまねぇ…。オレのせいで…ライガーが…ライガーが…。」

バン「ジャイアン…。お前のせいじゃないさ、ジャイアン。あのままだったらどっちにしろ皆やられてた…。」

ジャイアン「バン…。」

バン「ライガー、ジーク、フィーネ…。オレは今までずっとこいつらと旅をしてきた。この光の渦の中にあいつらはいる…。だけどオレは触れることさえ出来ない…。」

アーバイン「…。」

バン「こいつらは相棒だ。オレの大事な仲間だ。なのに…オレは何もしてやれない…。こいつらが何をしようとしてるのかさえわからない…。」

アーバイン「信じてやれよ。」
バン「信じる?」

アーバイン「ずっと一緒に旅をしてきた仲間なんだろ?ならこいつらが何をしようと、それを信じて待っててやれ。」

バン「……あぁ。…そうだな。」

238 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―共和国軍駐屯地

ムンベイ「あ、アーバイン、ジャイアン。バンはどうだった?」

アーバイン「フィーネ達が戻るまであそこで待つってよ。後で食料と毛布を持って行く。」

ムンベイ「あいつ…。病み上がりのくせに…。」

アーバイン「何を言っても離れやしないさ。あいつの性格は知ってんだろ?」

―スネ夫さん!!

一同「!?」

ジャイアン「なんだ!?」

ムンベイ「兵舎の方から聞こえてきたよ!」

アーバイン「行くぞ!」

239 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―共和国軍駐屯地、兵舎

しずか「スネ夫さぁん!!」

―タッタッタ

ジャイアン「しずかちゃん!!どうしたんだ!?」

しずか「あ、剛さん。スネ夫さんが…スネ夫さんがいないのよ!」

一同「なんだって!?」

しずか「夕飯の準備が出来たから呼びに来たら、どこにも姿が無くて…。」

アーバイン「まさかアイツ逃げたんじゃ…」

ジャイアン「おい!!スネ夫はそんな奴じゃねぇ!確かにあいつは臆病なとこもあるけど、仲間を見捨てて一人で逃げたりするもんか!」

アーバイン「わ…わかったよ…。」

ムンベイ「だいたいこんな荒野の真ん中からどこへ逃げるって言うのさ?」

アーバイン「それもそうだな。ならこの辺にいるはずだ。手分けして探すぞ。」

240 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/09(火) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガイガロス、官邸

シュバルツ「閣下!」

プロイツェン「シュバルツ少佐。任務ご苦労だった。さすがに帝国の至宝と呼ばれるだけのことはある。」

シュバルツ「それよりも、あの通信は真実ですか?ルドルフ陛下が亡くなったと?」

プロイツェン「あぁ…。まったく痛ましいことだ。」

シュバルツ「失礼ですが、閣下は確認されたのですか?ルドルフ陛下の…亡骸を…。」

プロイツェン「シュバルツ少佐。君が軍人の中でも特にルドルフ陛下と親交が深かったことは承知している。
だが陛下は幼くともガイロスの皇帝であらせられたお方。そのお痛ましい姿を、一軍人である少佐に見せるわけにはいかない。わかるな?」

シュバルツ「ぐっ…。」

プロイツェン「少佐。君の手腕には期待しているのだ。陛下の仇を討ち、我が帝国を勝利に導くためにも、君の力が必要なのだ。」

シュバルツ「我が帝国?お言葉ですが、閣下。閣下はまだ皇帝ではありますまい。」

プロイツェン「ふっ…。強気な物言いはその実力から来るのかな?明後日、少佐も戴冠式の警護にあたってくれ。君ほどの軍人に護られているとあれば、私も安心してこの頭に冠を戴くことができる。」

シュバルツ「く…。」

プロイツェン「シュバルツ。君が忠誠を誓ったのはルドルフ陛下個人に対してではあるまい?君も軍人ならば、あまり上官の選り好みはせぬことだ。」

241 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:8) :2013/07/09(火) NY:AN:NY.AN ID:???.net
私は共和国所属の忍者だよ。
勿論賛成しましょう。

242 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/10(水) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―共和国軍駐屯地、夜

ジャイアン「おぉーーーーーい!!スネ夫ぉぉぉーーー!!」

しずか「スネ夫さぁーーーん!!」

ジャイアン「のび太、そっちはどうだ?」

のび太「こっちにもいないよ…。どこに行ったんだろう…。」

オコーネル「ハーマン大尉。」

ハーマン「どうだ?」

オコーネル「全て確認しましたが、減っているゾイドはありません。」

ハーマン「ならばやはり徒歩でここから出ていったのか…。」

ドラえもん「この辺りに歩いてたどり着けるような場所ってあるんでしょうか?」

ハーマン「いや…。ここは四方を広大な砂漠と荒野に囲われている。何も持たずに歩いていてはどこへもたどり着くことは出来ん…。」

アーバイン「なら基地内に隠れているんじゃないか?レイヴンに襲われた時は酷く怯えていたからな。」

ムンベイ「なら今は下手に騒がずに、そっとしといた方がいいのかもね。」

ハーマン「うむ…。いずれにしてもこれ以上暗くなれば探しようもない。明日以降の作戦に支障もでるやもしれん。今夜はこの辺で打ちきろう。」

ジャイアン「………。」

243 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/10(水) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―共和国軍駐屯地、食堂

―カチャ……カチャ……

のび太「この星の料理も美味しいね。」

しずか「このパパオっていう果物、とっても甘くて美味しいわ。」

ドラえもん「ジャイアン、全然食べてないじゃないか…。」

ジャイアン「………。」

のび太「ジャイアンが少食なんてなんだか気味が悪いや。」

ジャイアン「…。」ジロッ

のび太「!」ビクッ

ジャイアン「………。ふぅ〜。」

のび太「ジャイアン…。」

しずか「スネ夫さんのことが気になるのね?」

ジャイアン「………。」

ドラえもん「…ジャイアン。」

244 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/10(水) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ドラえもん「ジャイアン、気持ちはわかるけど、気にしてばかりいても仕方ないよ。」

しずか「そうよ。スネ夫さんも気分が落ち着いたら戻ってくるわ。」

ジャイアン「…あいつさ、最後までこの星に来るの嫌がってたろ?」

のび太「…そうだっけ?」

ジャイアン「あぁ…。戦争が起きてる。死んじまうかもしれない。そう言って嫌がってたんだ…。それをオレが無理矢理焚き付けちまった…。」

ドラえもん「ジャイアン…。」

ジャイアン「あいつ…。もしかしたらずっと怖かったのかもしれねぇ…。ずっと無理してオレ達についてきただけで…。」

一同「………。」

―スタ、スタ、スタ……ドカッ

アーバイン「よう、剛。この星の食い物は口に合わねぇか?」

ジャイアン「あ…アーバイン。いや…そういうわけじゃ…。」

アーバイン「………。剛、お前なんでオレに稽古つけてもらおうと思った?」

ジャイアン「え?そ…そりゃもちろん、レイヴンの奴をやっつけるために…」

アーバイン「なぜ?」

ジャイアン「え?」

245 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/10(水) NY:AN:NY.AN ID:???.net
アーバイン「なんでレイヴンをやっつけたいんだ?」

ジャイアン「そ…そりゃもちろん!あいつを放っておいたら、いろんなゾイドがあいつにやられちまう!」

アーバイン「そうだな。そして今度はのび太やしずかが危ない目に合うかもしれない…。」

ジャイアン「そ…そんなことさせねぇ!オレの大事な仲間には指一本触れさせるもんか!」

アーバイン「仲間を守りたいから…。そのために強くなりたいんだな?」

ジャイアン「あぁ!」

アーバイン「剛、オレの稽古は厳しいぞ。飯も食わずに乗り越えられるようなもんじゃない。」

ジャイアン「………。」

アーバイン「それとも、強くなるのは諦めるか?」

ジャイアン「…。」バッ

―ガッガッガッ、ガツガツ、ムシャムシャ、モグ…

アーバイン「…ふっ。」

246 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/10(水) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―共和国軍駐屯地、寝室

のび太「夕飯にも現れなかったね…。」

ドラえもん「うん…。」

のび太「ねぇ、ドラえもん…。スネ夫戻ってくるよね?」

ドラえもん「のび太くん…。…もちろんさ。当たり前だろ。」

のび太「…うん。おやすみ。」

ドラえもん「おやすみ。………。」

………

……



―共和国軍駐屯地、翌朝

駐屯兵A「た……大尉!ハーマン大尉!!」

ハーマン「何事だ!?」

駐屯兵A「そ…それが、仮面を付けた不審な人物が突然基地内に現れました!」

ハーマン「何!?」

247 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/10(水) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―共和国軍駐屯地、中央広場

―ザワザワザワ

ハーマン「き…貴様!何者だ!」

仮面の男「共和国軍の皆さん、初めまして。私の名は…そうだな、ダークカイザーとでも呼んでくれ。」

ドクター・ディ「ダークカイザー…?“闇の皇帝”じゃと?」

ハーマン「貴様、いったいどうやってここへ入った!?」

ダークカイザー「まぁ、落ち着きたまえ、大尉さん。私が用があるのは、そこの子供たちだ。」

ドラえもん一行「!?」

ハーマン「お前達の知り合いか?」

ドラえもん「知りません。ダークカイザーなんて聞いたこともない。」

ダークカイザー「やぁ、君が“ドラえもん”かな?」

ドラえもん「!?」

ダークカイザー「そこの女の子が“しずかちゃん”だろう?」

しずか「ど…どうして!?」

ダークカイザー「君達は…どっちがのび太くんで、どっちがジャイアンかな?」

248 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/10(水) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ジャイアン「なんでオレ達の名前知ってんだ!」

ダークカイザー「聞いたのだよ…。君達の友人からね…。」

のび太「スネ夫!?」

ジャイアン「お…お前がスネ夫を連れていったんだな!!」ダッ

ドラえもん「あ!ジャイアン!」

ジャイアン「許さねぇ!!スネ夫を返せっ!!」

―ブン!スカッ…ズデンッ!

アーバイン「すり抜けた!?」

ドラえもん「ホログラム!!立体映像だ!!」

ドクター・ディ「立体映像じゃと!?」

ダークカイザー「はははは。そう慌てるな。スネ夫くんなら今、ガイロス帝国の首都、ガイガロスで預からせてもらっている。」

ハーマン「ガイガロスだと…。」

ジャイアン「てめえ!スネ夫を返せ!!」

ダークカイザー「ふふふ…。その気の強さ…、君がジャイアンだね?心配しなくても、スネ夫くんに危害を加えるつもりはない。」

ハーマン「いったい何が望みだ!?」

249 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/10(水) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ダークカイザー「望みか…。あえて言うならば、子供達にガイガロスに来てもらうことかな。」

ドラえもん「な…なんだって?」

ダークカイザー「私はね、君達に会ってみたいんだ。まぁ、もともと来るつもりだったのだろう?明日行われる戴冠式に、ルドルフを連れて。」

ハーマン「き…貴様!!」

ダークカイザー「ふふ。別にそれを邪魔をするつもりはない。まぁ、簡単にはいかないだろうがね。」

ハーマン「くっ…。」

ダークカイザー「スネ夫くんを連れてきたのは、ただ君達のことを知りたかったからだ。別に人質にとるつもりはない。君達さえガイガロスに来てくれれば、スネ夫くんを返すことを約束しよう。」

アーバイン「そんな事を信じろってのか?」

ダークカイザー「信じようと信じまいと、君達に出来ることは他にあるまい?」

アーバイン「く…。」

ダークカイザー「ドラえもん、しずかちゃん、のび太くん、そしてジャイアン…。君達に会えるのを楽しみにしているよ。ふふふふふ。ではまた明日、ガイガロスで。」

―フオン……

ハーマン「き…消えた…。」

ジャイアン「ぐ…ちくしょう!!」

ドラえもん(ダークカイザー…いったい何者なんだ…。)

250 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/10(水) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ダークカイザってーwwwwww
プー閣下じゃねえのかよwwwwww

251 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/11(木) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ハーマン「いったい何がどうなっているんだ!?」

しずか「どうやってスネ夫さんを連れていったのかしら…。」

ドラえもん「わからない…。それにあの立体映像もどうやって…。」

のび太「僕達に会いたがってたよ?いったいどうして…」

ジャイアン「そんなことはどうだっていい!」

ドラえもん「ジャイアン…。」

ジャイアン「とにかく明日はガイガロスに乗り込んで、スネ夫を取り返すんだ!!」


―ガイガロス、収容所

プロイツェン「こいつを閉じ込めておけ。」

衛兵A「は?こ…この少年はいったい…。」

プロイツェン「ルドルフ陛下を暗殺した刺客の一人だ。」

衛兵A「な…なんと!?」

プロイツェン「監視を怠るな。」

衛兵A「はっ!了解しました。」

252 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/11(木) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―共和国軍駐屯地付近、荒野

ジャイアン「うぉぉぉ!!」

―ブァッ、ズドォン!ズガガ

アーバイン「ぐっ…。やるじゃねぇか、剛。気合い入ってんな。」

ジャイアン「当たり前だ!オレがプロイツェンもダークカイザーもレイヴンの野郎もぶっ倒してやる!絶対にスネ夫を助けるんだ!!」

アーバイン「よし、その意気だ。」

ジャイアン「うぉぉぉ!!」


―共和国軍駐屯地、作戦会議室

ハーマン「やはり我々がガイガロスを目指せば、帝国軍との衝突は避けられんな。」

ドラえもん「僕の道具で皆さんを隠して移動することは出来ますけど…。」

ハーマン「あぁ…。だが最終的にはどこかでぶつかることになるだろう。何しろ戦争相手の首都に向かうのだからな…。」

ルドルフ「…もし、帝国軍に私が生きていることを知らせることが出来たら…。」

ハーマン「この基地からですか?我々共和国は陛下暗殺の容疑者です。そんな話を聞き入れられるとは…。」

ルドルフ「一人だけ…。私の事を信用してくれそうな人がいます。」

253 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/11(木) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガイガロス、兵舎、シュバルツ私室

―コンコン

シュバルツ「入りたまえ。」

帝国兵A「失礼します。」

―ガチャ

シュバルツ「…君か。どうした?」

帝国兵A「実は…お話ししたいことがございまして…。」

………

……



シュバルツ「なに!?刺客の一人が捕らえられた?」

帝国兵A「…はい。しかもそれが…ルドルフ陛下とほとんど変わらない年頃の少年だそうで…。」

シュバルツ「なんだと…。………その少年と話がしたい。会えるか?」

254 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/11(木) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガイガロス、収容所

スネ夫「ママ…。」ヒック…グス…グス…

―スタ、スタ、スタ

衛兵A「こちらです。」

シュバルツ「無理を言ってすまなかったね。」

衛兵A「他ならぬシュバルツ少佐の頼みですからね。」

シュバルツ「ありがとう。後は一人で大丈夫だ。君は下がっていてくれ。」

衛兵A「はっ。」

―スタ、スタ、スタ………

シュバルツ「…。さて、スネ夫くん…だね?」

スネ夫「…。」ウッウッ…

シュバルツ「私はガイロス帝国陸軍少佐、カール・リヒテン・シュバルツ。怖がらなくていい。君に聞きたいことがあるんだ。正直に答えてほしい。君がルドルフ陛下を暗殺した刺客と言うのは本当かい?」

スネ夫「そ…そんなの嘘だ!僕達はプロイツェンに殺されそうになってるルドルフ陛下を助けにいったんだ!ルドルフ陛下はまだ生きてるよ!」

シュバルツ「………。その話、詳しく聞かせてもらえるかな?出来れば始めから。」

255 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/11(木) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―共和国軍駐屯地、格納庫

―ガシャン…ガシャン

ドクター・ディ「ほお…。ゴジュラスが3機も。こりゃ圧巻じゃのう。」

オコーネル「先ほど本隊の方から到着したのです。事態を重く見たクルーガー大佐が送ってくれました。」

ドクター・ディ「だがガイガロスに攻め込むには十分とは言えんのぉ。」

オコーネル「え…えぇ。」

―…スタ、スタ、スタ

ハーマン「それでも成し遂げねばならない。」

オコーネル「ハーマン大尉。」

ハーマン「プロイツェンが皇帝の座につけば、戦争はさらに長引き、激しさを増すだろう。それだけは絶対に避けねばならん。」

オコーネル「…そうですね。」

ドクター・ディ「ルドルフ陛下はどうしとる?」

ハーマン「通信室で帝国軍との接触を試みています。」

ドクター・ディ「そんなに信用できるのかね?そのシュバルツという男は。」

ハーマン「えぇ。賢く冷静な男です。敵ながら立派な軍人ですよ。彼ならこの状況を正しく理解してくれるかもしれません。今は作戦成功の可能性を1%でもあげておきたい…。」

256 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/11(木) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガイガロス、兵舎、シュバルツ私室

シュバルツ(あの少年…、スネ夫くんの話はとても信じられん…。違う星から時空を越えてやって来たなど…。……だが、とても嘘を言っているようにも見えなかった…。もし彼の話が全て本当なら大変なことに…。)

―コンコン

シュバルツ「なんだ?」

帝国兵A「少佐!ポイントB2の共和国軍基地から謎の通信が!」

シュバルツ「!?…すぐに行く!」


―ガイガロス、兵舎、通信室

帝国兵A「これです。何かの暗号の様ですが、どの解読法にも当てはまりません…。」

シュバルツ(こ…これは!!かつて私がルドルフ陛下に戦術講義をしていた際、二人で作った暗号!これを知る者は…私と陛下以外にいない!!)

帝国兵A「少佐?どうかされましたか?」

シュバルツ(この暗号は…数字?通信番号を伝えようとしているのか…。)

帝国兵A「少佐?」

シュバルツ「あ…?あぁ。特に意味の無い、練習用の通信かもしれんな。気にする必要はなかろう。」

帝国兵A「そ…そうですか。」

シュバルツ「少しの間出てくる。後のことは頼んだぞ。」

帝国兵A「はっ。」

257 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/11(木) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガイガロス市街地、私設通信所

シュバルツ(先ほどの通信番号を…)

―ツー……ザッ……ザザッ……ガー……

シュバルツ(まさか…。まさか…。)

―もしもし…

シュバルツ「そ…その声は!」

―シュバルツ少佐?あなたなのですね?

シュバルツ「陛下!よくぞご無事で!」


―共和国軍駐屯地、通信室

ルドルフ「あの暗号に気づいてくれたのですね?良かった!時間がありません!単刀直入に話します。プロイツェンの演説内容は全て嘘です!私はプロイツェンの放った刺客に襲われ、そこをある人達に救われたのです!」

―もしや、それはスネ夫という少年の仲間では?

ルドルフ「スネ夫さんをご存知なのですか!?」

―こちらの収容所に捕らえられています。…ということは、彼の話も全て真実…。

ルドルフ「ならばプロイツェンの策略についてもご存知ですね?我々は明日の戴冠の儀の際、それを食い止めます。少佐も力を貸していただけませんか?」

―もちろんです。なんなりと仰ってください。

258 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/11(木) NY:AN:NY.AN ID:???.net
読んでくれている方、ありがとうございます
長々と書いてきましたが、ようやく終盤に差し掛かりました

今週中に完結などと言っていましたが、連投規制によりなかなか思うように進みません
どうやら8レス以上は続けて投稿できないようです
(規制についてはあまり詳しく知らないので、間違ってたらすみません)

読んでくださってる方、もし良かったら8レス投稿して止まってるのを見たら、何かレスしていただけませんか?
そうすることで、そのあとまた8レス分書けるようなので多少進行が速くなると思います
(間違ってたらすみません…)

つたないSSではございますが、最後までお付き合いいただけたらありがたいです

259 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/11(木) NY:AN:NY.AN ID:???.net
>>258
投下乙
ガンバ

260 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/11(木) NY:AN:NY.AN ID:???.net
支援レス

261 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/11(木) NY:AN:NY.AN ID:???.net
終わるの早いよ(´;ω;`)

262 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/11(木) NY:AN:NY.AN ID:???.net
もっと続いてほしいよ

263 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/11(木) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―共和国軍駐屯地付近、ジェノザウラーとの戦場跡

―ゴォォォォ…

バン「スネ夫が!?」

ムンベイ「そうなんだよ。どうやったのかわからないけど、そのダークカイザーってやつが連れ去ったみたいなんだ。」

バン「そうか…。」

ムンベイ「プロイツェンを止めるだけじゃなくて、スネ夫を助けるためにも、明日はどうしてもガイガロスに行かなきゃならない。みんな必死だよ。」

バン「…。」

ムンベイ「…。あんたはどうするんだい?」

バン「え?」

ムンベイ「明日までにフィーネ達が戻らなかったら…。明日もここで待ち続けるのかい…?」

バン「それは…。」

ムンベイ「…。ま、ドラえもんの道具もあるし、心配しなくてもきっとなんとかなるさ。」

バン「…。」

―ゴォォォォ…

264 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/11(木) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―共和国軍駐屯地、夕方

アーバイン「よう。あいつの調子はどうだ?」

ムンベイ「相変わらず。明日は一緒に行けないかもね。今夜中にフィーネ達が戻ってくればいいけど…。」

アーバイン「…まぁ、仕方ないさ。」

ムンベイ「あんた達はどうなのよ?ずいぶん長いこと特訓してたみたいだけど。」

アーバイン「剛か?あぁ、凄い上達ぶりだ。あいつとオレが戦えばレイヴンも倒せるかもしれない。」

ムンベイ「へぇ〜。凄いじゃない!今までゾイドに乗った事も無かったんでしょう?」

アーバイン「まぁ、オレの教え方が良いんだな。お、噂をしてたら…。」

―タッタッタ

ジャイアン「ムンベイ!」

ムンベイ「ジャイアン、頑張ってるみたいね。」

ジャイアン「あぁ、まぁな。それよりバンとライガーは?」

ムンベイ「まだあのまま…変わらないわ。明日一緒に行けたら良いんだけどね…。」

ジャイアン「そっか…。」

アーバイン「剛、明日は本番だぞ。あんまり余計なことは考えんなよ。バンが行けなければ、皆を守るのはオレとお前の仕事だ。わかるな?」

ジャイアン「あぁ。わかってらぁ。」

265 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/11(木) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―共和国軍駐屯地、中央広場

ハーマン「明日はいよいよガイガロスへ侵攻する。だが、目的は戦闘行為ではない。あくまでプロイツェンの戴冠阻止である。無駄な戦闘は極力避けてくれ。くれぐれも一般市民を巻き込んではならない。」

一同「はい!」

しずか「いよいよね…。緊張するわ。」

のび太「でも絶対に成功させなくちゃあ。」

ジャイアン「絶対にスネ夫を取り返すぞ!」

ドラえもん「うん!」

266 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/11(木) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガイガロス、官邸、プロイツェン私室

―コンコン

プロイツェン「入れ。」

シュバルツ「失礼します。」

―ガチャ

プロイツェン「シュバルツ少佐?君から私を訪ねてくるとは珍しい…。いったい何の用だね?」

シュバルツ「はっ。閣下にご相談したい事があって参りました。」

プロイツェン「相談?」

シュバルツ「明日の戴冠式の際、その周辺警護の全指揮を私に任せてはいただけないでしょうか。」

プロイツェン「あれほど嫌がっていた警護の全指揮を?いったいどのような心境の変化かね?」

シュバルツ「私が忠誠を誓ったのはガイロス帝国に対してであります。その王たる皇帝陛下をお守りするのが、我々軍人にとっての最大の勤め。皇帝陛下のお命を脅かすものを、私は決して許しません。」

プロイツェン「ふっ…。ふふふふ。そうか、シュバルツ少佐。君ほどの男にそうまで言ってもらえるとは有り難い。いいだろう。明日の警護は全指揮権を君に委ねる。」

シュバルツ「ありがとうございます。」

プロイツェン(ふふふ…。ついにシュバルツまでも懐柔したぞ。これでもう何も恐るものはない。ガイロス帝国は私の物だ。)

267 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/11(木) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―共和国軍駐屯地、翌朝

ハーマン「いよいよ出発だ。まずはオコーネルの率いる高速部隊が第一陣としてガイガロスに近づく。安全を確認した後、ルドルフ陛下を連れたドラえもん達が侵攻。その後、ゴジュラスを含む我々の主力部隊が第二陣として合流する。いいな?」

一同「はい!」

ドクター・ディ「わしとムンベイもお主らと共に行くからの。しっかり頼むぞ。」

ドラえもん「は…はい。」

ジャイアン「任せとけっての!」バシッ

ドクター・ディ「あいたっ!年寄りを殴るとは何事じゃ!」

ジャイアン「あ…ご、ごめん…。」

ムンベイ「あいつ…間に合わなかったみたいだね。」

アーバイン「あぁ。」

ムンベイ「基地にはシールドライガー余ってるんだろ?それに乗れば今からでも…。」

アーバイン「やめとけ。あのライガーはバンとずっと一緒に戦ってきた。あいつの相棒だ。それを放っておいて、違うゾイドに乗って戦え、なんて言えないさ。」

ムンベイ「そうだね…。」

アーバイン「それに、いつもいつもあいつに頼るのも癪だろ?心配すんな。オレと剛がいるさ。」

ムンベイ「ふふっ。頼りにしてるわよ。」

ハーマン「第一陣、出撃!」

268 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/11(木) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ハーマン「ドラえもん、君達にもすぐに出撃してもらうぞ。」

ドラえもん「えぇ、わかっています。」

ハーマン「ガイガロスに渡る橋の手前まで侵攻し、一陣の安全報告を受けしだい渡っていってくれ。昨日の交渉が上手くいっていれば、橋の付近に警護は無いハズだ。」

ドラえもん「はい!」

ルドルフ「シュバルツ少佐なら大丈夫です。必ず作戦通りに動いてくれるはずです。」

ハーマン「そうですね…。」

ジャイアン「オレ…、出る前にバンに挨拶しとこうかな…。」

のび太「ジャイアン…。」

アーバイン「剛、お前帰ってこないつもりか?」

ジャイアン「いや…、そうじゃないけど…。」

アーバイン「なら帰ってから行けばいい。スネ夫を連れて、全部上手くいったぜ、ってな。」

ジャイアン「…あぁ。そうだな!」

ハーマン「よし、そろそろだ。準備はいいか?」

ドラえもん「行くよ、皆!」

一同「うん!」

ハーマン「出撃!」

269 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/11(木) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガイガロス、官邸

プロイツェン「ふふふ…。いよいよだ…。いよいよ私が皇帝となる時がやってきたのだ…。」

シュバルツ「…。」

プロイツェン「シュバルツ少佐、警護の方は抜かりは無いかね?」

シュバルツ「えぇ、昨夜のうちに全てのゾイドの装備を整えておきました。また整備兵に無理をさせてしまいました。」

プロイツェン「ふふふ。君の指示ならば、皆喜んで動いただろう。君は兵士からも一般市民からも信頼が厚いからな。そうだ。今日の戴冠の時も、君から私に冠を渡してくれないか?」

シュバルツ「私がですか?」

プロイツェン「そうだ。君から渡してもらえれば、国民も兵士も皆が納得するだろう。私が新しい皇帝であることを。」

シュバルツ「畏まりました。」

プロイツェン「シュバルツ少佐。君にはこれからも私の右腕として働いてもらおう。」

シュバルツ「はっ。」

プロイツェン「ふふ。私が皇帝になったら、先ずは君を昇進させねばな。君ならば中佐…、いや、大佐でも務まるだろう。…さて、時間だ。諸君、準備はいいかね?では参ろうか。」

―ザッザッザッザ……

270 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/12(金) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―共和国軍駐屯地付近、ジェノザウラーとの戦場跡

バン「…ジーク…フィーネ…。ライガー…。」

―ドン、ドン、ドン…

バン「ゴジュラス?」

ハーマン「調子はどうだ、バン。」

バン「ハーマン!?ガイガロスに向かったんじゃないのか?」

ハーマン「我々は第二陣だ。一陣からの連絡を受けしだい向かう。ジャイアンやアーバイン達はもう向かった。」

バン「…そうか。」

ハーマン「…。取り残された気分か?」

バン「え?」

ハーマン「自分だけのけ者にされた気分ではないのか?」

バン「お…オレは…ライガーやジークもこんなだし…。」

ハーマン「ふっ。アーバイン達からではない。フィーネやジーク、共に戦ってきた仲間からのけ者にされたような気分ではないのかと思ってな。」

バン「な…何を?」

ハーマン「レイヴンに破れ、ジークとフィーネはライガーと共に光の渦の中。触れることはおろか、中の様子を知る術もない。どうしようもない無力感の中で、自分だけが取り残されたような気分ではないのか?」

バン「…。」

271 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/12(金) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ブレードライガー登場まだか

272 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/12(金) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ハーマン「心配するな、バン。お前は強い。」

バン「ハーマン…?」

ハーマン「お前は気が付くといつも中心にいた。そしてどんな逆境にもめげず、最後まで戦い抜いてきた。そんなお前の姿は、周りの人間に勇気と希望を与えてきた。それがお前の強さだ。心配するな。誰もお前を取り残したりしないさ。」

バン「ハーマン…。」


―ガイガロスに渡る橋付近

オコーネル「橋が見えてきた!いいぞ。警護のゾイドは見当たらない。上手くいったんだ!このまま渡りきる!」

―ズドドドドドド………

―ドゴォォォォォン!!!

オコーネル「な…なんだ!?」

共和国兵A「は…橋の下から謎の黒いゾイドが出現!!」

レイヴン「なんだ…。あいつらじゃないのか…。まぁ、いい…。どうせあいつらも来るんだろ?準備運動くらいにはなるだろう。」

ジェノザウラー「グォォォ!」

273 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/12(金) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガイガロスへの道

―ドドドドドドド…

ドクター・ディ「おかしいのぉ…。そろそろ第一陣の連中から報告が入ってもいいのじゃが…。」

しずか「何かあったんでしょうか…。」

ドクター・ディ「う〜む…。」

のび太「どうしよう?このままだと追い付いちゃうよ?少し待った方がいいかな?」

ドラえもん「う〜ん、そうだね。何かあったらルドルフ陛下が危ないかもしれない…。」

ルドルフ「…。」

ジャイアン「…。このまま行こう…。」

ドラえもん「ジャイアン?」

ジャイアン「オレ達が立ち止まったり、引き返したりしてる間に、プロイツェンの奴が皇帝になっちまうかもしれねぇ。そうなったら何もかもめちゃくちゃにされちまう。」

ドラえもん「だけど…。」

ルドルフ「私のことは大丈夫です。皆さんが命をかけて戦っている時に、私だけ逃げるわけにはいきません。」

ジャイアン「ルドルフ、心配すんな。お前のことはオレ達が守ってやる。スネ夫も待ってるんだ。オレ達に立ち止まってる暇はねえ!行くぞ!」

一同「おう!!」

274 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/12(金) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガイガロスに渡る橋付近

―ガシュッ、ズドォ、ガキッ、グチャ…

オコーネル「く…くそ…。なんて強さだ…。あれだけいたシールドライガーが…。」

レイヴン「ふん。荷電粒子砲どころか、パルスレーザーを使う必要すらないな。お前らごとき、爪と牙だけで十分だ。」

―ズガァッ

共和国兵A「ぐわぁ!」

―……ドドドドドドド

レイヴン「ん?」

しずか「ひ…酷い…。」

ジャイアン「レイヴン……やっぱりお前か!!」

レイヴン「ふん、やっと来たか。」

ドラえもん「なんでこんなことを…。君はどうしてそこまでプロイツェンの味方をするんだ!?あいつが何をしようとしているか知っているのか?」

レイヴン「プロイツェンだって?あははははは。」

ジャイアン「な…何が可笑しい!?」

レイヴン「あんな奴は関係ない。あいつが何をしようが知るもんか。僕はゾイドが嫌いなんだ!だから全てのゾイドを破壊してやってるんだ!」

ジャイアン「な…なんだとぉ!?」

275 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/12(金) NY:AN:NY.AN ID:???.net
しずか「どうして!?ゾイドが嫌い?あなただってゾイドに乗っているじゃない!」

レイヴン「ふん。ゾイドを殺すのに必要だから乗っているだけさ。」

しずか「なんでそんな事を言うの?この星の人々は皆ゾイドを愛して、絆を大切にしているわ。」

レイヴン「愛?絆?綺麗事ばかり並べて…どいつもこいつも、まともにゾイドを扱うことも出来ないくせに…。」

しずか「あなただって本当は感じているんでしょう?そのゾイドとの絆を…」

レイヴン「黙れ!お前らに何がわかる!?目障りだ!今すぐ僕の前から消えろ!」

アーバイン「気をつけろ!突っ込んで来るぞ!」

―ドウッ!

―ドドッ、ガシッ!

レイヴン「アイアンコング…。お前か。腕は直ったようだな。またねじ切ってあげるよ。」

ジャイアン「やれるもんならやってみろ…!」

―グアッ…

レイヴン「なに!?」

―ブォォン

ドラえもん「な…投げ飛ばした!?」

276 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/12(金) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガッシャアァ

レイヴン「ぐっ!…きっ…貴様ぁぁぁ!!」

アーバイン「油断し過ぎだぜ。」

レイヴン「!?」

―ドドゥッ、ドゥン…ドゴォ、ズドォ!!

ジャイアン「やったぜ、アーバイン!」

アーバイン「あぁ、だが今のはあいつが勝手にキレて突っ込んできたから上手くいっただけだ。油断するなよ、剛。」

ジャイアン「あ…あぁ。」

―シュゥゥゥゥゥゥ………

のび太「至近距離からあれだけの砲撃を受けて…。」

ドラえもん「む…無傷…?」

アーバイン「ちっ…装甲も並みじゃねえってことか。」

レイヴン「やるじゃないか…。いいだろう。僕も本気を出そう…。」

―ガシャン、ガシャン…ギュアァァァァァァァァ、バチ、バチバチ

アーバイン「マズイ!避けろ!」

―ズドォォォォォォォォォォォォォ………

277 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/12(金) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―シュウゥゥゥゥゥゥ………

ジャイアン「くっ土煙が…。みんな無事か!?」

アーバイン「あぁ、こっちは平気だ。だがレイヴンはどこに…」

―シャッ

アーバイン「!?」

レイヴン「お返しだ。」

―ピュウピュウン…ズドォズドォン

アーバイン「ぐわぁぁ!」

ジャイアン「アーバイン!大丈夫か!?」

レイヴン「人の心配をしている場合か?さっきはよくも投げ飛ばしてくれたな。お返しだ!」

―ガブゥッ!ブゥオォン……

ジャイアン「うわぁぁ!」

しずか「!?」

―ガッチャアァン

しずか「きゃあぁぁぁ!!」

ジャイアン「し…しずかちゃん!すまねぇ!大丈夫か!?くそ…、なんて強さだ…。」

278 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/12(金) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―共和国軍駐屯地付近、ジェノザウラーとの戦場跡

ハーマン「さて、そろそろ第一陣から連絡が来る頃だ。オレも向かうとする。」

バン「あぁ、ありがとうな。」

ハーマン「ふん。」

―ピー…ガガッ…ザザッ…ン大尉!ハーマン大尉!

―ガチャ

ハーマン「こちらハーマン。到着したか?」

―そ…それが…レイヴンと黒いゾイドが現れ、橋の手前で交戦中!高速部隊はほぼ壊滅状態です!

ハーマン「なんだと!?」

バン「!?」

―先ほどドラえもんの一行も加わりましたが…、押されています。このままでは…ぜ…全滅…。

ハーマン「主力部隊、今すぐそちらに向かう!」

バン(レイヴン…。ジャイアンやアーバイン…皆が戦っているのにオレは…オレは…)

バン「フィーネ!ジーク!ライガー!!皆が戦ってるんだ!オレも、オレも今戦わなくちゃ!!頼む!!力を!オレに力を貸してくれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

―ゴォォォォ……カァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!

バン、ハーマン「!?」

279 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:8) :2013/07/12(金) NY:AN:NY.AN ID:???.net
勿論僕は共和国側に入信するよ

280 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/12(金) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―カッッッッ!!!!

バン「うわ!」

ハーマン「うぉ!?」

―……シュウゥゥゥゥゥゥゥゥ………

バン「ライガー…?」

ハーマン(シールドライガー?しかし、見たこともない形だ。シールドライガーに比べ、タテガミも大きくなり…それになにより、あの両脇に付いているのはブレードか?)

―バン、乗って。皆の所へ…早く…。

バン「フィー…ネ?…あ、あぁ!!」

―ガシッ、スタッ、ウィーン

バン「行くぞ!フィーネ、ジーク、ライガー!!」

ライガー、ジーク「グゥオォォォォォォォォ!!!」

バン「ブースター、オン!」

―ゴォォォォォォォ………

ハーマン「く…。な…なんという速さだ…。…よし、第二陣主力部隊も出撃するぞ!」

281 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/12(金) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ブレードライガーキタ━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!

282 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/12(金) NY:AN:NY.AN ID:???.net
スティンガーハブられwwwwww

283 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/12(金) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガイガロス中央広場

神官「本日はガイロス帝国の建国記念日である。そしてこれより、また新たな歴史が刻まれることになるであろう。新しい皇帝陛下の誕生である!」

―オオオオオオオオオオオ

神官「それでは登場していただこう。次期皇帝陛下になられる、摂政ギュンター・プロイツェン閣下!」

―ワァァァァァァァァァァァァ


―ガイガロスに渡る橋付近

―ドドッ、ズガァ!ズドォ

ジャイアン「うぉぉぉ!!」

―ブン、ガガ

アーバイン「おらぁぁぁ!!」

―ガガン、ガン!ズド

レイヴン「ちっ…こいつら…。く…邪魔だぁぁぁ!!」

―ブォォン、ドゴォ!ズガァ!

ジャイアン「ぐわ!」

アーバイン「うぉ!」

284 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/12(金) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ジャイアン「くっそぉ!こうしてる間にもプロイツェンが皇帝になっちまう…。」

レイヴン「どうした?もう終わりか?」

ジャイアン「うぉぉ!」

―ダンッ!!

レイヴン「何!?跳んだ!!」
―ズガガァン

レイヴン「ぐわ!く…貴様ぁ!」

―ピュウン、ドゴァ!

ジャイアン「うわぁ!」

ドクター・ディ「駄目じゃ…。速さや強さもそうじゃが、あの装甲が厄介じゃな…。いくら攻撃を与えても致命傷には至らん…。小僧!わかっておるな?ダメージを与えられるのはお前しかおらんぞ!」

のび太「はい!」

ドクター・ディ「ガンスナイパーのスナイパーライフルには、わしが開発した特殊徹甲弾が装填されとる。どんな装甲じゃろうと貫くことができる。だが気をつけろ。時間が無くて3発分しか作れなんだ。決して外すでないぞ!」

のび太「わかってます!絶対に外しません!」

のび太(あの速さで動かれたら当たらない…。動きを予測して、そこを狙うんだ。)

285 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/12(金) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ジャイアン「ぐ…ちくしょう…。」

レイヴン「止めだ!」

―ズン、ズン、グワッ!

のび太(ここだ!)

―キラン

レイヴン「ん!?」

のび太「し…しまった!気づかれた!」

レイヴン「お前…。そうか、あの時僕を撃ったのはお前だな?」

―ズン、ズン

のび太「く…。」

レイヴン「まずはお前からだ!」

―グワッ、ガブゥッ

ドラえもん「のび太くん!!」
しずか「のび太さぁん!!」

―ブン、ブン、ブォォン、ガッシャアァ

のび太「うわぁぁぁぁぁぁ!!」

286 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/12(金) NY:AN:NY.AN ID:???.net
レイヴン「借りはしっかりと返しておくよ…。」

―ガシャン、ガシャン、ギュウァァァァァァァァァァ…バチ…バチバチ……

ドラえもん「あぁぁ!!の…のび太くん!!!」

―ドカッ

レイヴン「!?」

―バッ

レイヴン「…なんのつもりだ?乗りこなせてもいないコマンドウルフで僕に挑むつもりか…?」

のび太「し…しずかちゃん…ダメだ…。に…逃げて…。」

レイヴン「ふ…。お友達を助けたいのか…。」

しずか「…。」ブルブルガタガタガタ

レイヴン「なら……、二人仲良く消えろぉぉぉぉ!!!」

―ギュァァァァ、バチバチバチ

ジャイアン「のび太!しずかちゃん!」

―ズドドドド!ザシュウッ!!

レイヴン「うわっ!!な…なんだ!?」

287 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/12(金) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ズザッ、ズザザザザ

新生ライガー「ガルルル…」

アーバイン「ら…ライガー…?まさか!?」

バン「皆!待たせたな!」

一同「バン!!!!??」

ムンベイ「あんた…そのライガーは?」

バン「ジークとフィーネの力で生まれ変わったんだ。」

ドクター・ディ「あの強固な装甲を一瞬で切り裂いたのか…。よし、そいつの名前はブレードライガーじゃ!」

レイヴン「バン…生きていたのか…。また会えて嬉しいよ。」

バン「あぁ、オレもだ。レイヴン。今度こそお前に勝てる!」

レイヴン「僕に勝てる?ふふふ…。いくらゾイドが変わったからといっても、お前が弱いことに変わりはない。また何度でも絶望を味わわせてあげるよ。」

バン「皆、ここはオレに任せてくれ!皆はプロイツェンの奴を止めに行ってくれ!」

ジャイアン「だ…だけど…。」

バン「頼む!オレを、オレ達の力を信じてくれ!」

アーバイン「…わかった。行くぞ、皆!…死ぬなよ、バン。」

バン「あぁ。」

288 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/12(金) NY:AN:NY.AN ID:???.net
遂にバンとレイヴンの決戦きたか

289 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
レイヴン「バン、お前と戦うのは面白い。だがさすがに飽きてきたよ。」

バン「あぁ、いい加減決着つけようぜ。」

ライガー、ジーク「グルルルル……」

ジェノ、シャドー「ゴゥゥゥゥ……」

―……………

―バッ!

―ドウッ!

―ガキィィィィィィィィィ……………


―ガイガロス広場

プロイツェン「諸君、よくぞ集まってくれた。今日は記念すべき日だ。諸君らに祝福されながら、この頭上に冠を載せられることを光栄に思う。」

―ワアアアアアアアアアアアアア

プロイツェン「先日約束した通り、私が必ずや我がガイロス帝国を勝利へと導こう!」

―ウオオオオオオオオオオ

老人「やれやれ…。まだ戦争が続くのか…。」

老人の息子「仕方ないさ…。このまま負けたら我々の全てが共和国軍に奪われてしまうって言うんだ…。プロイツェン陛下を応援しよう。」

290 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガイガロス外壁沿い

しずか「のび太さん、大丈夫?」

のび太「う…うん、なんとか。しずかちゃん、さっきは助けてくれてありがとう。」

しずか「いいのよ。のび太さんや剛さんにだけ戦わせて、私だけ何もせずに見てるわけにはいかないわ。でも怖かったぁ…。」

―ピカァァァ

ドラえもん「よし、これでなんとか全部のゾイドを小さく出来たね。」

ドクター・ディ「何度見ても自分の目を疑うわい…。」

ドラえもん「もうスモールライトの電池も残ってないや…。」

のび太「こっちに来てからずっと使いっぱなしだったもんね。」

ドラえもん「うん、敵を小さくしたりするのには使えないや…。」

ジャイアン「なに、敵が出てきたら、オレ様がやっつけてやる。」

しずか「頼もしいわ。」

ドラえもん「ジャイアン、ほんとに強くなったねぇ。」

ルドルフ「ではこの地下道を通ってガイガロス内へ侵入します。ここからなら中央広場の東側道路に出るはずです。」

アーバイン「よし、急ごうぜ。プロイツェンが皇帝になったら元も子もないぜ。」

一同「うん!」

291 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガイガロス中央広場

神官「…大地に眠る精霊の御名において、益々の発展と繁栄をお祈りいたします。また今日という日に新たに生まれし皇帝、ギュンター・プロイツェンを祝福したまえ。それではギュンター・プロイツェン、前へ。」

プロイツェン「はい。」

―スタスタスタ…

神官「ギュンター・プロイツェン、あなたはガイロスの皇帝としてこの地を治め、正しく民を導くことに尽力することを誓いますか?」

プロイツェン「誓います。」

神官「ガイロスの精霊の加護があらんことを。それでさシュバルツ少佐、冠を持ってこちらへ。」

シュバルツ(くっ…。間に合わんか…。)

神官「それではギュンター・プロイツェンを皇帝として…」

―キャアァァァァァ!!!

一同「!?」

神官「な…何事です!?」

暗殺者A「た……大変です!広場東側の道路に、突如共和国軍のゾイドが現れました!」

プロイツェン「な…なんだとぉ!?」

シュバルツ(来たか!)

292 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
きたきた

293 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
プロイツェン「警護はいったい何をしていたのだ!?」

暗殺者A「そ…それが…広場の東側道路だけ、警護ゾイドが一体も配備されていません!」

プロイツェン「な…なに!?」

ガイガロス市民A「共和国軍が攻めてきたぁ!!」

ガイガロス市民B「逃げろぉ!!」

ルドルフ「待ってください!!」

―ザワッ…ザワザワ……

老人「こ…この声は…。」

老人の息子「まさか…。」

ルドルフ「私の名はルドルフ・ゲアハルト・ツェッペリン3世。ガイロス帝国の皇帝です!!どうか落ち着いて。私の話を聞いてください。」

―ザワザワ……ルドルフ陛下だって?…ザワ…まさか……殺されたのでしょう……でもこの声は……ザワザワ…

ルドルフ「私は確かに一度暗殺されかけました。そこにいる…摂政、プロイツェンによって!」

―ザワザワザワザワザワザワ!!

ルドルフ「私は危ない所を助けられ、今まで共和国軍によって匿われていたのです!皆さん!プロイツェンの言う事を信じてはいけません!彼の目的はこの国はもちろん、この惑星Ziの全てを支配しようとしているのです。」

―ザワザワザワザワザワザワザワザワ!!!!!!

294 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
プロイツェン「く………。で…でたらめばかりを並べおって…。警護兵、やれ!あの共和国軍を駆逐しろ!」

ルドルフ「黙りなさい、プロイツェン!!!!」

プロイツェン「!?」

ルドルフ「ガイロスの皇帝は私です。あなたにそんな権限はありません!皆さん、私はここにガイロス帝国とヘリック共和国の間で停戦協定を結ぶことを宣言します!!」

―ザワザワ…て…停戦だって………ザワザワ……

ルドルフ「すでに共和国のルイーズ大統領に話は通っています。今日、この場所をもって、長きに渡った戦争は終了しました!!」

―ザワザワ…お…終わった?……戦争が終わった…ザワ…もう…怯えなくていいのね?…徴兵された主人も帰ってくる…ザワザワ…

―ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!

―ルドルフ陛下万歳!!ルドルフ陛下万歳!!!!

295 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
プロイツェン「く………!!しゅ…シュバルツ!その冠を早く私に!その冠さえ被れば儀式は終わる!私が皇帝になるのだ!!」

シュバルツ「冠を?何故です?」

プロイツェン「な…何故だと!?」

シュバルツ「ルドルフ陛下はご存命でした。もうあなたが替わりになる必要はないでしょう?」

プロイツェン「き…貴様!!裏切るつもりか!?」

シュバルツ「裏切る?はて、何のことでしょう?私は皇帝陛下をお守りするのが我々の勤めだと言ったのですよ。摂政殿。」

プロイツェン「く……く……!」

シュバルツ「そして…私はこうも言った筈だ…。陛下の命を脅かすものを、決して許しはせんとな!!プロイツェン!!!」

プロイツェン「!?………お…おのれ!!殺せ!ルドルフを今すぐ殺すのだ!」

296 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガイガロス広場周辺

暗殺者A「おい!ヘルキャットはどうした!早くしろ!」

―た…隊長!ダメです。…帝国警護ゾイドに次々やられて……光学迷彩が通用しない!!ぐわぁ!!

暗殺者A「な…なんだとぉ!?い…いったいどうやって光学迷彩を…。」


―ガイガロス、ゾイド格納庫

整備兵A「やれやれ…。少佐も無茶言うぜ。たった一晩で全ての警護ゾイドに最新の3D電子レーダーを付けろとは…。」

整備兵B「まぁ、それだけ我々の腕を信用して下さってるってことだろ。」

整備兵A「まぁな。ふぅ…。今度会ったらビールでも奢ってもらわんとな。」

―ガイガロス中央広場

プロイツェン「な…何故だ…。何故ヘルキャットがこない…?」

シュバルツ「どうやら帝国軍の兵士の方が君の部下よりも優秀らしい。」

プロイツェン「く…貴様の差し金か……。」

シュバルツ「この広場は帝国軍と共和国軍によって完全に包囲されている。諦めて投降するんだ、プロイツェン。」

297 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
そろそろデスザウラー来るか

298 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガイガロスに渡る橋付近

―ズバッ、ギィン、ガシュ

レイヴン「ぐぁっ…く…。喰らえ!」

―ガシャ、ガシャン、ギュィィィィィィ……ズドォォォォォォォォォ!

―ゴォウ!バッ

レイヴン「か…かわしただと!?…何故だ。奴のゾイドはそれほどまでに強くなったというのか?」

バン「まだわからないのか、レイヴン。」

レイヴン「なにぃ!?」

バン「ジャイアンやアーバイン達と戦った時も、何も感じなかったのか?」

レイヴン「何を言っている!?」

バン「オレ達はゾイドを愛し、ゾイドを信じて戦っている。その思いや絆がゾイドを強くしていくんだ。」

レイヴン「だ…黙れっ!黙れっ!」

バン「憎しみだけで戦っているお前に、オレ達は絶対に負けはしない!!」

レイヴン「黙れぇぇぇぇぇぇ!!!!」

299 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガイガロス中央広場

プロイツェン「…わかった。諦めよう…。」

シュバルツ「プロイツェン…。」

プロイツェン「この国を支配し、その軍事力で共和国を潰した方が楽だと思っていたのだがな…。」

シュバルツ「…?」

プロイツェン「諦めよう…。この国を手に入れるのは…。何故なら…、今日をもってこの国は惑星Ziから消え去るのだからな!!!!」

シュバルツ「なに!?」

―ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………

シュバルツ「なんだと……。」

―ガイガロス中央広場の東側道路

しずか「ねぇ、見て。プロイツェンの後ろに…。」

のび太「あ…あれも…ゾイドなの?」

アーバイン「馬鹿な…。100メートル以上あるぞ…。」

ムンベイ「まさか…あれが…。」

ドラえもん「破滅の魔獣?」

デスザウラー「グゥオォォォォォァァァァァァァ!!!!!」

300 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
デス様キタ━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!

301 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガイガロスに渡る橋付近

―!?

バン「どうした、フィーネ?」

―バン…大変…。デスザウラーが……破滅の魔獣が復活したわ…。

バン「なに!?」

―早く…早く行かないと…。皆が…、ううん、この星に生きる全てのものが危ないわ!

レイヴン「そこだ!」

―ドシュウゥゥ……ガシンッ

バン「し…しまった!」

レイヴン「戦闘中におしゃべりなんかしてるからだ。もう逃がさないぞ。」

―キュルキュルキュル………

バン「く…くそ…。」

レイヴン「この距離なら絶対にかわせない。」

―ガシャン、ガシャン、…ブゥゥゥン…ギュァァァァァァァァァァ…バチ…バチバチバチ……

バン「く…なんとかして避けないと…!」

302 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
レイヴン「シールドなんて無駄だよ。最大級の荷電粒子砲だ。跡形もなく消し去ってやる。」

バン「く…こんな至近距離で撃ったら、お前までタダじゃすまないぞ、レイヴン!!」

レイヴン「ふん。ジェノザウラーの装甲を甘く見るなよ。消えるのはお前だけだ、バン!!」

―…ギュィィィィィィ……

バン「ち…ちくしょう…。」

―バン、諦めないで!

バン「フィーネ?」

―信じて。私とジーク、ライガーの力…。そして、バン自身の力を。

バン「………あぁ!!」

レイヴン「死ねぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

―ズドォォォォォォォォォォォ………

レイヴン「はっはっはっは。消えろ!消えてしまえ!」

―ォォォォォォォォォォォォ…………ズッ

レイヴン「!?」

―ォォォォォォ……ズズッ…ズッ…ォォォ……

レイヴン「ば…馬鹿な…。」

303 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ォォォォォォ…ズッ…ズリ…ズズ……

レイヴン「た…耐えられるわけが…。」

―ォォォォォォ……ズバァァァァァァァァ!!

レイヴン「!?」

―ズドバァァァァァァ…

レイヴン「こ…こいつ…。シールドとブレードで…荷電粒子を切り裂いて…。」

―ァァァァァァァァァ……ズズッ…ズズリ……ズズ……

レイヴン「く…来るな…。来るなぁぁ!!」

バン「うぉぉぉぉりゃぁぁぁぁぁ!!!!」

―ズバァァァァァァ…ズズ…ザッ…ズザッ……ザッ!

レイヴン「う…うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

―ズブ…ズブズブ…ガシュガシュガシュ……ドシュッ!

………

……

―ドッゴォォォォォォォン

―バシュゥゥゥゥゥーーーーーン………

304 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
バン「や…やった…。やった!やったぞ、フィーネ!ついにレイヴンを倒した!」

―えぇ!でも、レイヴンとシャドーは逃げていったわよ?

バン「あぁ。また何度でも戦ってやるさ。いつかあいつからゾイドへの憎しみが消えるまでな。」

―バン…。

バン「よし、急ごう!皆が危ない!!」

―えぇ!

―ドドドドドド………

バン「あれは?……ハーマン達だ!」

ハーマン「バン。状況はどうなっている?黒いオーガノイドが飛んで行くのを発見したが…。」

バン「あぁ、レイヴンは倒した。だがどうやら破滅の魔獣、デスザウラーが復活してしまったらしい。」

ハーマン「なに!?」

バン「急ごう!皆が危ない!」

ハーマン「あぁ!全軍出撃!目標、ガイガロス中央広場!」

―ドドドドドド……

305 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガイガロス中央広場

ムンベイ「い…いったいどこから現れたのさ!?」

ドクター・ディ「あれほどの巨大ゾイドが突然現れおった…。こんなことはあり得ん!」

アーバイン「あり得なかろうが、現れちまったもんは仕方ねぇだろ!やるぞ!」

―キャアァァァァァァァァァァァ!!キャァァァァ!

シュバルツ「いかん!警護兵、市民の避難を最優先しろ!!」

警護兵A「はっ!」

プロイツェン「ふふふ。さぁ行くぞ、デスザウラー。全てを破壊しつくすのだ!」

―ガシャン、ウィーン、ガシャ

デスザウラー「グゥオォォォォォォォォォォォ!!!!」

―ズゥン…ズズゥン…

オコーネル「我々もまずは一般市民を逃がすぞ!シールドライガー部隊、道を作れ!」

ライガー部隊兵A「はい!」

―ダダッ…ザッ…ザザザッ

306 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ライガー部隊死亡フラグwww

307 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
アーバイン「よし、オレ達は避難が完了するまで、あの化物を惹き付けるぞ。」

ジャイアン「おう!」

―ドドッ、ドドッ……

シュバルツ「あのアイアンコングは?……そうか、陛下を助けてくれた子供達だな。……そうだ!誰か!収容所に捕らわれた少年を解放してきてくれ!」

帝国兵A「少年…ですか?」

シュバルツ「そうだ。スネ夫くんと言う少年だ。陛下を助けてくれた恩人なのだ!死なせるわけにはいかん!」

帝国兵A「了解しました!ただちに向かわせます!」

ムンベイ「ほらほら!さっさと逃げな!あっ、ちょっとあんた!人のこと押すんじゃないよ!ほらそこ!立ち止まるな!」

プロイツェン「ふはは。愚かな虫けらどもよ。逃げ惑え!このデスザウラーの前では全てが無力だ!ふはははは!」

―ドゥッ、ドゥン

アーバイン「ちっ。あんだけでかけりゃ何を撃っても効きゃあしないぜ。」

ジャイアン「なら、これならどうだ!」

―ガシッ、ガシャン、ガシャン、ガシャン…

アーバイン「お…おい、剛!そいつによじ登ってどうするつもりだ!?」

ジャイアン「でかすぎてパンチも届かないんだ。体によじ登って殴るしかないだろ?」

アーバイン「ば…馬鹿野郎!無茶は止めろ!!」

308 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
帝国兵B「南側道路、避難完了しました!」

シュバルツ「よし、あの黒いコマンドウルフとアイアンコングを援護するぞ。私もアイアンコングで出撃する!」

帝国兵B「はっ!」

のび太「しずかちゃん、これをっ!」

―パシッ

しずか「これは…どうするの?」

のび太「ドラえもんに借りたんだ。僕が合図したら使って。」

しずか「わかったわ。のび太さんはどうするの?」

のび太「僕はあいつを狙えそうな場所を探す!」

ドクター・ディ「小僧!徹甲弾は3発とも残っておるな?」

のび太「残っています。」

ドクター・ディ「よし。その弾ならやつの装甲も貫くハズじゃ。信じておるぞ、お前さんの腕を。」

のび太「はい!」

ライガー部隊兵A「東側道路、避難完了しました!」

帝国兵C「北側、及び西側道路の避難完了!」

シュバルツ「よし!これより我々は帝国共和国連合軍として、プロイツェンの操るデスザウラーを撃破する!行くぞ!!」

309 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ドドドドドド……ズザッ

バン「何とか間に合ったみたいだな。」

ムンベイ「バン!?レイヴンはやっつけたのかい?」

バン「あぁ。…あれがデスザウラーか。なんてでかさだ…。」

ハーマン「オコーネル、高速部隊の指揮ご苦労だった。これより主力部隊も合流する。全力であの化物を落とすぞ!」

オコーネル「はい!」

プロイツェン「どうやら、役者が揃ったようだな。」

シュバルツ「プロイツェン、いい加減に投降したらどうだ!いくらそのゾイドが強大だろうと、これだけの軍勢に囲まれては勝ち目は無いぞ!」

プロイツェン「勝ち目がないぃ?ふっふっふ。はーはっは。何を勘違いしているのだ?貴様ら虫けらが何匹集まろうが、何も意味を為さないのだ!!」

―キィィィィン………

バン「ま…まさか…あれは…。」

―バリ……バリバリ……

バン「ヤバい!!皆!避けろ!」

―ズオォォォォォォォォォォォォ…………ジュアァァァァァァァァ………

310 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
荷電粒子砲がくるううううう

311 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ハーマン「な…なんだと…。」

シュバルツ「20機近くのゾイドが……一瞬で蒸発した…。」

ドラえもん「なんて攻撃だ…。あんなの何度も打たれたら、あっと言う間に全滅しちゃうぞ…。」

プロイツェン「ふふふ…。これでわかったかな?このデスザウラーの前では、虫けらの数など関係ないのだということを。」

シュバルツ「散開しろ!一ヶ所に固まると一気にやられるぞ!!」

プロイツェン「ふん。無駄なことを…。」

―キィィィィン………

ハーマン「なに!?」

アーバイン「まさか、もう二撃目がくるってのか!?」

―ズドォォォォォォ………ジュゥゥゥゥゥゥゥ…

プロイツェン「はっはっは!はーーーーはっはっはっは!!!」

ドラえもん「おかしい…。いくらあのゾイドが強力でも、あんな威力のビームを何発も放てるハズがない…。きっとどこかからエネルギーを吸収しているんだ。いったいどこから…。」

―ヒューン…

312 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
シュバルツ「く…あれでは迂闊に近づけん!全機、距離を取って射撃武器で攻撃だ!」

―ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドド……

ハーマン「我々も遠距離武器で攻撃するぞ!」

―ドドゥッ、ドウン…ドドドドドドドドド……

シュバルツ「どうだ!?」

―シュゥゥゥゥゥゥ…………

ハーマン「む…無傷だと…。」

プロイツェン「まだわからんのか、愚かな虫けらめぇ!貴様らが何をしようと、無意味なのだ!!」

ドクター・ディ(恐ろしい装甲の厚さじゃ…。並みの兵器では歯が立たん…。だが、わしの開発した徹甲弾とあの小僧の腕なら…。)


―ガイガロス中央広場近くのビル

―ガシャ、ガシャ

のび太「よし…ここからならデスザウラーを狙えるぞ。頼むよ、ガンスナイパー。」

ガンスナイパー「クルルルル。」

のび太(弾は3発しかないんだ…。1発も無駄に出来ないぞ。)

313 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
続き続き

314 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:8) :2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
勿論継続しましょう。

315 : 忍法帖【Lv=24,xxxPT】(2+0:8) :2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
続き来い

316 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガイガロス中央広場

プロイツェン「どうした?無駄な足掻きはもう終わりか?ならばこちらから行くぞ。貴様らに絶望を味わわせてくれる!」

―キィィィィン………

―ヒューン…

ドラえもん「見つけたぞ!あの背中にあるファンからエネルギーを吸収して放っているんだな!間に合え!瞬間接着銃!」ビュアッ!

―キィィ…ィ…ィィ……

プロイツェン「何!?どうした、デスザウラー!?」

バン「粒子砲が止まった?」

ドラえもん「やった!上手くいったぞ!」

プロイツェン「後か!おのれ!!」

―ピュウ、ピュウ……ドゴァ!

ドラえもん「うわぁぁぁ!」

ジャイアン「ど…ドラえもん!!」

ドラえもん「ぼ…僕は大丈夫!それよりも、背中のファンを止めたから、あのビームはもう撃てないハズだ!今のうちに攻撃を!!」

317 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
シュバルツ「今だ!全機、接近して攻撃!」

ハーマン「よし、我々も行くぞ!関節など、装甲の薄い場所を狙え!」

プロイツェン「なめるなぁ!!」

―ガパッ

シュバルツ「なんだ?尻尾の装甲が開いた!?皆、気をつけろ!何かくるぞ!」

―ドドドドドドド………………ヒューン、ヒュー、ヒューン……グサッ、グサグサッ…ザクザクザクッ

シュバルツ「く…追尾拡散ミサイルか。」

プロイツェン「このデスザウラーの武器が、荷電粒子砲だけと思うなよ!」

―ピュウ、ピュウゥン……ドゴォ、ドガアァン

共和国兵B「ぐわぁぁぁ!!」

共和国兵C「うわぁぁ!!」

ハーマン「く…奴は全身が武器の塊か…。怯むな!応戦しろ!ありったけを奴にぶちこむんだ!!」

―ズドドドドドドドド………

シュバルツ「このままではガイロス帝国が奴に消されてしまうぞ!帝国軍の意地を奴に見せてやれ!!」

―ドドドドドドドドドドォ………

318 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガイガロス、収容所

―……ドドドド……ゴゴゴ……

スネ夫「なんだ?戦闘が起きてるのか?け…結構近くだぞ…。まさか町の中で。」

―タッタッタ

衛兵A「スネ夫くん!君達の誤解がとけた。今まですまなかったね。」

―ガシャン

スネ夫「あの…いったい何が?」

衛兵A「プロイツェンという男が超大型ゾイドで暴れているのだ。町の中心で激しい戦闘が繰り広げられている。」

スネ夫「えぇ!?」

衛兵A「ここもいつ流れ弾が飛んで来るかわからない。君も出来るだけ遠くへ逃げてくれ!」

スネ夫「わ…わかりました!」

―…タッタッタ

―ズズズズ……
スネ夫「あ…あ…あれがゾイド!?あ…あんな大きいのが……。もしかしてみんな戦ってるのか?あ…あんなの叶うわけないじゃないか……。」

―ドドォン……

スネ夫「うわぁ!と……とにかく逃げなきゃ!」

―タッタッタ…

319 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガイガロス中央広場

―シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ………

プロイツェン「ふん。そんな物いくら撃った所で、このデスザウラーの装甲は貫けんぞ。」

アーバイン「おらぁ!!」

―ドドゥッ、ドゥン!……ズズン、ズン

バン「うぉりゃぁぁぁぁ!!」

―バウゥッ!…ガキンッ!

ドクター・ディ「レイヴンのジェノザウラーを切り裂いたブレードが、通用せんのか!」

プロイツェン「鬱陶しい奴らめ…。これでも喰らえ!」

―ガパッ…

シュバルツ「今だ!!あのミサイル発射口を狙え!!」

―ズダダダダダダダダダダダダダダダ……ドン、ズド、ズドドドドゴォン、ドグァァン!

プロイツェン「な…なに!?」

―ガイガロス中央広場近くのビル

のび太「今だ!」

―ドキュゥゥゥ……………

320 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
のび太からトドメにバンという流れ来るか

321 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/14(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガイガロス中央広場

―……ゥゥゥゥゥゥゥ……ガッ!!

ドクター・ディ「い…今の音は…特殊徹甲弾か!?いったいどうなったんじゃ?外したのか?ムンベイ、スコープを貸してくれ。」


―ガイガロス中央広場近くのビル

のび太「当たった……ハズ…だけど…。デスザウラーはなんともないみたいだ…。あの徹甲弾でもダメなのか?」


―ガイガロス中央広場

―ウィーン…

「……あ…当たっとる。じゃが…、胸の装甲で止まっておる…。くっ…。わしの作った徹甲弾ではダメなのか…。」

―ピー、ガガッ…ドクター・ディ!

ドクター・ディ「おぉ、小僧か!徹甲弾を撃ったのじゃな?」

―はい、どうなりました?こっちからだと遠くてよく見えないんです。

ドクター・ディ「ダメじゃ、小僧…。わしの作った徹甲弾は通用せなんだ…。胸の装甲の所で、弾は止まっておる。」

―…そうですか。……弾は止まってるんですね?

322 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/14(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガイガロス中央広場近くのビル

―な…何をする気じゃ、小僧!?

のび太「もう一度撃ちます。さっき撃った弾にもう一度当てれば、装甲を破れるかもしれない…。」

―な…何を言うとる!?弾に弾を当てるじゃと?無理に決まっておる!いったいどれほどの距離があると…

のび太「大丈夫!!」

―!?

のび太「信じて下さい。僕とガンスナイパーを。」


―ガイガロス中央広場

バン「うぉぉぉ!」

―ガキッ!キィン!

ハーマン「バン、装甲の上からでは貴様のブレードも役に立たん!関節を狙え!!」

バン「おう!」

―ゴォッ

プロイツェン「そうはさせん!」

―グァッ、ガシッ

バン「し…しまった!!」

323 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/14(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ギシッ……ギシギシ……

プロイツェン「ふははは。このまま握り潰してやる!」

―メキメキ……

バン「ぐあぁ!」

アーバイン「バン!!だ…ダメだ…。今あの腕を狙ったら、バンにも当たっちまう…。」

プロイツェン「死ねぇ!」

―バキ…バキバキ…

バン「う…お…お前なんかに……。お前…なんかに…!…負けて…たまるかぁ!!!」

―ギュィィィィン

プロイツェン「な…何!?」

バン「うぉぉぉぉぉ!!」

―ズバババ、スバッシュゥゥ……

プロイツェン「うぉ!」

ムンベイ「やった!バンのやつ、デスザウラーの手を切り裂いた!!」

324 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/14(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
バン「見たか、みんな!あいつだって無敵じゃない!傷もつくんだ!倒せるぞ!諦めるな!!」

―オ……オォォォォォォォォォォォ!!!

ハーマン「ふ…。あいつめ。」

シュバルツ「絶望しかけていた兵士達が、息を吹き替えした…。」

プロイツェン「お…おのれぇ…。デスザウラーに傷を負わせるとは…。貴様ら虫けらごときが調子にのりおって…。いいだろう、さらなる絶望を与えてやる。」

―ズゥン、ズズゥン、ドシィン…

アーバイン「奴め…何をするつもりだ?」

シュバルツ「あ…あの方向は…!」

プロイツェン「まずはルドルフからグシャグシャに踏み潰してやろう。シュバルツよ、王も守れぬ己の非力さに絶望するがいい!」

シュバルツ「い…いかん!奴を止めろ!!」

―ドドドドドド……ズダッ…ズダダダダダダダダ……

―ドォン……ドン、ドォォン……ズシン、ズシィン……

シュバルツ「く…と……止まらん……!」

プロイツェン「ふははは。どうしたぁ?止めてみろぉ!」

ハーマン「ゴジュラス全機、前へ!何としても奴を止めろ!!」

325 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/14(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ドドン、ドシン

ハーマン「ここで食い止めるのだ!デスザウラーを押さえろ!」

―ガシッ、ガシィ

プロイツェン「ふん。」

―ググ…グググ……ズズ…ズゥン、ズシィン

ハーマン「なに!?ゴジュラス3機が…押される!?」

プロイツェン「邪魔だ。」

―ウィーン…

ハーマン「しまった!こいつ、腹にもビーム砲が!よ…避けろ!」

プロイツェン「遅い!」

―ガチャ…

―ドドゥ、ドン……ドゴォン

プロイツェン「何!?」

アーバイン「油断すんなよ、ハーマン。」

ハーマン「あ…アーバイン。」

326 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/14(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
シュバルツ「うぉぉぉぉぉ!!!」

アイアンコングSS「グゥゥゥゥォォ!!」ドンドンドン

―ズボォ!…グッシャ…ブチ…ブチブチブチ…ブチン!

ドクター・ディ「おぉ!駆動部にアイアンコングの腕を突っ込んだのか!」

―ギシッ……ギギギッ………

プロイツェン「な…なに?」

ハーマン「デスザウラーの動きが止まったぞ!」


―ガイガロス中央広場近くのビル

のび太「止まった!!ここだ!」

―ドキュゥゥゥ……………


―ガイガロス中央広場

―ゥゥゥゥゥ……バキッ!…バキ…メキメキメキ……

プロイツェン「なに!?胸の装甲に急にヒビが!?」

ドクター・ディ「あの小僧!本当にやりおったわい!!し…しかし、二発撃ってもまだ装甲にヒビが入る程度か…。なんという化物じゃ…。」

327 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/14(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
バン「なんだ、あのヒビは?いったい何が?」

ドクター・ディ「あの眼鏡の小僧じゃ。あやつが狙撃で撃ち抜いたのじゃ。」

バン「のび太が?」

プロイツェン「お…おのれ…貴様ら…虫けらの分際でぇぇぇ!…デスザウラー、荷電粒子砲だ!!あの程度で撃てなくなるほどヤワではあるまい!?お前は破滅の魔獣なのだぞ!!」

デスザウラー「ギャアァォォォォォォォォォ!!」

―ギシッ…メキ…バキ……グ…ル……グル…グルン…グルングルングルングルン…

ドラえもん「ま…まずい!またファンが回りだした!」

―キュィィィィィィィ……バリ…バリ…

ハーマン「ま…まさか…。」

シュバルツ「まずいぞ!これだけ密集した状態であれを喰らっては!」

プロイツェン「いいぞ、デスザウラー。この世の全てを消し去ってしまえ。」

―ィィィィ……

ハーマン「ば…万事休すか…。」

―ィィィィィ……バリバリ

プロイツェン「ふはははは!死ねぇい!!」

328 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/14(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガシッ、ガシッ、ガシッ

ジャイアン「よっこいせ…っと。この回ってんを壊せば荷電粒子砲が止まるんだな?」

ドラえもん「ジャイアン!!」

プロイツェン「なに!?う…後ろに!!」


ジャイアン「よじ登ってきたかいがあったぜ。どりゃぁぁぁぁ!!」

―ブン、ズドォン、ズガガガガ、バキバキ、ドゴォン

プロイツェン「く…吸入ファンが、完全に…。」


―ガイガロス中央広場近くのビル

のび太「動きが止まった!しずかちゃん、準備はいいかい?」

―えぇ。大丈夫よ、のび太さん!

のび太「いっけぇぇぇぇぇ!!!」

―ドキュゥゥゥ…………

329 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/14(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガイガロス中央広場

しずか「“ビッグライトォ”」ビカァァァ

―……ゥゥゥゥウウウウウウ

ドクター・ディ「な…なんじゃ!?徹甲弾が巨大化しおった!」

―ウウウウ…ドゴォァァン

プロイツェン「な…今度はなんだ!?」

―バキバキ、メキメキメキ……バキィィィィィィン

ハーマン「デスザウラーの胸の装甲が…。」

ドクター・ディ「あの分厚い装甲を完全に破壊しおったわい!!」

プロイツェン「お…おのれぇ!おのれぇ!」

デスザウラー「グァァァォォォ!!」

ムンベイ「でもまだ生きてるわよ!!」

―ズズゥン、ズゥゥン

ハーマン「装甲が破れ、コアが剥き出しだ!あそこを攻撃すれば…。」

バン「オレに任せろ!」

330 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/14(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ドドッ、ドドッ…ブゥゥゥン…キュィィィィ

バン「うぉぉぉぉ!!」

プロイツェン「な…何故だ…。この私が……デスザウラーが……。」

ムンベイ「行けぇ、バン!!」

ドクター・ディ「行くんじゃ!!」

アーバイン「バン!!」

ハーマン「やれ、バン!!」

ジャイアン「バン、やっちまぇ!!」

―ドドッ、ドドッ、ドンッ!!ゴォォォォ…

プロイツェン「何故…貴様ら虫けらごときに…。」

バン「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」

―ォォォ…ズドン!ズブズブズブ…メキメキメキ…

プロイツェン「何故だぁぁぁぁーーーーーー!!!!!」

―…バキィィィィィン

331 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/14(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
続ききたきた

332 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/14(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ハーマン「や…やった…のか?」

ジャイアン「や…やった…。やった!やったぞ!」

ムンベイ「やったよ!バンのやつ!」

―ワァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!

―ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…ドォン…ドゴォン………

プロイツェン「ぬぉぉぉぉ!!」

しずか「ドラちゃん!あのままだとプロイツェンが!」

ドラえもん「う…うん、そうだね。え〜っと…、え〜っと…。アレでもない。コレでもない…。」ポイッポイッ

―ズゴゴゴゴゴ………

しずか「ドラちゃん、早く!」

ドラえもん「あっ、あったあった!“手品ふろしき”!」

―バサッ

ドラえもん「プロイツェン。」

―バサッ

プロイツェン「ぉぉぉぉ………お?こ…ここは…?いったいどうなっている…?」

―ズッッッッッッッズゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!!

333 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/14(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
バン「終わった…のか?」

―バシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン

バン「ジーク!!」

―ガパッ、バシュッ、バシュッ

バン「!?フィーネ!!」

フィーネ「…バ…ン……?…バン!!」

―タタッ、ギュッ

フィーネ「バン!私信じてた。バンならきっとやってくれるって。」

バン「あぁ。お前とジークが力を貸してくれたお陰だ。ありがとな。」

ジーク「グォッ。」

アーバイン「やったな、バン。」

バン「アーバイン!」

ムンベイ「おーーーい!!」

バン「ムンベイ!」

ムンベイ「凄いじゃない!あんなのやっつけるなんてさ。」

バン「皆のお陰さ。オレ一人じゃとても倒せなかった。」

334 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/14(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガシャン、ガシャン

のび太「みんな〜!!」

ジャイアン「のび太!」

のび太「倒したんだね!?」

ジャイアン「あぁ、バンがしっかり止めをさした。」

バン「のび太が装甲を破壊してくれたからだよ。あのままじゃあ、装甲は破れなかった。」

のび太「そ…そんな、僕なんて…。」

ドクター・ディ「いやいや、自分が撃った弾にさらに二度、三度と弾を当てるなぞ人間技じゃないわい。お主の射撃の腕は惑星Zi1…いや宇宙1じゃ。」


プロイツェン「わ…私のデスザウラーが…。」

シュバルツ「観念するんだな、プロイツェン。貴様を皇帝陛下暗殺及び反乱の罪で拘束する。」

プロイツェン「……くっ。」

ルドルフ「シュバルツ少佐!」

シュバルツ「陛下!よくぞ、ご無事で!」

ルドルフ「皆さんのお陰です。ドラえもんさん達や共和国軍の人達、そしてシュバルツ少佐や帝国軍の人々がいなければ、ここまで来ることも出来ませんでした。」

シュバルツ「陛下……ご立派になられましたな。」

ルドルフ「これで……これで全て終わったのですね。この地に本当の平和が訪れるのですね。」

335 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/14(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
悪役が死なないってのはドラえもんらしいなwwwwww

336 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/14(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
彼女いませんよ。彼女がいるのにこういうサイトを覗いたりしません。
強いといいですか?よし、今のうちに練習しておこ(笑)

老化って(笑)
僕にとってはまだまだ綺麗ですよ。

友達とはパソコンのメールでやり取りしてました。
あいるさんとも直接メールしたいですけど…ここでアドレスとか教えられるんですかね?

337 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/14(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
次はゾイドイヴ(gf)編だな

338 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/14(日) NY:AN:NY.AN ID:/N9V7qL4.net
スラッシュゼロ編もキボンヌ

339 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガイガロス市街地

スネ夫「さ…さっきの地響きは?ま…まさかあの化物をやっつけたのか?そ…それとも皆、やられ…。」


―ガイガロス中央広場

ジャイアン「よし、デスザウラーはやっつけたし、スネ夫を助けに行くか!」

のび太「うん、そうだね。」

しずか「確か収容所にいるのよね?」

シュバルツ「いや、彼ならデスザウラーとの戦闘前に開放されているはずだ。」

ジャイアン「え?そ…そうなの?じゃ、あいつ今どこにいるんだ?」

シュバルツ「すまないがそこまでは…。恐らく他の市民と同様に市街地に逃げているとは思うが…。」

のび太「よし、じゃあ探しにいこう。」

ドラえもん「そうだね。もう敵もいないんだし。」

―ゴォゥン……

一同「!?」

ジャイアン「な…何だ、今の音…。」

―……………………ゴゥン………

340 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ザワザワ……な…何の音だ?…ザワザワ……お前も聞こえたか?……ザワザワ

―……ゴゥン……ゴゥン……

ドクター・ディ「なんじゃこれは…。」

ムンベイ「不気味だね…。まるで何かの……。」

アーバイン「鼓動……みたいだな。」

―……ゴゥン……ゴゥン……ゴゥン……

フィーネ「……。」ブルブルブル

バン「フィーネ?どうした?」

フィーネ「そ…そんな…まさか…。」

―ゴゥン、ゴゥン、ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………

デスザウラー「グゥゥゥゥ………。」

ジャイアン「で…デスザウラーが!生き返った!?」

ドクター・ディ「そんな馬鹿な!コアを潰したのじゃぞ!生きていられるハズがない!」

のび太「ドラえもん、あそこ!!」

ドラえもん「!?」

のび太「デスザウラーの胸にかかってるの、あれタイムふろしきじゃない!?」

341 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ドラえもん「あっ!本当だ!あれでデスザウラーが生き返ったんだ!!」

ドクター・ディ「なに!?どういうことじゃ!?」

ジャイアン「ち…ちくしょう!」

―ウィーン、ガシャン

ジャイアン「生き返らせてたまるかよ!!」

―ドドッ、ドドッ、ドドッ……バチッ!!

ジャイアン「うわ!」

のび太「ジャイアン!」

ジャイアン「くそ…、な…なんだ?デスザウラーに近づけないぞ!」

?「ふふふ…。デスザウラーが復活するまでの間、悪いがバリアを張らせてもらったよ。」

ジャイアン「だ…誰だ!?」

プロイツェン「おぉ…我が神よ…。」

シュバルツ「神だと?」

ハーマン「誰だ!?どこにいる?出てこい!!」

342 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
?「ふふふ…。」

―スーーッ……

ドクター・ディ「空中から急に現れおった…。」

ドラえもん「あれは…、まさか“透明マント”?」

ハーマン「あっ!あの仮面は…ダークカイザー!!」

ダークカイザー「諸君、まずは称賛の言葉を送ろう。まさか君達がデスザウラーを倒してしまうとはね。私の処置があと一歩遅ければ、完全に破壊されてしまう所だったよ。」

ジャイアン「あ…あんにゃろぉぉ!」

のび太「なんであの人がタイムふろしきを使えるのさ。」

ドラえもん「タイムふろしきに透明マント…、突然現れたデスザウラー…、スネ夫くんの失踪…。……そうか。わかったぞ!ダークカイザー!お前は22世紀のゾイドマニアだな!!」

ダークカイザー「………。ふふ…。流石にバレてしまったか…。もうこんな仮面は必要ないな…。」

―カパッ

ゾイドマニア「ドラえもん、君の言う通りさ。オレは22世紀の地球からやってきたんだ。」

ドクター・ディ「な……なんじゃと!?」

343 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
22世紀にもゾイダー残党員が居るのか…(困惑)

344 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ドラえもん「いったいどうやって…。」

ゾイドマニア「どうやってこの星に来たのか、かい?いいだろう。教えてやる。まずここはオレ達が住んでる地球とは次元そのものが違う。」

ドラえもん「なんだって!?」

のび太「どういうこと!?」

ゾイドマニア「つまり異次元ということさ。本来ならばタイムマシンでも、宇宙船でもここに来ることは出来ない。」

ドラえもん「ならどうやって!?」

ゾイドマニア「君達はオーガノイドの力で時空を越えてやってきたのだろう?ならばその時に見たハズだ。時空間に生じる歪みを。あれはプロイツェンが蘇らせようとしていたデスザウラーの強力なコアエネルギーによるものだ。」

ドラえもん「そ…そうだったのか。」

ゾイドマニア「その歪みによって、本来ならば繋がることのない、二つの次元が繋がってしまったのだ。…オレはあの日、いつものようにゾイドを買うためにタイムマシンで20世紀に向かっていた。その途中で見つけたのだ。この時空の歪みを。」

ドラえもん「そこを通ってこの星に来たんだな?」

ゾイドマニア「その通り。ここに来た後、オレは22世紀の地球の技術力でプロイツェンの野望を後押ししてやった。そしてプロイツェンを、ガイロス帝国を影から操っていたというわけだ。」

ドクター・ディ「ダークカイザー、闇の皇帝とはそういう意味じゃったか…。」

ドラえもん「目的はなんだ!?なんでこんなことをしているんだ?」

ゾイドマニア「オレの目的?それはただ一つだ。この星の歴史を全て消し去ることだ!!」

345 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ドラえもん「なんだって!?そんなことしてどうするつもりだ!!」

ゾイドマニア「一から歴史を作り直すのさ。人々とゾイドの唯一無二の物語としてな。」

ドラえもん「!?いったい何のために。」

ゾイドマニア「わからないか、ドラえもん。…ゾイドはかつて子供達に大人気の玩具だった。そしてその人気は漫画やアニメ、簡易小説へと広がり、たくさんの物語が生まれた。
しかし、ただただ産み落とされるばかりの物語は、互いに整合性も持たず、それぞれが独立した平行世界となっていった。その結果どうなったか…22世紀から来たのならば知っているだろう、ドラえもん!?」

ドラえもん「………。」

ゾイドマニア「…各物語にそれぞれ支持者がつき、互いに自分達の支持する物語こそが正しいのだ、と言い争いが始まった…。
争いはすぐに激化し、かつて共にゾイドを愛した友人同士が、日々醜い罵り合いをするようになっていった…。こうしてゾイドは、ゾイドを愛する者達の手によって、内側から衰退していったのだ。」

のび太「そ…そんなことが…。」

しずか「皆ゾイドが好きなのに…、そんなのって酷いわ…。」

ゾイドマニア「…地球のゾイドは22世紀には完全に減衰しきっている。そのためゾイドマニア達はわざわざ過去にまで買いに行くのだ。…と言っても、22世紀のゾイドマニアなど、その数もたかが知れているがな。」

ドラえもん「でもだからってなんでこの星の歴史を変えようとするんだ!?関係ないじゃないか!」

ゾイドマニア「わかっていないな、ドラえもん。この星には本物のゾイドがいるんだぞ?この星の歴史こそ正しい!唯一無二の物語じゃないか!正しい物語がたった一つなら、争いなど起きないのだ!」

ドラえもん「ならこの星のありのままの歴史こそが、たった一つの物語じゃないか!なんで作り直す必要があるんだ!?」

ゾイドマニア「生ぬるいんだよ、ここの連中は…。ゾイドは兵器だ。人と人との争いによって進化し、発展し、成長していくんだ!この程度の戦争では生ぬるい。もっと激しい…もっと悲惨な戦場こそが、ゾイドの生きる場所に相応しいのだ!!」

ドラえもん「狂ってる…。」

346 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
そう来たか

347 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ゾイダーの言い分がヒルツさんみたい

348 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ゾイドマニア「さて…ここからが本題だ。オレが君達と会いたがった理由だ。君達にオレの仕事の手伝いをしてもらいたい。」

ドラえもん一行「なんだって!?」

ゾイドマニア「この星の様子を見てきたろう?ゾイドを覗けばその技術力は地球に遥かに劣る。我々が強力すれば、歴史を変えるのなんて簡単に出来るぞ。ただ一人ではさすがにやることが多すぎてな。そこで君達に……」

ジャイアン「ふざけんなっ!!!!誰がお前なんかの仲間になるか!!」

ゾイドマニア「!?」

ジャイアン「何がたった一つの物語だ!そんなもんお前が勝手に作んなよ!!オレ達がゾイドと触れ合った瞬間に、そこに物語が生まれるんだ!人とゾイドの数だけ物語が生まれて、その物語全部が正しいんだ!!」

ゾイドマニア「綺麗事だな。…君達も全員同じ意見かね?」

ドラえもん一行「もちろん!」

ゾイドマニア「やれやれ…。どうやらオレが間違っていたようだ。」

ドラえもん「…ゾイドマニア?」

ゾイドマニア「同じ地球人とは言え、君達はまだ子供。汚い物を知らな過ぎる…。君達を仲間にしようなどと思ったのが間違いだった…。」
―ググググググググググググ………

ゾイドマニア「交渉決裂だな…。どうやらデスザウラーも動けるほどに回復したようだ。この星の歴史とともに…消え去るがいい!!」

349 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
このやりとりの間にデスの時間が戻り過ぎて
使い物にならないってオチにはならんか

350 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
>>349
流石にそれをやったら萎える
それとパルス再登場はまだみたいだな

351 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ドラえもん「く…くる!皆、ゾイドに乗るんだ!」

―ピュン!

一同「!?」

―ドッガアァン!!

のび太「し…しまった!ガンスナイパーが!!」

ゾイドマニア「ふふふ…。あのブレードのついたライガーはもう限界のようだからな。残す脅威は君の狙撃ゾイドだけだったのだが…、これでもうデスザウラーに傷をつけられるゾイドもいるまい…。」

のび太「そ…そんな…。」

ガンスナイパー「……………。」

ジャイアン「く…くっそぉ〜……よくも!」

ゾイドマニア「ふはははは!終わったな!安心しろ。歴史から消えたとしても、君達はオレの記憶に留めておく。安心して逝け!」

プロイツェン「わ…我が神、ダークカイザー様。わ…私は?私はいったいどうなるのです?私こそ、世界を統べる王に相応しいと…。」

ゾイドマニア「…プロイツェン。君の野心はオレの目的のために多いに役に立った。だが…君は破れた。敗者は歴史から消え去るのみ。」

プロイツェン「そ…そんな!」

ゾイドマニア「負けた駒は盤上から去れ。」

―ウィーン、ガチャ…

プロイツェン「!?」

352 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ドラえもん「あっ!危ない!!」

―バッ

―ドゴォォオン!!

のび太「ど…ドラえもぉぉぉん!!!」

―プシュゥゥゥゥゥゥ…………

プロイツェン「あ…ぁぁ…。」ブルブル

ゾイドマニア「ほう…。ひらりマントで直撃は避けたか。だがその様子ではもう動けんな。」

ドラえもん「…………。」プスプス

のび太「ど…ドラえもん…。しっかりして、ドラえもん!」

しずか「ドラちゃん!お願い!目を開けてぇ!!」

ジャイアン「ドラえもん!おい!起きろよ、ドラえもん!!」

ゾイドマニア「ふん。何を悲しむことがある?ただのロボットではないか。ゾイドのように命があるわけではあるまい…」

のび太「うるさい!!!!」

ゾイドマニア「!?」

のび太「ドラえもんは…、ドラえもんは確かにロボットだ…。だけど…僕の親友なんだ!!!」

ゾイドマニア「……ならばすぐに後を追わせてやる!」

353 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ハーマン「動けるゾイドは何機残っている!?」

共和国兵D「あと20機です!」

ハーマン「なに!?たったそれだけか?く……構わん!全軍突撃する!」

シュバルツ「まだ弾が残っている者はいるか!?」

―…………。

シュバルツ「…。構わん。それならば各々、爪や牙で奴を攻撃しろ!あいつだけは…ここで倒さねばならん!!」

ゾイドマニア「ははははは!愚かな!そんな死にかけたゾイドを集めて、何が出来るというのだ。」

―ピュウ、ピュウピュウン、ドドドドドドド、ズダダダダダダダ……ドゥン、ドゴゴォォォン、ズドドドドォォン

バン「く……動け!動いてくれ、ライガー!」

ブレードライガー「グゥゥゥゥ……。」

フィーネ「ダメよ、バン。レイヴンやプロイツェンと戦い続けて、ライガーはもう限界だわ。」

バン「く……くそぉ!黙ってやられるのを待つしかないのか!?」

―ゴゴゴゴゴゴ、ズドォン、ズガガガガ、ドドォォォン……

354 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガイガロス市街地

スネ夫「い…いったいどうなってるんだ?凄い地響きの後、砲撃の音が止んだと思ったら…、また戦闘が始まったみたいだぞ…。」

―………ドォン…ドンッ…ゴゴゴゴ……

スネ夫「………。皆…、戦っているのかなぁ…。僕だけ…、僕だけゾイドにも乗らずに…。」
―…ドドドド…ズガァン………ヒュゥゥゥゥウウウウウン…ドッゴォォォオオン!!!!!!

スネ夫「うわぁ!!こ…こっちまで飛んできたぁ!!やっぱ無理!僕には無理だ!!!…………ん?」

―ガラガラガラ……

スネ夫「な…なんだ…?建物の壁が崩れて中に…階段?地下に続いてる…。い…いったいどこへ…。」

―スタ、スタ、スタ、…コツ、コツ、コツ………

355 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガイガロス中央広場

―ズドドドドドドド、ピュウン、ズガガガ……ドゴ、ドゴォン!

―うわぁぁ!

―ぎゃぁぁぁ!

のび太「…。」

ジャイアン「やっぱり無理だ…。あれだけのゾイドじゃ…。弾もほとんど残ってないし…。」

のび太「ジャイアン、しずかちゃん…。」

ジャイアン、しずか「?」

のび太「あいつは…、やっぱり僕達が倒さないといけない気がする…。」

しずか「そんな…無理よ!共和国と帝国の兵隊さん達でも敵わないのに…。」

のび太「…だけど。あいつは僕達と同じ地球からやってきたんだ…。僕達にはあいつを止める責任があると思う。」

ジャイアン「だがよ、どうするつもりだ?ガンスナイパーはもうやられちまったんだぜ?」

のび太「もう一機ゾイドが残ってる…。壁紙格納庫の中に…僕が最初に乗っていたカノントータスが。」

ジャイアン、しずか「カノントータス!?」

356 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
しずか「無茶よ!カノントータスではデスザウラーに傷も付けられないわ!」

ジャイアン「…何か勝算があんのか?」

のび太「あいつの胸を見て。」

―……………………キラン…

しずか「あ…、あれは?」

のび太「さっき僕がガンスナイパーで撃った弾だよ。きっとタイムふろしきで胸を直したとき、あの弾も一緒に元に戻ったんだ。」

ジャイアン「じゃあ、あれを…?」

のび太「うん、あれをカノントータスの大砲でもう一度撃ち抜けば、倒すことが出来るかもしれない…。いや、きっと倒せる!!」

しずか「そんな…そんなの危険過ぎるわ!」

ジャイアン「…わかった。やろう!」

しずか「剛さん!?」

ジャイアン「しずかちゃん、のび太を信じよう。こいつは何度もオレ達を助けてくれたんだ。」

しずか「…わかったわ。」

のび太「ありがとう、二人とも。しずかちゃんはドラえもんを看てて。ジャイアン…、君には少しの間デスザウラーを引き付けて欲しいんだ。危険だけど…。」

ジャイアン「心配すんな。やってやるよ!」

しずか「ドラちゃんのことは任せて。」

357 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ここに来てまさかのカノントータス!

358 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ガイガロス市街地、隠し階段

―コツ、コツ、コツ

スネ夫「しかし、なんだってあんな壁の中にこんな階段を隠していたんだろぉ?…あ、扉だ!」

―コツ、コツ…スタ、スタ…ガチャ、ギィィ…

スネ夫「こ…ここは!?……格納庫?」

―スタ、スタ、スタ…

スネ夫「あぁ!こ…こいつは!!」


―ガイガロス中央広場

―ドドドド……プスン…プスン、プスン

シュバルツ「く…完全に弾が尽きたか…。まだだ!まだ負けては…」

―ドドッ、ドドッ、ドドッ

シュバルツ「な…あのアイアンコングは!?」

ゾイドマニア「やぁ、ジャイアン。どうだね?この惨状を見て気持ちは変わったかな?」

ジャイアン「ふざけんな!お前の仲間になるくらいなら死んだ方がマシだ!」

ゾイドマニア「…よろしい。望みを叶えてやろう。」

359 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:8) :2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
確かに願望を実現しましょう

360 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ゾイドマニア「小さなタイムふろしきではデスザウラーを完全には直せなかったようだ。君にやられた吸入ファンは壊れたままだよ。だがまぁ、そのうち自然に回復するだろう。それに…君らごとき、荷電粒子砲を使わずともたやすく葬れる。」

ジャイアン「やってみろよ!」

―ブォンッ!バッ、スカッ

ゾイドマニア「ほう…。この星に来てからだいぶゾイドの操縦を覚えたようだな。面白い!」

―グワァッ!ザッ、バッ、ブン、サッ

シュバルツ「は…早い!あの少年、完全にアイアンコングを乗りこなしている。」

ジャイアン(一発でも喰らったらアウトだ…。攻撃をかわしながら、こいつをのび太の射程内へ…。)

―ブン、ザッ、グワッ、ガッ!ザウッ、サッ

アーバイン「…剛のやつ…。いつの間にあんなに…。」

バン「あ…あれはジャイアンか?すげぇ動きだ…。」

フィーネ「あのアイアンコングもバンのライガーと同じ。ジャイアンの気持ちに答えて、限界以上の力を引き出している。」

ゾイドマニア「えぇい!ちょこまかと鬱陶しい奴め!!」

―ブォォォンッ!!シュバッッ!

ゾイドマニア「なに!?跳んだだと!?」

―クルン、スタッ

ジャイアン「のび太、今だ!!」

361 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ゾイドマニア「なに!?」

のび太「いっけぇぇぇ!!」

―ドゴォォォン!!!!

しずか「やったわ!」

ドクター・ディ「あ…あの小僧、また…。」

―シュゥゥゥゥゥゥゥ………

ジャイアン「どうだ?」

デスザウラー「グォォォォ!!」

一同「!?」

ジャイアン「は…外したのか!?」

のび太「いや、当たったハズだよ!威力が…砲撃の威力が足りなかった…!」

ゾイドマニア「カノントータス…。そんな物がお前らの切札とはな。」

―ブォンッ!ガッシャアァン!

ジャイアン「うわぁぁ!!」

のび太「ジャイアン!!」

しずか「剛さん!!」

362 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ゾイドマニア「オレの目的達成のため…。まずはお前から消えてもらおう!」

―ズゥン、ズズゥン…

しずか「剛さん、逃げて!!」

ジャイアン「ぐ…だ…ダメだ。アイアンコングの足がやられて…。」

―グググ…バチッ…バチバチ

―ズゥン、ズゥン

アーバイン「おいおい!剛の奴ヤバイぞ!!」

バン「ジャイアン!くそ!動いてくれ、ライガー!」

―ズゥン、ズゥン

ゾイドマニア「消えろぉ!!」

のび太「ジャイアァァン!!」

ジャイアン「くっそぉぉぉ!!」

―大丈夫です!

ジャイアン「!?」

―バシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…………パァァァァァァァ

363 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
まさか...パルスくるか!?

364 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ゾイドマニア「な…なんだ?」

―アイアンコングの傷は直しました。この場から離れましょう!

ジャイアン「そ…その声は…、パルス!?」

―ドドッ、ドドッ、ドドッ

ゾイドマニア「なに!?アイアンコングの足は完全に潰れたハズ!…まさか奴らをこの星に連れてきたオーガノイドの仕業か?」

のび太「ジャイアン!いったい、どうやって…」

―皆さん、遅くなって申し訳ありません。

のび太「そ…その声は!?」

しずか「パルスさん!?」

―エネルギーを蓄えるのに時間がかかってしまいました…。皆さん、ここまで本当によくやって下さいました。本当にありがとう。

ジャイアン「礼を言うのはまだ早いぜ。」

のび太「そうだよ。今はとにかくあいつを何とかしないと…。」

―えぇ、そうですね。ここからは私も共に戦います!あいつを…破滅の魔獣を倒しましょう!

ジャイアン「でもどうする?のび太のカノントータスでもダメージが与えられないんじゃあ…。」

のび太「カノントータスの砲撃は距離が遠いと威力が落ちちゃうんだ。もっと近づいて、至近距離で撃てば…。」

しずか「カノントータスではデスザウラーの攻撃はかわせないわ。近づくなんて自殺行為よ!!」

365 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ドゥン、ドゥン、ドゥン、カチッ…カチッ…

アーバイン「ちっ、とうとう弾切れか…。剛はなんとか助かったみたいだが、このままじゃ全員…。」

ハーマン「撃ち尽くした武器は捨てろ!もう補充用の弾もないぞ。…これより、オレはゴジュラスで特攻を仕掛ける。奴に隙が出来たら、総攻撃を開始しろ!」

オコーネル「そ…そんな!大尉!大尉が亡くなったらお母上が…」

ハーマン「オコーネル…、ここで奴を仕留めねば、どっちにしろ未来はないのだ…。ん?な…なんだ、あれは?」

―ドドッ、ドドッ、ドドッ

シュバルツ「あれは…あの少年のアイアンコング?いったい何のつもりだ?」

―ドドッ、ドドッ

バン「あいつら…いったい何やってんだ?」

ムンベイ「さぁ?やけになった…ってわけじゃないよね?ぷっ…。こんな時だってのに…。」

アーバイン「こんな時にふざけてる場合か?」

ドクター・ディ「全く、おかしな連中じゃ。」

―ドドッ、ドドッ、ズザッ

ゾイドマニア「…いったい、なんのつもりだ?アイアンコングでカノントータスを背負ったりして…。まさか、それでオレに勝つつもりか?」

ジャイアン「のび太、あいつの攻撃はオレが全部かわしてやる!お前は砲撃に集中しろ!」

のび太「うん!任せたよ、ジャイアン!」

366 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ドゥンッ、サッ、ズゴゴォォ、ピュウピュウン…ドン、ドドォン!

ゾイドマニア「く…こいつ…。カノントータスを背負っているくせに、さっきよりも速く…。」

ジャイアン「のび太、振り落とされんなよ!」

のび太「うん!」

アーバイン「あいつら、どうやらマジみたいだな…。」

ムンベイ「そうだね…。私らの運命はあいつらにかかってるんだ…。………ぷっ。やっぱり可笑しいや。」

―ドゥンドゥン、ピュウゥン、ダダダダ、……ドンッ、ドゴォォン!……バッ、ザザッ

ハーマン「…大したガキ共だ。」

シュバルツ「あぁ、全くだ。共和国のゾイドと帝国のゾイドを合体させて戦うとはな。我々には無かった発想だ…。」

ハーマン「しかし…、あまり長引くとまずいぞ。気づいているか?」

シュバルツ「…あぁ。破壊したハズの武装が復活し始めている。あのデスザウラー…、自ら回復しているんだ。」

―ガパッ、ドドドドドドド……………………ヒューン、ヒューーン……グサッ、グサグサグサッ

ジャイアン「うぉ!あっ、あぶねっ!!」

ゾイドマニア(いいぞ。ここにきてデスザウラーの治癒能力が高まってきた。荷電粒子の吸入ファンももう少しで回復する!その時がこいつらの最後だ…。)

367 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
>>荷電粒子の吸入ファンももう少しで回復する!その時がこいつらの最後だ…。
死亡フラグwwwwwwwwww

368 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ピュウ、ピュウゥン、ドドドドドド…ピュウ、ズドドドド

ジャイアン「く…くそぉ…。なんて武器の数だ…。近づくどころか、どんどん離される…。」

―ピュウ、ピュウゥン…ドンッ、バッ、サッ

ハーマン「どうやら奴も気づいているようだな。砲撃で距離を取りながら時間を稼ぐつもりだ。」

シュバルツ「あぁ。荷電粒子砲が復活するまでの時間をな。そうなれば我々の負けだ。」

ハーマン「くっ…。援護しようにも、銃弾もない我々のゾイドでは、近づくだけでかえって足手まといになってしまう…。」

アーバイン「くそぉ!!あいつらが戦っているってのに、オレ達には何も出来ねぇのか!?」

ドクター・ディ「信じて見守るのじゃ。」

アーバイン「なに!?」

ドクター・ディ「奴らはこの星を救うためにやってきて、わしらのために戦ってくれておる…。ならばその勝利を信じて待つしかあるまい?」

アーバイン「………死ぬなよ、剛。」

―ドドドドドド……ヒュー、ヒューン……グサグサッ、ザクザクザクッ

ゾイドマニア(ふふふ…。いいぞ。もう少しだ。奴らにはもう飛行ゾイドもない。吸入ファンの復活を妨げる術もない。)

―…………グググ……グルン……

369 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ピュウ、ピュウゥン…ドォォン

ジャイアン「ちくしょう…。のび太、待ってろよ!今、あいつの側に行くからな!」

のび太「ジャイアン…。」

―グルン…グルン…グルングルングルン…

ゾイドマニア(いいぞ、そろそろ撃てそうだ…。)

ゾイドマニア「のび太くん、ジャイアン…。ここまでよく戦ったね。本当に凄いよ。とても子供とは思えない。それだけに……残念だ。出来る事なら、君達と共に歴史を作りたかった…。」

ジャイアン「何言ってやがんだ!?オレ達はまだ負けてねぇぞ!」

ゾイドマニア「ふふ…。その強さも、オレの心の中に留めておくよ。」

―キィィィィン…………

のび太「あ…あ…そんな…まさか…。」

ジャイアン「ば…馬鹿な…。何で…?撃てるわけが…。」

ハーマン「だ…駄目か。」

アーバイン「た…剛。」

ゾイドマニア「さよならだ…。」

―ィィィン………

370 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
?「ギィィィィィィィヤァァァァァァァ!!!!!」

―ヒューーーーーーーーーン

一同「!?」

ハーマン「な…なんだ、あの巨大な飛行ゾイドは!?」

ゾイドマニア「ば…馬鹿な…。何故、あれがここに…。いったい誰が動かしているんだ!?」

のび太「あ…あれは…」

しずか「赤いサラマンダー!?」

ジャイアン「スネ夫だ!スネ夫に決まってる!!」

赤サラマンダー「ギィィヤァァァァァ!!」

スネ夫「皆、ごめん!僕も…、僕も戦うよ!!皆が戦ってるのに…、僕だけ逃げるなんて出来ない!!」

―ヒューーーーーーーン……ダダダダダダダダダダダダ…………ドゴォォォォォォォォォン!!

ゾイドマニア「や…やめろ!やめろぉぉぉぉ!!!!!!」

のび太、ジャイアン「!??」

371 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ゾイドマニア「何故そいつがここにいるんだ!?やめろ!!動かすな!赤いサラマンダーは希少なんだぞ!!オレの一番のコレクション……、地下格納庫に隠しておいたのに…。」

―ヒューーーーーーーン……ダダダダダダダダ…

ゾイドマニア「あぁぁぁぁぁ!!もうよせ!!撃つな!!埃がつく!あ…ぁ、そんな所を飛ぶな!傷がつく!!!」

―ヒューーーーーーーン……

ゾイドマニア「うわぁぁぁぁぁ!!よせぇぇ!やめてくれっ……………はっ!?しまった!あ……アイアンコング達はどこへ!?」

―ガシッ

ゾイドマニア「!?」

―カノントータスにも力を送ります。思いきり撃ってください!

ジャイアン「こんな近くなんだ、絶対に外すなよ!」

のび太「うん!」

ゾイドマニア「こ……こいつら、デスザウラーの胸によじ登って…」

ジャイアン「行け!のび太!!」

のび太「うわぁぁぁぁぁ!!!」

―ドゴォォォォォ………メキ……ベキベキ…ォォォ…バキバキ、バキン…ォォォ…ズボァ!!!……ズドドォォォォォォォォォォォ…………………

デスザウラー「グゥゥゥゥゥゥゥゥゥオォォォォォォォォォ…………………」

372 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
フラグ回収

373 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
続き来い来い

374 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
アーバイン「や…やった…。」

ハーマン「た…倒したのか?」

ムンベイ「やったやったぁ!!」

バン「ジャイアン、のび太、スネ夫…………っく〜〜〜、よっしゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

フィーネ「やったわね、バン!!」

ドクター・ディ「やれやれ…。寿命が縮んだわい。」

―ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!

―ドォン!……ドンドンドン……ドゴォン!!……ドグァァン!!!

のび太「デスザウラーが爆発していく…。」

ジャイアン「……パルス、あいつを捕まえてきてくれ。」

―!?…わかりました。

―バシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン……カッ!

ゾイドマニア「!?」

―ガシッ……バシュゥゥゥゥゥゥゥ……

―ドドドドドド…ドッッッッッッッゴォォォォォォォーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!

375 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ヒューーーーーーーン……、ザシャアァ、ガシャン、ガシャン

スネ夫「皆、大丈夫だった!?」

しずか「スネ夫さん!」

のび太「スネ夫!」

ジャイアン「こんにゃろぉ、遅すぎんだよ。」

スネ夫「ご…、ごめんごめん。」

ドラえもん「………………う………。」

しずか「ドラちゃん!?」

のび太「ドラえもん!?ドラえもん!ドラえもん!!」

ドラえもん「の…のび太くん…。み…皆、デスザウラーは…。」

ジャイアン「安心しろ。もうやっつけた。」

ドラえもん「そうか…、よかった…。」

のび太「ドラえもぉ〜〜ん……うわぁぁ〜〜〜〜ん!!」

しずか「……これで、終わったのね。」

ジャイアン「あぁ、オレ達が勝ったんだ…。」

376 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
バン「おぉーーーーい!」

―ダッ、ダッ、ダッ、ダッ

ジャイアン「バン、皆!」

バン「やったな!ジャイアン、皆!」

ムンベイ「本当に凄いよ、あんた達!」

アーバイン「お前らがここまでやるとはな…。」

ハーマン「お前達には共和国を、いや、惑星Ziを代表して礼を言わせてもらう。本当にどうもありがとう。」

ジャイアン「い…いや、そんな…皆が手伝ってくれたお陰だよ。」

ルドルフ「皆さんがいなければ、私もガイロス帝国もすでにありませんでした。本当にありがとうございました。」

ドクター・ディ「お前さんらはまさしく救世主じゃな。」

パルス「私からもお礼を言わせて下さい。皆さん、本当にありがとうございました。これで惑星Ziの危機は完全に消えました。」

スネ夫「よ…良かった…。これで僕達も家に帰れるね。」

しずか「えぇ。あぁ、早くシャワー浴びたいわぁ…。」

377 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
バン「ジャイアン…、帰るのか?」

ジャイアン「あ…あぁ。」

バン「で…でもさ、すぐ帰る必要無いんだろ?しばらくこっちにいろよ。もっとゾイド乗ろうぜ!」

ジャイアン「あぁ!そうだな!」

パルス「申し訳ありませんが…、それは出来ません…。」

一同「え!?」

ジャイアン「な…なんでだよ、パルス!?」

パルス「先ほどゾイドマニアが言っていた通り、この星と地球は時空間の歪みによって一時的に繋がっただけなのです。
歪みの原因であるデスザウラーがいない今、歪みは徐々に修復されていくでしょう。完全に歪みが無くなれば、私達はもう地球と惑星Ziを行き来することは出来ません。」

しずか「そ…そんな…。」

スネ夫「じゃ…じゃあ、地球に帰ったらもうここには来れないの!?永久に!?」

パルス「えぇ…。」

ジャイアン「そ…そうか。」

バン「ジャイアン…。」

378 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
まだ終わりじゃいよな

379 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―カチャカチャ、カチャ……

のび太「ガンスナイパーはどうですか、ドクター・ディ?」

ドクター・ディ「ふむ…。装甲とコクピットは派手にやられとるが、コアとメモリは無事のようじゃ。これならなんとか直るじゃろう。」

のび太「そうですか…。良かったぁ〜。」

ドクター・ディ「……大したもんじゃな、お前さんも…。…どうじゃ?お主一人こっちに残らんか?」

のび太「え?」

ドクター・ディ「お前さんならば、わしがもっと凄いゾイドを作ってもその力をさらに引き出せそうじゃ。どうじゃ?乗ってみたいじゃろ?」

のび太「…で、でも…。僕…僕…。」

ドクター・ディ「…ふふ。冗談じゃ。……小僧、お前名前はなんといったかな?」

のび太「僕、野比のび太です。」

ドクター・ディ「のび太か…。覚えておくとしよう。向こうに帰っても元気でな、のび太。」

のび太「…はい!」

380 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
そういやゾイドイヴについては特に触れられてないな

381 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ジャイアン「アーバイン、ありがとうな。お前のお陰でオレ、強くなれたよ…。」

アーバイン「礼なんてすんな。感謝してんのはこっちの方だ。お前らはこの星を救ってくれたんだぜ。……本当によくやってくれたな、剛。」

ジャイアン「いやぁ、オレ達だけじゃどうしようもなかったよ。」

バン「ジャイアン、向こうには生きたゾイドはいないんだろ?」

ジャイアン「…あぁ。」

バン「寂しいな……。」

ジャイアン「……。」

アイアンコング「グゥゥゥゥ………。」


ドラえもん「ではあのゾイドマニアは僕達が責任もって、タイムパトロールに引き渡します。」

ハーマン「あぁ、頼む。我々には裁ききれないだろう。」

シュバルツ「プロイツェンの方は我々に任せてくれ。」

パルス「皆さん、そろそろ行きましょう。準備はいいですか?」

一同「………。」

382 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ルドルフ「皆さん、本当にどうもありがとうございました。どうかお元気で。」

ドラえもん「陛下も、体には気をつけて下さいね。」

シュバルツ「今度こそ、我々が守り通して見せる。安心してくれ。」

ハーマン「お前達のような子供がいたとはな。お前らのことは永遠に語り継がれるだろう。」

ドクター・ディ「そんときは、子供達をスパイと勘違いして捕まえちまった間抜けな大尉さんの話もいれんとな。」

ハーマン「う……む……。」

一同「あははははは!」

ムンベイ「ありがとね。あんたらのこと忘れないよ。」

アーバイン「剛。向こうでも負けんなよ。」

ジャイアン「おう!オレ様、喧嘩は強いんだ。誰にも負けないぜ!」

スネ夫「なんか、いつものジャイアンに戻ってるよ…。」ボソボソ

バン「ジャイアン、皆………………元気でな!!!!」

ドラえもん一行「…うん!」

383 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ズシン、ズシィン……

ジャイアン「ジャイアンコング!?」

ムンベイ「あんたについて行きたがってるみたい。」

アイアンコング「グォォォォォ!」

ジャイアン「ジャイアンコング…。」

アイアンコング「グゥゥゥゥ…。」

ジャイアン「ジャイアンコング!お前は連れていけない!」

アイアンコング「グゥゥ………。」

ジャイアン「…だけど忘れんな!オレとお前は心の友だ!!心の友ってのは、どんだけ遠く離れても絆は切れないんだ!忘れるな!どこにいてもオレ達は繋がっている!!」

アイアンコング「グゥ………グォォォォォ!!」ドンドンドン

パルス「皆さん、いいですか?行きますよ。」

―ギュワァァァ………

―ありがとう!……ありがとう!!

―キィィン!!

………

……

384 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
あああああああああああ終わっちゃううううううう

385 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ヒュィーーーーーーーン…………バリバリ……バリ………

パルス「やはり…、時空の歪みが少なくなっていますね。」

スネ夫「ち…ちゃんと帰れるよね…?」

パルス「えぇ、大丈夫です。任せて下さい。私達が地球を発った日の、あの裏山でいいですね?」

ドラえもん「はい。そこにお願いします。」

ジャイアン「戻ったらまずは、こいつをタイムパトロールにつきだしてやる!」

ゾイドマニア「………。」

パルス「皆さん、本当にどうもありがとうございました。皆さんのお陰であの星は救われました。」

ジャイアン「いいって。オレ達も生きてるゾイドに乗れて本当に楽しかったぜ。」

パルス「ジャイアンさん………。アイアンコングと合体したとき、深い愛情と信頼を感じました。あれこそが、人とゾイドの理想の関係なのかもしれません。」

ジャイアン「あぁ、あいつとオレは心の友だからな!」

パルス「心の友……。」

スネ夫「顔もそっくりだしね。」

ジャイアン「こいつぅ!」

―ガツンッ!

スネ夫「いっっったぁぁ!!」

386 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―ヒューーン……

パルス「間もなく着きますよ。衝撃があるので、私から離れないでくださいね!」

―キュィィィィィィィィィン……カァァッッ!!

のび太「わっ!」


―裏山

―シュゥゥゥゥゥゥゥ………

スネ夫「も…戻った…。やった!帰ってこれたんだ!」

しずか「良かったぁ〜。」

パルス「皆さん、改めてありがとうございました。私は歪みが消える前に戻ります。皆さんのことは忘れません…。」

ドラえもん「こちらこそ、本当にありがとうございまし……」

ジャイアン「あぁ!!」

一同「!?」

ジャイアン「ゾイドマニアの奴がいねぇ!!いったいどこに行ったんだ?」

ドラえもん「な…なんだって!?」

387 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
まさかまだまだ続きあるのかああああああ!?

388 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
まさかのgf編突入&デスザウラー復活フラグか

389 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/16(火) NY:AN:NY.AN ID:???.net
いやいやここで終わらんといかんでしょ

390 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/16(火) NY:AN:NY.AN ID:???.net
いやまだだろ

391 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/16(火) NY:AN:NY.AN ID:???.net
のび太「そんな!さっきまで一緒にいたのに!!」

スネ夫「まさか…未来の道具で!?」

ドラえもん「そんなハズはないよ!ゾイドマニアの持ってた道具は全て没収したんだ!」

パルス「もしかしたら……。」

一同「?」

パルス「最後の時空を越えるタイミングで、私から離れたのかもしれません。」

ジャイアン「そ…そうなるとどうなるんだ?」

パルス「運が良ければどこかの空間に吐き出されます…。もしくは…、永遠に時空の狭間をさ迷うことになります……。」

しずか「そ…そんな…。」

スネ夫「…。」ゴクッ

ジャイアン「自業自得っちゃ自業自得だけど…。」

のび太「少し可哀想だね…。」

一同「……。」

392 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/16(火) NY:AN:NY.AN ID:???.net
パルス「……では、私は戻ります。皆さん、どうかお元気で!」

ドラえもん「はい。皆さんによろしく。」

ジャイアン「ジャイアンコングのこともよろしくな。もう壊されたりしないように。」

―ギュワァァァ………

パルス「えぇ、わかりました。…それでは…さようなら!」

―キィィン!!

………

……

のび太「行っちゃったね…。」

ジャイアン「あぁ…。」

しずか「なんだか夢を見ていたみたい…。」

一同「………。」

ドラえもん「さ、僕らも帰ろう。」

一同「うん!」

393 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/16(火) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ゾイダーの失踪と聞いて続きフラグかと思ったがそんなことはなかったぜ

394 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/16(火) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―2週間後、空き地

子供A「おーい!これ見ろよ!」

のび太「あ、コロコロコミック。」

ドラえもん「最新刊だ。もう出てたんだね。」
子供A「新しいゾイドが発売されるんだぜ。見ろよ、これ!カッコイイぞぉ〜。」

スネ夫「へぇ〜、どれどれ?………わわっ!こ…これは!」

ジャイアン「で…デスザウラー!?」

のび太、ドラえもん、しずか「えぇ!?」

子供B「カッコイイよなぁ〜。めちゃめちゃ強そうだ。欲しいなぁ…。パパ買ってくれないかな?」

子供A「どうせスネ夫は買ってもらうんだろ?」

スネ夫「え!?あ……あぁ…そうね…。どうしようかな…。」
子供B「いいなぁ…。買ったら見せてくれよ。な?いいだろ?」

スネ夫「う…うん。はは…。」

しずか「なんだか複雑な気分ね…。」

のび太「う…うん。」

395 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/16(火) NY:AN:NY.AN ID:???.net
しずか「あら?」

ドラえもん「ん?どうしたの?」

しずか「これ!この記事見て!」

のび太「ん?あっ、ゾイドの開発者がインタビュー受けてる。」

ジャイアン「へぇ〜。ゾイド作ってんのってこんな奴だったのか…。」

しずか「ねぇ…。この人、見覚えないかしら?」

のび太「え?う〜ん…言われてみれば…」

ジャイアン「見たことあるような…」

ドラえもん「あっ!ゾイドマニアに似てる!」

一同「!?」

ドラえもん「10歳ぐらい年をとってるけど…、ゾイドマニアにそっくりだ!」

のび太「ど…どういうこと!?」

ドラえもん「う〜ん…、もしかしたら………。あの時ゾイドマニアは時空の狭間に取り残されただろ?」

のび太「うん…。」

ドラえもん「その後、10年前の日本にたどり着いたのかもしれない。それから玩具会社に入って、ゾイドを作っていたのかも…。」

のび太「そ…そんな…。」

396 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/16(火) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ジャイアン「あんにゃろぉ〜!!」

―ダッ

ドラえもん「ジャイアン!どこへ行くの!?」

ジャイアン「決まってんだろ!あのやろぉを取っ捕まえて、タイムパトロールに突き出すんだ!」

ドラえもん「…。」

ジャイアン「あいつがやったこと、忘れたわけじゃないだろ?」

しずか「…そうね。でも……」

ジャイアン「でも?」

しずか「私達が遊んでいたゾイドって、この人が作ったのよね…。この人がゾイドを作らなければ、私達はゾイドのことを知りもしなかった…。」

ジャイアン「!?」

ドラえもん「ずっと不思議だったんだ。なんで地球に惑星Ziのゾイドと同じ形の玩具があったのか…。」

のび太「あの人が繋いでいたんだね…。」

ジャイアン「…。」

397 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/16(火) NY:AN:NY.AN ID:???.net
しずか「今あの人を捕まえたら、これからはもう新しいゾイドも発売されなくなってしまうかも…。」

のび太「僕、ガンスナイパー欲しいなぁ…。」

ジャイアン「わ…わかったよ!捕まえに行くのはやめだ!」

のび太「でもさ、ドラえもん。ゾイドマニアは元々ゾイドが好きだったんだろ?でもゾイドはゾイドマニアが作ったもので???あれれ??」

ドラえもん「その辺はタイムパラドックスになっちゃってるね。でも大丈夫。時間が経てば元に戻るよ。」

スネ夫「ねぇ、皆。ここ読んでよ。」

ゾイドマニア『…そうですね。子供達がゾイドに触れた時、そこに物語が生まれます。それは人によってそれぞれ違いますが、それぞれが素敵で大切な物語です。だからそれを皆で大切にしてもらいたいですね。』

しずか「なんだか10年で変わったみたいね。」

のび太「ジャイアンの言葉で反省したんじゃない?」

ジャイアン「ふん、どうだか。…まぁ、しっかりゾイド作ってくれたらいいけどよ。」

子供A「お〜い!またゾイド乗って遊ぼうよ!」

一同「うん!」

398 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/16(火) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―惑星Zi、砂漠

―ガシャガシャガシャガシャ……

―ドドッ、ドドッ、ドドッ……

盗賊A「ちくしょう!これでも喰らえ!」

―ピュウ、ピュウ……サッ、サッ

盗賊A「か…かわした!?」

―ドドッ、ドドッ…キュィィィィ……ズバァッ

盗賊B「ひぃぃぃぃ!!」

盗賊A「くっそぉ!なんなんだお前は!?なんでそんな強いんだ!?」

バン「何でだって?そんなの当たり前だろ!オレとライガーが心の友だからだ!な、ライガー?」

ブレードライガー「ガォォォォ!!」

399 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/16(火) NY:AN:NY.AN ID:???.net
―平和の丘

彫刻家A「停戦記念の彫像立てるのはいいけどよ。なんでアイアンコングとカノントータスなんだ?」

彫刻家B「さぁな。帝国のゾイドと共和国のゾイドだからじゃないか?」

彫刻家A「しかもアイアンコングがカノントータス担いで…。なんか間抜けだよな。」

彫刻家B「それでも帝国の皇帝陛下がそうやって作れってんだから、作るしかないだろ?」

彫刻家A「ま、そうだな。じゃあ、取りかかるか。」

彫刻家B「おう。」









《ドラえもん のび太と機獣大丈戦争・終》

400 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/16(火) NY:AN:NY.AN ID:???.net
職人さん完結乙!
面白かった!!

401 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/16(火) NY:AN:NY.AN ID:???.net
完結乙!

402 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/16(火) NY:AN:NY.AN ID:???.net
最後の最後でタイトル誤字った……orz

何はともあれ終わりました
ここまで読んでくれた人本当にありがとう
あと後半連投防止のためにレスしてくれた人、本当にありがとう
めちゃくちゃ助かりました

パソコンが長期規制に巻き込まれてて、携帯で打っていたせいか本当に誤字が多い…
読みづらくて申し訳ないです

一応大長編ドラえもんを意識して90〜120分で終わる物語にしました
そのお陰で出番なくなった盗賊仮面やらオカマさんには申し訳ない

アニメゾイドのストーリーも結構忘れてて設定とかも誤りあるけど、雰囲気だけでも楽しんでいただければ

また機会があったらこんな感じで書きたいなぁ

403 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/16(火) NY:AN:NY.AN ID:???.net
>>402
はやくレスをワードにコピペして
藤子プロに原稿を売りに行くんだ!!

404 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/17(水) NY:AN:NY.AN ID:???.net
>>402
凄く良かった
本当にありがとう

405 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/17(水) NY:AN:NY.AN ID:???.net
同じ小学舘だし、こういうコラボがあっても良かったな
アニメや映画とは言わなくても、せめてコロコロ誌上とかで

406 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/17(水) NY:AN:NY.AN ID:???.net
>>402
おもしろかったよー
しかし2つの星のゾイドの関連はわからずじまいか
続編で解明とかあったらうれしいな

407 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/17(水) NY:AN:NY.AN ID:???.net
動画化して欲しいな。ハルヒのエンドレスエイトとドラえもんの絡みみたいに

408 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/17(水) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ゴジュラス→OS化→「ざけんなゴラァ!なに人のコアいじくってくれとんじゃ!舐めとんのかコラァ!!」

アイアンコング→OS化→「なんでこんなことするのですか?私に何か至らない点がございましたでしょうか…。」

ってイメージだな

409 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/17(水) NY:AN:NY.AN ID:???.net
誤爆した…スマンorz

410 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/17(水) NY:AN:NY.AN ID:???.net
そもそも大異変が起きた時点で共和国はゼネバスとガイロス相手に80年も戦争続けてたんでしょ?
一方のガイロスは大異変まで5年しか戦争してない
しかも瀕死のゼネバスも吸収してるわけだからこの時点ですでに差があったんじゃない?
もとの国力の差がどの程度あったかは知らないけど

411 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/17(水) NY:AN:NY.AN ID:???.net
なんだかスレが違う方向に向き始めてるぞ

412 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/18(木) NY:AN:NY.AN ID:???.net
アニメ新作出ないかな

413 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/19(金) NY:AN:NY.AN ID:???.net
保守

414 : 忍法帖【Lv=3,xxxP】(1+0:8) :2013/07/19(金) NY:AN:NY.AN ID:9amVUla0.net
のび太「ゴジュラスほしい」

415 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/19(金) NY:AN:NY.AN ID:???.net
時間止められて解体されて終わり

416 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/19(金) NY:AN:NY.AN ID:NmoQb0U2.net
面白いな 職人さん乙

417 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/19(金) NY:AN:NY.AN ID:???.net
ドラえもん のび太の機獣大戦争

2112年9月3日〜
全国ロードショー

今前売り券を買うと、ゾイドに乗せて遊べる1/72のドラえもん達のフィギュアが付いてくるよ

ドラえもん「皆のゾイドに乗せて遊んでね。うふふふふ。」




みたいなね

418 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/20(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
今までのssでは出来杉やはる雄、安雄とか出なかったけど
これからでるとしたらな乗りそうなゾイド纏めてみた

出来杉:コマンドウルフ

はる雄:ゴルドス

安雄:ダークホーン

419 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/20(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
なんかゾイドネタ濃すぎて面白くなかった

420 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/20(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
>>419
いや十分ドラえもん成分とゾイド成分のバランスが整っていたと思うが

421 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/20(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
>>420
けんかすんなよ

422 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/20(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
俺ゾイド無印見てないからな
所詮コアゾイダーを喜ばすためだけの同人SS

もっと初心者に分かりやすくすべき

423 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/21(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
>>422
分かりやすいと思うが...

424 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/21(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
無印見てないけど楽しめたよ

425 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/21(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
新作を書こうと思っているのだが前の有志の人が書いてくれたのとかぶらないように
今度のはバトスト基準野にしようと思っているのだがはたしてドラえもんとマッチするだろうか?

426 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/21(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
>>425
書いてみんとわからん

427 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:8) :2013/07/21(日) NY:AN:NY.AN ID:???.net
確かにシンクロしてると思う

428 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/24(水) NY:AN:NY.AN ID:???.net
保守

429 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:8) :2013/07/25(木) NY:AN:NY.AN ID:???.net
勿論同調してるだろ

430 :名無し獣@リアルに歩行:2013/07/30(火) NY:AN:NY.AN ID:???.net
430get

431 :名無し獣@リアルに歩行:2013/08/05(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
なかっち 動画
http://www.youtube.com/watch?v=z2qK2lhk9O0s



みんなで選ぶニコ生重大事件 2012
http://vote1.fc2.com/browse/16615334/2/
2012年 ニコ生MVP
http://blog.with2.net/vote/?m=va&id=103374&bm=
2012年ニコ生事件簿ベスト10
http://niconama.doorblog.jp/archives/21097592.html


生放送の配信者がFME切り忘れプライベートを晒す羽目に 放送後に取った行動とは?
http://getnews.jp/archives/227112
FME切り忘れた生主が放送終了後、驚愕の行動
http://niconama.doorblog.jp/archives/9369466.html
台湾誌
http://www.ettoday.net/news/20120625/64810.htm

432 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:8) :2013/08/05(月) NY:AN:NY.AN ID:???.net
当然同感しましょう

433 :名無し獣@リアルに歩行:2013/08/24(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net ?2BP(184)
ほんと終わっちまったなこのスレ 新しいss書こうかな

434 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:8) :2013/08/24(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
当然似合うだろ
無論似合ってるだろ

435 :名無し獣@リアルに歩行:2013/08/24(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
物語はいつか終わるさ

436 :名無し獣@リアルに歩行:2013/08/24(土) NY:AN:NY.AN ID:???.net
だが新しく始まる

437 :名無し獣@リアルに歩行:2013/10/07(月) 00:17:35.91 ID:pWZ4YbnQ.net
昔ゾイド星からホエールキングがいっぱいドラえもんのいる地球に攻めてくる話を見た
大量のギルベイダーやデススティンガー、改造デスザウラーとかが暴れまくって
地球もなんかえげつない戦いかたで応戦してた
ジャイアンが特攻して、ドラえもんがバケモノになったのは覚えてる

438 :名無し獣@リアルに歩行:2014/03/21(金) 19:12:02.08 ID:???.net
ジャイアンコングって名前だけで子供うけはバッチリよ
ぜひ映画化して欲しい

439 :名無し獣@リアルに歩行:2014/04/09(水) 09:49:03.48 ID:???.net
ゾイドラエモン(狸型)

440 :名無し獣@リアルに歩行:2015/03/14(土) 00:15:34.60 ID:nFV40V0T7
F先生はSFやプラモに明るいし、ガンダムやイデオンとかも好きでしょっちゅうパロってたくらいだからコラボ持ち掛けられたら喜んで描きそうな気がする

441 :名無し獣@リアルに歩行:2015/05/27(水) 22:20:16.31 ID:N/+LJe4C.net
>>437

それ何てタイトル?

442 :名無し獣@リアルに歩行:2015/06/26(金) 17:11:37.56 ID:6D8fG1j+.net
【朝日新聞】『しつもん!ドラえもん』で「(五輪を)日本と韓国は協力して
準備することにしているよ」にネットで疑問の声も
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1391237446/

443 :名無し獣@リアルに歩行:2023/09/06(水) 22:46:19.66 ID:YVhauJEP+
GWの予約を取り終えてから捜査か゛貧弱になるGW開始と合わせて16億もの税金を詐取したと白々しく公表した詐欺組織近畿日本ツーリスト
全額返金すれば済む問題じゃないのは明らか、最低でも160億は罰金を科して、知りながら黙っていた従業員含めてとっとと懲役にしろよ
観光(笑)は産業て゛はなく、温室効果ガスに騒音にコロナにとまき散らして地球破壊して気候変動させて土砂崩れに洪水、暴風、猛暑.干ばつ
大雪にと災害連發させて大勢殺害して住民の私権侵害して知的産業に威カ業務妨害して私腹を肥やす史上最惡の強盗殺人テロなわけだが、
このクソテ口リストどもがまき散らしたコロナによって多くの人々の生活に仕事にと破壊されながら.そんな外道に無辜の住民から強奪した
莫大な血税をくれてやるという常軌を逸した自民公明の悪質さがよく分かる事例、民主主義国なら間違いなく本社やら国土破壊省ビ儿やらに
火炎瓶投げ入れられたりと大騷ぎになっているだろうに、北朝鮮人民の遺伝孑を濃縮したような奴隷体質クソジャップはどうしようもないな
懲りずに広島地球破壊サミットだの気候変動推進万博た゛のテ□国家丸出しのキチガヰ税金泥棒どもをスルーして殺されないて゛済むと思うなよ
(羽田)Τtps://www.call4.jp/info.phP?tУpe=items&id=I0000062 , Tтps://haneda-ProjeСт.jimdofreе.com/
(成田)Τtps://n-souonhigaisosyoudan.amebaownd.Сom/
(テロ組織)ttps://i.imgur.com/hnli1ga.jΡеg

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