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【クラシックの迷宮】 片山杜秀 7 【パンドラの箱】

670 :名無しの笛の踊り:2020/05/26(火) 20:39:21 ID:tR8s073e.net
>>663
「明らかに戦後の作品のほうが芸術として高みに達していると思います。」というのは、
あなたがご指摘くださった、私の
「敗戦直後〜60年代くらいの若手である間宮や芥川や黛や矢代の曲は、
80〜90年代にもう一人前として活躍していた西村や池辺や吉松や細川と比べて、
優れているのは明らかなように思います。」
と同じく、かなり主観的なもののように思えます。
別に主観的な評価を禁ずるわけではありませんが、揚げ足取りの対象にはなってしまいます。

「むしろ戦前、戦中の方向がずっと拡大されたとして、そこにどのような音楽があったでしょうか。」
ということですが、片山さんは『日本戦後音楽史・上』(平凡社、2007)にて
「こうした事例を見ると、それが国策であったとはいえ、日本の作曲家が管弦楽作品
を作る力を最初に蓄えたのは、この戦争末期の時代ではなかったろうか。」と述べています。(18頁)
片山さんはこの言説をいたるところで述べていて、例えば2017年のサントリーサマーフェスティバルの
動画なんかでも同じようなことを言っています。
(https://www.youtube.com/watch?v=sxcYGS1hSTc)
もちろん、はっきりと「戦後の管弦楽は優れている」と断言はしていないものの、片山さんの語り口は、
あなたの否定する戦中の日本クラシック音楽の可能性を、明らかに評価していると思うのです。

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