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オーディオ・マキャベリズム Ver.1.0

204 :名無しさん@お腹いっぱい。:2019/11/30(土) 19:30:31 ID:TagW84Rw.net
RCAのモニタースピーカーLC-1Aは、低音の分割振動を分散させるイボチンと
高域を拡散させる蝶々の羽が特徴的だが、モノラル期の1号機はこれらがなく
コーン型ツイーターの同軸型という極めて平凡な造りだった。
音の方は真っ当なもので、リビングステレオは基本的にこれで製作された。

このスピーカーの当時の評価で興味深いのがBBCの1952年のレポートで
パルメコに選定するにあたって競合製品を計測している。
ttps://www.bbc.co.uk/rd/publications/rdreport_1952_05
蝶々の拡散は正面では3kHzと4.5kHzを塞いでいるが
15〜30°オフセットしたときに滑らかになるように調整されている。
一方で10kHz以上は30°より指向性がずっと狭くなっている。
また中域のレスポンスの高さに比べ、高域がおとなしく設定されており
この機種がAR-3a同様の東海岸系のサウンドを継承していたことが伺える。

当時のBBCの判断では、HMVの高級電蓄でもそうだったが
中高域がおとなしくスピーチの聞き取りにくいものはそもそもNGで
この辺もレコードとラジオを完全に分離していた英国ならではの事情がある。
とはいえ放送品質も向上すれば、この特性のほうがスタンダードになると予想していた。
この辺が、現在から見下ろす時代感の違いを理解する手掛かりである。

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