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古代ローマを語ろう【ローマ人の物語】42

385 :世界@名無史さん:2020/08/11(火) 00:38:54 ID:0.net
>>383
将軍としてはまれにみる成功を収めてるんで、そこは評価すべき
お飾りでない彼個人の軍事的才覚でポンペイウスに次ぐ広大な領土を切り拓いており
しかもポンペイウスを直接対決で破っているので「古代ローマ史上No1の成功を収めた将軍」と言ってほぼ差し支えない

女にモテたのも事実。文学的才能に恵まれたのも事実(ただし若い頃に書いた詩はイマイチだったという説あり)
弁護士としてはキケロが「カエサルが弁護士業に専念すればNo1になれた」と言っているが、実際には失敗したといっていい
キケロのように弁護士としての実績は残せていない

一番意見が分かれそうなのが彼の政治家としての技量だが
まず事務能力(事務方を使いこなす技量、かもしれないが)は申し分なく、属州の統治は概ね上手くやった
ポンペイウスを引き込むなど人たらしの才能、政治的構想力にも長けた
ただし非常に頑固なところがあって、カトをはじめ元老院の有力者を殆ど敵に回したのも事実
あれだけの権勢を誇りながら「政治的経験の浅いアントニウスが最も有能な人材」という事実にカエサルの嫌われぶりが現れている
晩年は友人も遠ざかり、イエスマンの部下だけが取り巻いて孤独だったと推測されている

彼が帝政ローマのシステムにどれだけ寄与したかはぶっちゃけよく分からん
セルウィウス城壁の撤去・対ユダヤ政策やカルタゴ復活などカエサル路線が維持された部分もあるが
アントニウスやオクタヴィアヌスが造った秩序の方が大きかったろうな

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