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哲学書・思想書的色彩の強い社会科学書を読むスレ

1 :考える名無しさん:2022/11/18(金) 21:48:16.40 0.net
マルクスの資本論などのような社会科学書や、
資本論関連を研究した、
宇野弘蔵、見田石介、廣松渉、ベルンシュタイン、マルクーゼ、黒田寛一、城塚登、
佐々木隆治、梅本克己、藤本進治
などの研究者の著作を、
このスレを利用する形で読んでいきましょう。

その際、著作から引用する量は最低限にして、それを自分の言葉で論評した上で、
著作権法に気をつけて書き込みましょう。

また、ここへ書き込む際には、
書き込みが他の媒体に引用されても割り切れるものにしましょう。

マルクス個人や個々の研究者個人に関するエピソードなどは個人スレに書き込みましょう。

2 :考える名無しさん:2022/11/18(金) 22:32:01.66 0.net
見田石介の『科学論』(青木書店、1958年)の、
はしがきより引用する。

「概念から諸現象を説明する場合は、その概念の外にある諸現象を、(中略)自分の内部からその概念の必然的な論理的帰結として展開させるという形をとることになる。」

つまり、
概念を操る者は、概念により自らの巻き込まれている社会現象を捉え、そして、社会現象を、自分事としてその概念、例えば資本主義であれば、自分の身体や意志までも商品化し尽くすものであるという帰結を受け入れた上で、それに関連する臓器移植問題という社会現象を、自分は臓器移植を受け入れる立場になり得る、というふうに、問題が大きかった時に覚悟をしていなければならなかっただろう。

3 :考える名無しさん:2022/11/18(金) 22:46:58.28 0.net
そして、見田石介は、次のように述べる。
「これがほんとうに事物をつかんだ認識であり、現象をほんとうに説明し、事物の動向を予見し、事物の変革に役立つ認識である。とりも直さず科学である。」

あの当時としては、臓器移植の闇のルートなどによって、日本のみならず外国の弱者が犠牲になりうることを懸念した上で、知識人、ジャーナリスト、運動家あるいは一般市民は、関係機関に掛け合うべきだったろう。ある種の科学的勇気が必要だったのだ。

4 :考える名無しさん:2022/11/18(金) 23:23:17.18 0.net
そして、見田石介は次のように述べる。

「ところでこのような概念に到達する方法、いまみなように、現象から本質へ、本質からふたたび現象へと行く方法がすなわち歴史的方法であって、これこそ科学的認識の方法であると思う。」

要するに、臓器移植問題という現象の本質は、強者が弱者を搾取するという優勝劣敗の現状であり、そのように推移してきた歴史的経緯を念頭に置いた上で、社会現象へとアプローチするのが科学的認識によるものであるということだろう。

見田石介はマルクスを研究する前はヘーゲルを研究しており、読者は、市民的精神が時代の進行につれて世界大に広がって行く、というヘーゲル哲学の真髄を知っておかなければ、見田石介が書いた"歴史的"という言葉にはピンとこないだろう。

5 :考える名無しさん:2022/11/19(土) 00:03:12.23 0.net
見田石介は宇野弘蔵が1950年から1952年に掛けて出した『経済原論』を意識して、『資本論の方法』を1963年に著した。数年前に岩波文庫化された宇野弘蔵の『経済原論』と見田石介の『資本論の方法』(弘文堂)を今度は対比したい。

6 :考える名無しさん:2022/11/19(土) 02:16:39.51 0.net
宇野弘蔵の『経済原論』(岩波文庫、2016年)の序(1964年)より。

「私は『資本論』を排撃しようとするものではない。(中略)私の経済学は、その根本において、『資本論』から学んだものにほかならない。しかし『資本論』をイデオロギーの書として、これを如何なる批判に対しても擁護しようというのは、これを読みもしないで排撃するのと同様に、『資本論』の偉大なる科学的業績を現代に生かすものではないと思っている。」

ここで使われている"イデオロギー"という言葉や、"科学的業績"という言葉は重要だろう。まず、イデオロギーは、虚偽意識だとか政治思想のようなニュアンスで使われていると考えられるが、いずれにせよ今までの現実に関する既存の考え方とは異なった考え方のことを指していると思われる。また、科学的業績は、マルクスが既存の社会科学による社会の捉え方とは異なった、社会の経済学的分析を行ったことを示しているだろう。つまり、宇野弘蔵は、現状とは異なった考え方から出発して新たな物の見方を提供したマルクスの経済学を称えながら、マルクスの学問の前提となる異見を持つことを否定しているのである。これは見田石介が科学は事物の変革に資するものだと考えたのとは全く違う科学観だと言えるだろう。個人的には、見田の考え方のほうが良いと思う。

7 :考える名無しさん:2022/11/19(土) 04:41:52.00 0.net
俺の敷衍の仕方って強引かな?
正直言って、自分事として初めて捉えた社会現象が、
臓器移植問題だったから上のように書いたのだけど。

8 :考える名無しさん:2022/11/19(土) 09:42:59.00 0.net
まあ、いいや。今度は、
見田石介の『資本論の方法』(弘文堂、1963年)のまえがきから引用します。

「わたしが本書で問題にしたものは、(中略)マルクスの弁証的方法は、その論理の歩みが原則的に歴史の歩みに一致するものだという考え方である。(改行)この考え方にしたがえば、経済学のカテゴリーはいつでも歴史的に規定された経済的関係であって、この歴史的なもの、経済的なもの、社会的なものを、それ以上、その根底にある非歴史的なもの、非経済的なもの、自然的なものにまで分析をすすめてはならぬことになる。」

ここで見田石介が言っていることは、究極的には、和辻哲郎的な風土の問題や、人類学的な問題、更にはエンゲルスが『自然の弁証法』で取り上げた宇宙のはじまりのような問題系だろう。見田がこのようなことを本書やその後の仕事で取り上げることはなかったが、彼は、経済学の範疇は意識しているものの、経済学というよりも、科学の対象を不用意に歴史的なものだけに限定することを戒めているとも言えよう。

9 :考える名無しさん:2022/11/19(土) 11:37:57.54 ID:0.net
資本論の第一版の序文ではマルクスが次のように語っている。大月書店のマルエン全集より。

「貨幣形態をその完成した姿とする価値形態は、非常に無内容で簡単である。それにもかかわらず、人間精神は二千年以上もまえから空しくその解明に努めてきたのであり、しかも他方では、これよりもずっと内容の豊富な複雑な諸形態の分析に、少なくともだいたいのところまでは、成功したのである。なぜだろうか?成育した身体は身体細胞よりも研究しやすいからである。そのうえ、経済的諸形態の分析では、顕微鏡も化学試薬も役にはたたない。抽象力がこの両方の代わりをしなければならない。ところが、ブルジョア社会にとっては、労働生産物の商品形態または商品の価値形態が経済的細胞形態なのである。教養のないものには、この形態の分析は、ただあれこれと細事のせんさくをやっているだけのように見える。じっさい、そこでは細事のせんさくを事とするにはちがいない。しかし、それは、ちょうど、顕微解剖でそのようなせんさくがなされるのと同じことなのである。」

このようにマルクスが言っていることは、つまり、商品の分析にはある種の自然科学的な研究方法が必要だということである。注意しなければならないのは、経済的諸形態の自然科学的分析が役に立たないと言ったときのマルクスの意図とは、実際にマーケットで売られている林檎などを顕微鏡で観察したりリトマス紙で果汁の性質を調べても意味がないということである。そうではなく、経済を学問的に分析する際には、抽象的に頭の中であたかも自然科学者のように微に入り際に入り調べなければならないのである。このように、マルクスは、従来の経済学の研究よりも正確に細かく社会現象を調査するべく、経済学の枠を超えてあたかも理系の科学者のように実証的に振る舞っていたと言えるだろう。

10 :考える名無しさん:2022/11/19(土) 15:33:36.28 ID:0.net
スレタイは、資本論関連の本を読むスレ、とか、マルクス関連の本を読むスレ、
にしてもよかったけど、見田石介の『科学論』のように、
タイトルだけでは中身を判断できない本もあるので、
これでよかったのかもしれない。

11 :考える名無しさん:2022/11/19(土) 16:08:34.39 ID:0.net
ちなみに、ベルンシュタイン、城塚登、佐々木隆治は
個人スレはない。

12 :考える名無しさん:2022/11/20(日) 20:46:02.41 ID:0.net
>>1では挙げなかったが、
三木清や浅田彰もマルクス関連の本があり、
この板に個人スレがある。

13 :考える名無しさん:2022/11/20(日) 23:19:10.31 ID:0.net
スターリンやレーニンを忘れていた。

14 :考える名無しさん:2022/11/22(火) 09:41:12.90 0.net
『資本論』第一巻第一章等価形態の項より

「商品価値の形態では、すべての労働が同等な人間労働として、したがって同等と認められるものとして表現されているということを、アリストテレスは価値形態そのものから読みとることができなかったのであって、それは、ギリシアの社会が奴隷労働を基礎とし、したがって人間やその労働力の不等性を自然的基礎としていたからである。価値表現の秘密、すなわち人間労働一般であるがゆえの、またそのかぎりでの、すべての労働の同等性および同等な妥当性は、人間の同等性の概念がすでに民衆の先入見としての強固さをもつようになったときに、はじめてその謎を解かれることができるのである。」(マルエン全集、大月書店、81頁)

偉大なギリシアの哲学者でさえも、自らの生きる社会が奴隷による労働で成り立っていたという自覚が無かったという事実は重大である。マルクスの労働価値説も、そうした事実を前提にして立っており、彼自身が生きる社会は人間の同等性が先入観として人々の間で抱かれていると考えられている。

確かに、古代ギリシアにおける奴隷の存在は、それだけで古代ギリシアの民主主義の正当性を掘り崩すと見られ、実際、日本の敗戦直後の1948年代に出された文部省著作教科書『民主主義』(角川ソフィア文庫、2018年代)では、「奴隷を持つ国民が行う政治は、けっしてほんとうの民主政治ではない。人間が相手の人格を認めないで、自分の思うがままに行動し、地の人々を支配するところには、真の民主主義はない。」(38頁)と書かれ、イギリスなどの民主主義の発達がその後に述べられている。

ところが、実際の近代イギリスでは、『資本論』の後の章で指摘されるように、労働者は過酷な条件で働かされていて、それはアメリカ南部の奴隷制の下での労働条件などと比較されるほどであった。資本家と労働者は実質的には対等ではなく、まさに、マルクスが、人間が同等であるという「先入見」が民衆の間に存在する、と指摘したことが重要である。

15 :考える名無しさん:2022/11/22(火) 13:31:05.15 0.net
マ ル エ ン✕

マ ル ク ス○

16 :考える名無しさん:2022/11/22(火) 13:37:47.24 0.net
ちゃんとマルクス=エンゲルス全集と書くべきかもしれませんね。

17 :考える名無しさん:2022/11/22(火) 14:21:05.75 0.net
それと、引用文はともかくとして、それに引きずられないように主語を短くする必要が
あるかもしれませんね。

18 :訂正:2022/11/22(火) 21:39:56.70 0.net
>>4
いまみなように→いまみたように

>>14
1948年代、2018年代→1948年、2018年

19 :考える名無しさん:2022/11/23(水) 19:26:18.47 0.net
関連スレ

https://itest.5ch.net/rio2016/test/read.cgi/sci/1669101537

20 :考える名無しさん:2022/11/23(水) 20:26:19.54 0.net
次は宇野弘蔵の経済原論の序論を読みたいと思います。

21 :考える名無しさん:2022/11/24(木) 08:05:43.16 0.net
「社会科学としての経済学の研究は、人間の行動による歴史的過程を科学的に解明しようとするものであって、自然科学のようにその成果を技術的に利用しようとするものではない、またしうるものでもない。資本主義の経済構造とその運動を支配する法則とを明らかにすることによって、経済過程に対する商品経済による盲目的なる法則的支配を自主的なる行動原則に止揚還元して社会主義を実現するという、その根拠を示すものとして、科学的に役立つのである。」(『経済原論』岩波文庫、24頁)

宇野弘蔵は、見田石介のように科学を事物の変革だとは捉えていないが、人間のこれまで行ってきたことを歴史的過程として科学的に明らかにし、機械的にその成果を社会に当てはめるのではなく、科学によって資本主義のこれまでとこれからどう動くかを商品経済の人間に対する無理のある支配と見なした上で、科学を人間自ら換骨奪胎して社会主義を実現するための根拠だと考えていると言えるだろう。

22 :考える名無しさん:2022/11/24(木) 13:17:34.78 0.net
岩波文庫版の『経済原論』の解説は宇野弘蔵に学んだ伊藤誠が書いている。その解説の中で重要であると思われる箇所から引用する。下に引用した箇所は、宇野の科学観、イデオロギー観を受け継いでいると言えるだろう。宇野の学問から学んだからこそ、伊藤のように社会主義に共感できていない学生であっても、マルクスの学問に関心を持つことが可能になったのは大きい。宇野はある意味で一般学生をオルグすることに成功したと言えるだろう。個人的にはそうであるからこそ、宇野経済学もまた一つのイデオロギー体系と言いうると思うし、自分がどちらかと言えば見田石介の見方を支持するとは言っても、宇野の仕事を批判的に責める気にはなれないのである。

「マルクスの経済学は、唯物史観やそれにもとづく社会主義イデオロギーを前提に、資本主義経済のしくみを批判的に解明する課題にあてられているとみなしたソ連型解釈は、イデオロギーと社会科学の役割の相違を不明確にしていないか。唯物史観や社会主義思想は、資本主義経済を自然視するブルジョア・イデオロギーの制約からわれわれの認識を解放しうるが、それだけで資本主義のしくみやその発展の理論的に正確な理解が保証されることにはならない。〈中略〉資本主義経済の理論的考察は、社会主義イデオロギーとは相対的に独立の課題を追究しているのであり、史実と論理にしたがったその学問的妥当性は、当初私もそうであったように、社会主義思想になお共感をもてない者にも、疑いきれない迫力に充ちている。そのような資本主義の学問的認識に論拠をおくことによって、マルクスの社会主義は、それにさきだつユートピア思想と異なり、科学的社会主義となったとも言える。」(『経済原論』岩波文庫、249, 250頁)

23 :考える名無しさん:2022/12/02(金) 08:32:03.69 0.net
都会で働いてる奴らって生産的なこと全然やってないんだぜ
リーマン、メディア、芸能、販売、服飾
生産的なのは建設、物流、飲食(なくてもいいが)

24 :考える名無しさん:2022/12/02(金) 08:39:50.72 0.net
生活に必要のない楽しそうな仕事してる奴って
必要な仕事してる人の踏み台の上になりたってるんだよな
若い頃はそういうの分からなくて、建設工場トラックとか
低く見てたがこれらの社会貢献度は芸能スポーツファッションなんかより
100倍高い
最も作ってるものや運んでるもの自体が無駄な可能性も(((^^;)

25 :考える名無しさん:2022/12/02(金) 08:45:31.62 0.net
都会の仕事は無駄。虚業
田舎で農業、工場の物の生産が行われて
都会の虚業者やリーマンが非生産的な仕事で稼いだ金で購入する

26 :1:2022/12/02(金) 08:45:47.89 0.net
まあ、ネグリの非物質的労働とか一時期流行ったのは確かですが、かなり微妙ですよね。

27 :1:2022/12/03(土) 11:53:02.07 0.net
ちょっとここで趣向を変えて、しばらくしたら、
ケルゼンの民主主義に関する話や、
毛利透の憲法論+民主主義論の本を少し読んでみようかなと思うが、
いいよね。

28 :1:2022/12/03(土) 12:51:30.46 0.net
ハンス・ケルゼンは法実証主義に立つ法哲学者で、
毛利透は憲法学者だから、一応社会科学の範疇に属するので、
彼らの著作はこのスレで扱ってもよいと思うのであります。

29 :考える名無しさん:2022/12/03(土) 18:53:24.89 0.net
ケルゼンに関しては、著作集のTで、
毛利透に関しては、『民主政の規範理論』(勁草書房)で、
あと、
カール・シュミットに関しても、
『現代議会主義の精神的地位』(みすず書房)で
読もうかと思います。

30 :考える名無しさん:2022/12/05(月) 18:58:59.96 0.net
丸山眞男に関しても、
マルクススレで『日本政治思想史研究』が、
民主主義を考える上で大事だと指摘されたので、
扱えればと思っております。

31 :考える名無しさん:2022/12/07(水) 19:22:09.42 0.net
ケルゼンは民主主義を論じる中で、
政治学的観点からマルクスも考慮に入れていますね。
マルクスの著作も読んでおいたほうが良いかも。

32 :考える名無しさん:2023/08/15(火) 16:33:40.57 0.net
あげ

33 :考える名無しさん:2023/08/16(水) 02:12:08.58 0.net
ルカーチの歴史と階級意識という満漢全席

34 :考える名無しさん:2023/08/20(日) 01:26:44.75 0.net
慶應義塾大学通信(法・経済・文)
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・学費は年間僅か20万円(教材費レポート添削費用等込)
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・卒業式・卒業証書・卒アルも通学生と一緒。三田会入れる
・3割の学生が関東以外の地域の学生。地方在住で学べる

35 :考える名無しさん:2023/09/24(日) 21:16:58.59 0.net
コンビニで消臭剤買ったらストローついてきた

36 :考える名無しさん:2023/11/20(月) 23:24:06.69 0.net
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37 :考える名無しさん:2023/11/21(火) 00:20:21.65 0.net
著作権切れでネットに全文アップされているから、一通りは紙の本で読んだHeinrich Mannの"Die Armen"をドイツ語から英語にGoogle翻訳させて、英訳文をドイツ語原文と読み比べながら手を加える作業を試してみてるけど、ドイツ語⇒英語だと、原文と読み比べながら利用する限りにおいてなかなか便利で優秀な道具になる。
私自身のドイツ語の能力が初歩レベルだから、基礎語彙力は、自動翻訳の方が圧倒的に有能で、いちいち辞書を引かなくても、ほとんどの場合に適切と考えられる訳語に変換されるし、不適切な訳語に変換される場合には、意味が通らず、原文と読み比べていれば、不自然さがよく目立つので、その箇所だけドイツ語の語彙を辞書で検索すれば済む。
ただし、代名詞に関しては、それが何を代表しているのかは、表現の意図を推測する必要があるので、自動翻訳機能は対応することができず、多くの場合、不適切な訳文が示されることになる。
それでも、原文と対照しながらだと、普通名詞に関してはほとんどの場合に翻訳する手間が省けるので、代名詞が実際には何を指すことを意図しているのかを容易に特定する作業も楽になる。
英語の訳文を見て、不自然に感じられて意味がとれない箇所は、ほぼ確実に何らかの誤りがあるから、その英文をどのように修正すればいいのかを考えることで原文の理解も深まるし、
その修正案を練るためには日本語で原文の表現の意味を解釈することを試みることになるから、その箇所については日本語訳が出来上がる。
すると、結局、部分的に日本語訳を考えながら、英文の修正作業をしているだけで、全文の日本語訳の草案を作成しているのと同じようなことになる。

38 :考える名無しさん:2023/11/21(火) 00:22:31.28 0.net
誤:を容易に特定する作業も楽になる。
正:を特定する作業も楽になる。

39 :考える名無しさん:2023/11/21(火) 00:24:05.16 0.net
多面的な学習の手法としてなかなか効率的だと思う。

40 :考える名無しさん:2023/11/21(火) 00:29:29.90 0.net
アルゴリズムによる自動翻訳の特徴、ドイツ語の表現の特徴、作者の言葉遣いの特徴、英語の表現とドイツ語の表現の違い、ドイツ語、英語、日本語の表現の間の違いと共通性、いろんなことが相互参照的に照らし出されるし、外部的な資料により何を知識として確認する必要があるのかも意識されることになる。

41 :考える名無しさん:2023/11/21(火) 00:36:08.14 0.net
それでもやはり、この手法が効果的に役立つことになるのは、一応、紙の本で原文の全文に目を通した後になってからだろう。
全体的な見通しがついていてこそ、局所的な問題に気づきやすくなる。

42 :考える名無しさん:2023/11/21(火) 09:32:22.51 0.net
まあいろいろ頑張ってくれ
最近はテクストを読んだり言語に向き合うスレが希少になってしまっている
日々のトレーニングをしないで金メダル取りたいみたいなのばかりでねえ

43 :考える名無しさん:2023/11/21(火) 10:31:12.19 0.net
こういう作業を実際に自分でやってみれば、マルクスが論じた機械(この場合は、機械翻訳のアルゴリズム)と人の作業の関係もよく分かり、それを自分の言葉で言語化して記述することができるようにもなる。

44 :考える名無しさん:2023/11/21(火) 10:38:25.93 0.net
例えば、機械翻訳のアルゴリズムは、異なる言語のテクストの間でドイツ語と英語のように互いにかなり近い言語であれば、普通名詞の間の対応関係をコーパスから拾ってきて、特にそれが抽象概念などではなく、日常的な語彙である場合には、ほとんど間違いなく適切に対応させられる。
にもかかわらず、それが、代名詞に置き換えられると、その代名詞が何を指しているのか、もう対応関係を特定することができなくなってしまうことが分かる。
つまり、代名詞への変換は、機械翻訳のアルゴリズムにとっては、非可逆変換の圧縮となってしまうわけだ。
ところが、人が効率的に物事を考えるためには、その変換を可逆的に、しかも柔軟に用ゐることができる能力が要となる。

45 :考える名無しさん:2023/12/17(日) 08:43:18.67 0.net
>>1
読む価値なし

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